アクトゼロの藤村です。木曜日のプランナーズブログをお送りします。
2014年、「コメントしてリツイート」という機能が追加され、140字とは別枠でリツイートができる仕組みが整ったことを覚えているでしょうか。(記事にしていました。『リツイートでの字数制限から解放!のびのび140字でコメント付リツイートが可能に?』)
あれから二年。
先週中ほどに発表されたTwitterの第4四半期決算で、利用者数が上場以来初の頭打ちであったことが明らかになりました。
新規ユーザーの獲得に苦心する様子は、ここ一年弱高頻度で行われてきたマイナーアップデートの内容からも察せるところですが、ここでついにリプライの記法についても見直しの動きがあるようです。
新規ユーザーには難易度高?な今のリプライコマンド。
リプライ(特定のツイート(人)に向けたメッセージ)の記法は、「@+送り先ユーザーのID」。
140字という制限のある発言のうち、このユーザーIDも文字数としてカウントされていますので、長いIDのユーザーへリプライを送る場合、140字のうち10~16文字ほどがはじめから消費されていることになるわけです。
弊社のTwitterIDは「ActzeroInc」で10文字。
これにリプライコマンドである「@」と、本文とIDを判別するための「半角スペース」が1文字ずつ加算されるため、140-12=128文字が、リプライ時に入力可能なテキスト数となります。
一つのツイートで複数人にリプライを返すとなると入力欄はIDだらけとなり、メッセージに数文字しか使用できないケースもありました。
Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏は決算会見にて「これまでのTwitterのコマンド記法は実に難解で誰も理解していないので、改善する必要がある」と発言したとのことですが、難解さに加え、これだけ多くの人々が使うサービスとしては確かにUIに多少難有と言えるかもしれませんね…。
多くのリツイートやリプライが入り乱れるツイートなどでは、当人同士のリプライのやりとりに関係ない第三者のIDが混ざってしまう“まきこみリプ”現象が起こるなど、その他のSNSと比較しても、使い勝手の良いものだとは決して言えないものでした。
リプライコマンドの簡易化は、新規・既存の両ユーザーにとっても良いアップデートだと感じましたが、ソーシャルの発言を解析してみると、賛否は二極化している様子です。
個人的には星マークをハートマークに変更したりアンケート機能を実装するより先にまずそこでは…?と思わずにはいられないのですが、これらの繊細な仕様改善が新規ユーザーの獲得にどれだけの効力を発揮するものなのか、UI改善の底力に期待したいです。