10年以上前によく使った、懐かしのあのwebサービスは今!?

こんにちは。アクトゼロの高寺です。先日、こんな記事が目に入りました。

「ロリポップ!」のプラン名が普通になった ロリポ→ライト チカッパ→スタンダード
レンタルサーバサービス「ロリポップ! レンタルサーバー」でこのほど、プラン名を変更した。これまで、「コロリポ」「ロリポ」など個性的な名称だったが、「エコノミー」「ライト」など“普通”の名称になった。
(2015.9.8 ITメディアニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1509/08/news130.html

インターネット界隈で仕事をされている方であれば、レンタルサーバの「ロリポップ」というサービス名を、恐らく一度は耳にし、そして利用したことがある方も多いのではないでしょうか。

20150916_01ロリポップ http://lolipop.jp/
サンタクロース的なロリポおじさんは変わりませんね…

こちらのサービス、前回の都知事選で脚光を浴びた、家入一真氏が立ち上げた会社、paperboy&co.によって2001年に開始され、現在ではGMO関連の会社が運営しています。

当時、数百円でwebサーバを使うことができるというのは例を見ない破格の安さで衝撃的だったことを覚えています。女性・学生・ホームページ初心者をターゲットとしており、サービスのキャッチコピー「ナウでヤングなレンタルサーバー」は今でも変わっていません。前述の記事の通り、一風変わったサービス名でも知られていましたが、古くから馴染みのあった身からすると、普通の名称になるのは少し寂しいですね…。

現在はブログサービスだったり、FacebookやTwitterなどといったSNS等のように、個人でインターネット上で情報発信をすることに対してだいぶ障壁が低くなりました。アカウントを作ればそれだけで簡単にサービスの範疇内でアクティビティができるのですから。

かつて90年代~00年代前半くらいまでは、自分でホームページを作り、サーバにアップして管理しなければなりませんでした。そういえば、当時使っていたサービスは今、どうなっているのでしょうか?若い方にはさっぱり”?”かもしれませんが、何人かの旧友に会いに行く気持ちで見てみることにしましょう。

geocities

 無料のwebサーバの代名詞といえばジオシティーズ!

20150916_02

archive.orgより1998年12月頃のトップ画面
http://web.archive.org/web/19981212025225/http://www.geocities.co.jp/

1994年にアメリカでスタートし、日本では1997年にサービスが開始され、Webサーバの無料スペースとしては先駆けの存在でした。ホームページのジャンルによって「コミュニティ名」と番地(数字)でURLが決まってトップページから辿ることができました。企業からの広告収入が運営費用だったため、ユーザーのホームページ上に強制的に広告が表示されました。

ジオシティーズの現在がこちら!

20150916_03http://geocities.yahoo.co.jp/

元々、日本のジオシティーズはソフトバンクが合弁で興した経緯もあり、現在ではYahoo!が提供するサービスの一環となっています。アメリカでは2009年にサービス終了となっています。

Yahoo!IDを持っていれば、無料で最大100MBの領域を使うことが出来ます。Yahoo!BB会員や有料会員であれば、広告の非表示だったり、商用利用がOKになり、使える容量も大きくなります。最上級のプラン、ジオプラス(月額500円・税抜)だと、独自ドメインの利用も可能です。

フリーティケットシアター

かつてジオシティーズと双璧を成していた(と、私は思っています…)無料webサーバサービスといえば、「フリーティケットシアター」ではないでしょうか。(とはいえ、サービス名を思い出すまでにかなり時間が掛かりました。)大きな広告が、別ウインドウでポップアップするのが非常~~~に印象に残っています。

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フリーティケットシアター http://www.freett.com/

当時の面影を色濃く残したサイトで、サービスは続いていました!背景のピンクとオレンジのくまさん画像が強烈に懐かしい…。

ただ、今年の5月で新規登録は停止となったようです。前述した、煩わし…、いやいや、印象的だったポップアップ広告は、2012年にページ内貼付けに変更になったようです。1ユーザーあたり300MBの容量で、商用利用も可とのこと。自前でのCGIは使えませんが、カウンター(!)・チャット・フォームがフリーで準備されています。

新着情報のページを見ると、各ユーザーの更新履歴がわかるのですが、1日に1回位はユーザーのどなたかしらが更新しているようです。リンクを辿ってみると、中には時代を感じさせる、なかなか懐かしい雰囲気のデザインのサイトもけっこうありますね…。

 テレホーダイ

ネットに接続するために、現在ではポケットWiFiや光回線などといった、様々な常時接続サービスが現在ではあります。ですが、当時は電話回線を経由してプロバイダーに接続する必要がありました。当然ですが、電話回線でネットに繋いでいると、その間普通に通話料が必要となり、気をつけていないと高額な支払いが発生してしまうのが悩みでした。

これを解決してくれたのがNTTが提供する「テレホーダイ」。夜の11時~翌日朝8時まで、指定の電話番号に対する通話(通信)が、定額固定という当時では夢のようなサービスでした。このために、夜更かしする習慣が付いてしまった人も多いのではないでしょうか。

やがて、通話料の必要がないADSLという、電話でのダイヤルアップ接続と比べるととてつもなく高速なサービスが普及しただけでなく、通話目的だとしても、携帯電話各社が同一社内であればかけ放題のようなサービスも定着したため、テレホーダイの役割は終えたといえるでしょう。

テレホタイムになるとプロバイダーが混雑のあまり繋がらなくなるので、数分間分は自費になりますが23時少し前から繋いでおくという技を編み出したのも古い思い出です…。

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https://web116.jp/shop/waribiki/th/th_00.html

てっきり終了したサービスだと思い込んでいましたが、まだサービス展開していました!

夜11時から翌朝8時まで選んだ最大2つの電話番号(加入電話)に定額でかけ放題です。料金は1800円(「同一区域内」のうち2電話番号)か3600円(「隣接・20kmまで」の区域のうち2電話番号)になります。遠方の電話番号へのテレホーダイは無理のようなので、いよいよ今日ではどのような活用方法があるのでしょうか…?

以上、思い出話のような形になってしまいましたが、90年代~00年代によく使われたインターネットに関するサービスの現在をご紹介しました。たった10年が一昔。やはりインターネットの世界は流れが早いですね。今、普通に利用しているSNSなども、数十年後どのようになっているのか興味深いところです。