ゴールデンウィークも終わり、あとは夏休みまで全力疾走という方も多いのではないでしょうか。
今回はFacebookページのインサイトを見ながら、コミュニケーションのスタイルによって、ファン(フォロワー)の層にも変化があるのでは…という視点で、データを交えて考えてみたいと思います。
Facebook全体のユーザー分布
まず、Facebook広告ツールを使用して、Facebookユーザー全体の男女・年齢割合を見てみましょう。
年齢の区分はFacebookページのインサイトで、グラフィカルに表示されている年齢区分に合わせるようにしました。
100分の1以下を省略しているので、合計値にわずかな誤差が出ていますが、各割合を見るのに十分な値となっています。
全体的な男女比では、55対45と男性の比率が少し高いことが分かります。
さらに、その内訳を年齢別の区分で見てみると、男女で若干の差があることが読み取れます。
男性では、もっとも多いのは「25-34歳」で、次に「35-44歳」が続くのに対し、女性では「25-34歳」というコアな年齢層は同じですが、次に来るのが「18-24歳」とひと区分年齢が下がっています。
また、全体を見てみると「25-34歳」以上のすべての区分で、男性が女性よりも多く、「18-24歳」以下ではすべての区分で、女性の比率が高いという傾向が表れています。
このことから、概ね男性は高齢層に、女性は若齢層に分布していると言うことができそうです。
一般的なFacebookページのユーザーインサイト
では、実際のFacebookページのインサイトからファンの属性を見ていくことにしましょう。
まずは、特定のターゲットに絞らない、一般的なFacebookページを数ページ選び、そのインサイト情報から、上記と同じ男女・年齢区分にて平均値を算出してみました。
発信している情報も商品やサービスのものであったり、企業のものであったりと、特にターゲットに偏りのないFacebookページを選出しています。
こちらも、 100分の1以下を省略しているので、合計値にわずかな誤差が出ています。
男女比は、Facebook全体の比率と同数程度となっており、性別による偏りは特にないと言えます。
また、年齢別に見た場合は、男女ともに若干高くなる傾向があるようですが、全体のユーザー比率からは大きくかい離していないように思われます。
キャラクターをコミュニケーションの仲介としたFacebookページインサイト
ここでもうひとつ、ちょっと特殊なコミュニケーションのスタイルを取っているFacebookページのデータを見てみましょう。
具体的には、キャラクターをメインに据えて、コミュニケーションの仲介役として設定したFacebookページを取り上げました。
こちらも上記の算出方法と同様に、キャラクターを設定したFacebookページをいくつか選出し、男女・年齢区分ごとに平均値を出しています。
まず、一番分かりやすいのが、男女の比率の大きな変化です。Facebookユーザー全体の男女比率が55対45であるのに対し、キャラクターを使用したFacebookページのファンの男女比率は33対66となっており、大きく逆転する現象が起きています。
さらに大きな変化が、女性の年齢分布が大幅に低年齢化していることです。
最も多いのが「13-17歳」の世代で、次にそのひと区分上の「18-24歳」が続いています。
一方、男性のコアな層は、「25-44歳」の区分となっていて、ほとんど変化はありません。
また、女性「25-34歳」の割合についても、男性のどの層よりも高く、34歳までの女性が全体の過半数を占める結果となっています。
重要なのはコミュニケーションプランニング
この結果は、たまたまキャラクターを使ったFacebookページを調べてみたら若い女性のファンが多かった…というのではありません。
若い女性に向けて情報を発信したい、商品やサービスを訴求したいという目的のもと、キャラクターを設定する方法を使用した結果なのです。
この結果から分かるように、特に獲得したいファンのイメージを特定しない場合は、Facebookユーザーの分布に近い数値となり、特定のファンを想定したプラ
ンニングを行うことにより、その層を中心に獲得することが可能になります。
コミュニケーションをプランニングするというのは、ソーシャルメディアを活用するうえで非常に重要な要素であることは間違いありません。実際、どういうファン(フォロワー)を獲得したいか、というところから始まり、その目的のためのコミュニケーションの形を作っていきます。Facebookでは細かいインサイト情報を取得することができますので、そのデータを見ながら試行錯誤することが可能です。
Facebookページのタイムライン化でより一層重要になったと考えられる、コミュニケーションの形を考えてみてはいかがでしょう。