YouTubeやニコニコ動画といった、動画共有サービスの勢いが益々好調のようです。ニコニコ動画の有料会員「プレミアム会員」(月額500円/税別)の数が先月7月28日に250万人、総登録会員数が5000万人を突破したと発表されました。(株式会社ドワンゴ プレスリリース)
若年層(20代)の9割がニコニコ動画ユーザーとも言われている中、今月8月10日にサイバーエージェントが発表した「国内動画メディアの接触率調査」では、10代のメディア接触において面白い結果が見ることができます。
全国の15歳~69歳の男女30,000人を対象に、国内動画メディアの接触率調査を実施。テレビ・PC・スマートフォンの3種類のデバイスを通して配信される動画メディアについて、3ヶ月あたりの平均視聴頻度を調査しています。
動画メディアごとの接触率
PC・スマホ動画は年代層が若ければ若いほど接触率が高くなっています。逆にテレビは全世代で高い割合をキープしつつも、年代層が上になるに従い微増しています。
10代においては、スマホからの動画接触率が80%と、テレビの接触率85%に迫る勢いとなっているのが特徴的です。20代以上の世代では、スマホからよりもPCからの動画接触率の方が高い結果となっています。
PCからの動画メディア接触について
PCからの動画メディア接触について注目してみると、どの世代・性別においてもYouTubeの利用が最も高く、特に若い世代(10~20代)男性の約70%は利用していることが分かります。
ニコニコ動画においては、特に若い世代の男性の利用が高いことに対し、女性の接触率は20%に満たないほど低く、ソーシャルメディア経由での動画接触率が高い結果となっています。
スマホからの動画メディア接触について
スマートフォンにおいても、どの世代・性別においてもYouTubeの利用が最も高く、特に10代の男女ともに70%近くの接触率になっています。
ニコニコ動画においても、PCと似たような傾向で、男性の若い世代での接触率が高く、女性はニコニコ動画よりもソーシャルメディアからの接触が高いようです。10代女性では、LINEフリーコインの接触率の高さが特に目立ちます。
商材のターゲット毎に動画広告を検討すべき
この調査を基に、10代を対象とした商材の動画広告ではスマホシフトが進むと予想、20~40代でも約半数がPCで動画視聴を行っていることから、ターゲット層が明確な商材の動画広告では動画広告を検討すべきでは、とプレスリリースでは結んでいます。
こうした若い世代を中心として動いているスマホシフトの傾向に対応するように、facebookやInstagram、twitterなどのSNSでも、動画広告メニューを準備しはじめたりと、この分野の動向は目を離すことができません。今後もこうした変化に注目していくことにしましょう。