4月を迎えました。年度末進行を終え、ほっと一息をついている方も多いのではないでしょうか。
ソーシャル界隈で、今年の年度末の話題といえばfacebookページのタイムライン化でしょう。弊社でも、過去に制作させて頂いた企業様のタイムライン化への対応にてんやわんやの年度末でした。そんなタイムライン化に伴い、こんな記事を発見しました。
過去1000年分のFacebookのタイムラインを作成
Spotify、過去1000年分のFacebookのタイムラインを作成 (the BLOG HERALD)
SpotifyとはPeer to Peer技術をベースにした、2008年に開始されたスウェーデン発の音楽ストリーミングサービスのことで、欧米10カ国でサービスを展開しています。4大音楽出版社をはじめとした著作権者との契約によりサービスを提供しています。日本でのサービスインも近いのではないかとの話も耳にします。
http://www.facebook.com/Spotify
facebookページでは、過去に偉業を成しとげた音楽家や、ヒットを出したミュージシャンだけでなく、8トラックやカセットテープなどといった音楽を取り巻いてきたフォーマットや機材の情報もあり、タイムラインを眺めるだけで、音楽の歴史の勉強になるコンテンツとなっています。(しっかりと音源は自社サービスにリンクを貼っています。)
音楽という、長い歴史と様々な変遷の局面をもったテーマが上手くfacebookのタイムラインという表現手法にマッチした良い例といえるでしょう。
1000年を超える歴史のコンテンツといえば・・・祇園祭!
弊社では、毎年7月、京都の祇園祭、とりわけ32の保存会のうちの一つ、南観音山を密着取材しています。この取材活動と情報発信をweb新技術の実験の場ととらえ、毎年様々な取り組みを行なっています。
昨年は、一昨年に行ったUstreamライブ中継に加え、FacebookやTwitter等を複合的に活用した情報発信を行いました。特にfacebookページをプロジェクトの中枢に据えて
「京都祇園祭・Live on USTREAM」を開設。”年に一度祇園祭を共有する場”というコンセプトを掲げ、多くの皆様にファンになっていただけました。
更新を来年の祭まで凍結する宣言にもかかわらず、
じわじわとファンの皆様が増え続けています。感謝!
祇園祭は西暦869年に起源を持つ、1100年以上もの歴史を持つ祭。祇園祭と南観音山の歴史を振り返るには、このタイムライン化は打って付けの機会です。そこで、去る3月31日、その1000年間の歴史をタイムラインに並べてみました!
京都祇園祭 (Kyoto Gion Matsuri) LIVE ON USTREAM
http://www.facebook.com/kyotogionmatsuri
タイムラインの面白いところは、facebookを使い始めた以前の過去に遡り、記事を投稿できるところ。祇園祭は前述した通り、その起源は869年(貞観11年)とされています。起源の記事を投稿したいところですが、facebookのレギュレーション上、「近況」ではおよそ100年前、「大事な出来事」でも西暦1000年までしか遡って投稿することができません。(紀元前まで遡れると、いろいろ面白いことが考えられそうですが。) 我が国と比較して、歴史の浅いアメリカ製のサービス所以といったところでしょうか。(なのでSpotifyも1000年の歴史に限っているのでしょうね。)
最古の記事、西暦1000年には、祇園祭の起源の概要を挙げています。
南観音山は1353年頃には、その前身の姿が確認できているようです。
戦争で祇園祭は休止になってしまい、復活までなんと33年も要しました。戦争といっても、第二次世界大戦ではありません。京都で戦争といえば「応仁の乱」(1467年)のことなのです。
以上のように、タイムラインを追いかけていくと、祇園祭と南観音山の歴史が分かるように構成しました。このように、長い歴史を持つテーマをfacebookページの対象とした時、タイムラインによる表現は非常に生きてきます。
是非、タイムスリップした感覚で、祇園祭の歴史を体感してみてください!京都祇園祭 (Kyoto Gion Matsuri) LIVE ON USTREAM
http://www.facebook.com/kyotogionmatsuri