大量のソーシャルフィードにどう対処する?

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

FacebookにTwitter、LINEにInstagram、SNSやメッセージを主軸としたコミュニケーションサービスの勢いは、依然衰えることを知りません。
それぞれのサービスごとに特徴があり、どれか一つに絞るのは難しいこともあり、あれもこれもとチェックする毎日…半ば義務的に見ている感じも否めません。

フィードが増えた要因としては、SNSを利用するユーザーが増加するにしたがって繋がる人数が増えたことと、企業がSNSを使って情報発信を行うことが当たり前になってきたためと考えられます。
例えば、Facebookは独自のアルゴリズムで、宣伝投稿などを減らす仕組みを導入する等、サービス提供側も大量のソーシャルフィードを選別するような動きも生まれてきています。

ソーシャルフィードのキュレーション「Starlike」

インターネット全般を見た時に、最近のトレンドとして、キュレーションサイトやまとめサイトといった情報を整理して発信するサービスの台頭が挙げられます。
これは、インターネット上にあふれる情報を整理して、旅、インテリア、ITといったような、ユーザーの興味関心ごとに細分化して提供することで、その存在感を高めています。

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そんな中、SNSのソーシャルフィードもキュレーションしてくれたら…という発想のサービスも出てきました。
Starlike」という名前のこのサービスは、Facebook、Twitter、Linkedinの3つのソーシャルフィードの中から、企業の宣伝投稿(広告)等を排除して、友達(繋がりのある人)がポジティブな反応をした投稿や、お気に入りに加えた投稿などを厳選して一括で表示することができます。

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この「Starlike」のよいポイントは二つあって、まず、複数のタイムライン(ニュースフィード)をひとつに集約して閲覧できる点。
主にモバイル(スマートフォン)で利用することが多いSNSというサービスの特性上、アプリを切り替えてそれぞれを見る手間が省けます。

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そして、もう一つは、表示される投稿が友達がいいね!したりお気に入りに追加したり、一定の価値があると考えられるものに厳選される点です。
膨らみつつある情報の中から、必要なものだけに絞り込まれることで、大量の投稿をただ処理するという流れになりがちな昨今のSNSとの接し方から、以前のように投稿がきちんと読まれる可能性が出てきました。

いずれにせよ、増えるサービスの数、そのサービスごとに増える情報、これらの要素をうまく選別する「Starlike」は目の付け所が今っぽいサービスと言えます。
ただ、残念なことに英語版しかなく、対応しているサービスもFacebook、Twitter、Linkedinに限られてしまいます。とはいえ、FacebookとTwitterが対応していれば、十分な気もしますが…。

一貫して言えるのは「ただの宣伝なんていらない」

Facebookのアルゴリズムの変更やソーシャルフィードを選別するサービスが出てきたことで、企業のソーシャルアカウント運用において、ひとつの転換期を迎えることが予想されます。
ただ単にリンクをシェアしただけの投稿や、報道発表資料をそのまま出していたような、単なる一方通行の宣伝投稿では、繋がりを持ったユーザーにリーチできなくなるためです。

私たちが以前から言っていたことではあるのですが、単なる宣伝をするのではなくて相手を意識して会話を持って伝えることが、欠かせないポイントとなります。
企業側からすると、伝えたいとこと、それを伝える形、より消費者を意識した取り組みが必要になりそうです。

アクトゼロ / 山田