前回インサイトを用いた効果測定のお話をしたかと思うのですが、そもそもとして、新しくなったインサイトについても、まとめておこうと思います。
古いインサイトの利用は2月15日までとなっており、それ以降は利用できなくなります。データ自体も2月15日ですべて削除されるとのアナウンスがされていますので、注意が必要です。
インサイトへは左のメニューから
過去のインサイトは、Facebookページの右側からチェックできるようになっていたのですが、新しいものは左側のメニュー内(アプリ)に収められています。自身が管理人となっているFacebookページを見てみると、「ウォール」等の並びの中に「インサイト」というメニューができています。
この「インサイト」をクリックすると、真ん中のカラムでインサイトのページが開くとともに、その中の細かい項目「いいね!」「リーチ」「話題にしている人」が右のメニュー内で展開されます。
まずは、インサイトで一番初めに表示されたページから見ていきましょう。
インサイトの上部に表示されているものは、「いいね数」「リーチ数」といった、Facebookページのインサイト概要になります。
各項目の内容は、以下の通りです。
「合計いいね」…ページに「いいね」をしたユニーク数
「ファンの友達」…上記ページに「いいね」した人の友達の数(ユニーク)
「話題にしている人」…ページに対して「いいね」や「コメント」等アクションを行った数(週間)
「合計リーチ(週間)」…ページの投稿、コンテンツが表示された(見られた)ユニーク数
下には、その各項目の推移を表したグラフが表示されています。
そして、さらに下に行くと「ページの投稿」というカテゴリが表示されています。
これは前回の記事で詳細をご説明しましたので、そちらを併せてご確認ください。
カテゴリ1 「いいね!」
次に、左側のインサイトメニュー内に展開された、細かいカテゴリを見ていくことにしましょう。
まずは、「いいね!」というメニューから。
ここでは、ページに「いいね」した人の属性と、どこで「いいね」されたのか、という点について見ることができます。
まずは、「いいね」した人の属性として下記の項目を把握することができます。
・年齢層と男女比率
・国
・市町村
・使用している言語
という、そのままの項目。グラフィカルで非常に分かりやすいです。この表示は、以前のタイプと同じ見え方になっています。
そして、「いいね!の出所」という項目で、新規いいね数と取り消し数のグラフと、どこで「いいね!」されたのかという、ふたつの項目を見ることが可能です。
このカテゴリは、非常に分かりやすく表示されています。左側で「いいね!」数や取り消し数のグラフを、右側で「ページ」や「広告」といったように、どこで「いいね!」されたかが表示されています。こちらも、ひと目見ただけで分かるように、簡潔なデザインです。
カテゴリ2「リーチ」
さらに展開されたカテゴリを見ていきましょう。次の「リーチ」という項目では、どういった人たちにリーチしているのか、どういった方法でリーチしたのか、そして、Facebookページのページビューを確認することが可能です。
一番始めの「どういった人たちにリーチしているのか」、という項目ではリーチしたユーザーの属性が表示されます。その表示は前項で解説したものと同じ形で表示されますので割愛します。
次の項目、「リーチの方法(リーチと頻度)」では、どういった方法でリーチしたのかを把握できます。
まず左側のグラフで表示されているのは、以下の項目です。
・オーガニック…ニュースフィードやウォール等で表示されたユニーク数
・有料…広告やスポンサー記事を見た人のユニーク数
・クチコミ…友達の「いいね!」や「コメント」等を通じて見た人の数
・合計…上記の合計数
さらに、その右側がリーチした回数ごとに、どれくらいの人数が分布しているかが表わされています。
縦軸が人数、横軸が回数というグラフの見方になります。
そして、最後に表示されるのが、各ページのページビューになります。
ここでは、以下の項目を把握することが出来ます。
・合計タグビュー・・・タブ(メニュー)ごとのページビューになります。
・外部リンク元・・・ どこからこのFacebookページに来たのかを見ることが出来ます。
この 「リーチ」という項目で、表示されるリーチ数とページビューを見ることで、情報の広がりを把握することができますし、どのコンテンツが見られているのかを客観的に掴むことができます。コンテンツ展開を考える際や、情報の拡散施策を立てる時に参考にできるでしょう。
カテゴリ3 「話題にしている人」
「話題にしている人」というカテゴリでは、いいね数の下に表示されている「話題にしています」で表示されている項目の詳細を見ることができます。
まず、表示されるのは上の2つと同じく、話題にしている人の属性が表示されます。内容としては、上2つと同じ形になりますので、ここでも割愛します。
その下の項目では、どういった方法で話題にしているのかというのを見ることができます。
プルダウンでどういった方法で話題にしているかを選ぶようになっており、選択するとその方法に応じた数値がグラフで表示されます。左側のグラフが、話題にした人の数のグラフで、右側がその話題にした記事をみた友達の数としてグラフ化されています。
これは、方法ごとのリーチ数を把握できることで、よりリーチを高めるためにどういった方法が効果的かを判断できるかと思います。
使い勝手が向上して分かりやすく
このように新しいインサイトは、細かくカテゴリ分けされており、視覚的にも直感的なものになっており、とても理解しやすくなった印象です。
ただ、使われている言葉のニュアンスを理解するのが少々大変なので、そこそこ慣れが必要な気がします。
しかし、これでより細かくFacebookページの状況を把握しやすくなり、次に取り組むべき課題も見えやすくなるのではないでしょうか。
ちなみに、ここではご紹介していないのですが、スポット登録されているFacebookページでは、「チェックイン」のインサイト情報も見ることができるようになっています。スポット登録をされている方は、そちらもぜひ試してみてください!