まだまだこれから?Facebookにおける動画広告

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

最近、広告やプロモーション分野におけるトレンドワードとして、“オンライン動画広告”を良く耳にします。
読んで字のごとく、動画を使ったインターネット広告のことなのですが、インターネット利用時間に占める動画視聴の割合が爆発的に増えているのに伴って、大きな注目を浴びています。

オンライン動画広告と聞いてまずはじめに思い浮かぶのが、YouTubeで配信されるインストリーム動画広告ではないでしょうか。
目的のYouTube動画(本編動画)が再生される前に表示される動画広告で、YouTubeユーザーにとっては、もはやおなじみとも言える広告になっています。

また、アクトゼロでも積極的に活用しているTubeMogulのような動画広告を配信するプラットフォームも、オンライン動画広告のひとつの形と言えます。
より多くの方に動画で効率的にコミュニケーションを取りたい際や、細かくセグメントを行いたい際などには、こうしたプラットフォームを利用することで効率的に動画広告を配信することができます。

そんなオンライン動画広告の分野なのですが、ソーシャルメディア系のサービスも積極的に、動画広告のメニューを提供し始めています。

Facebook動画広告

その最たるものがFacebookで、動画広告に関しては以前から広告メニューとして提供されています。
Facebook広告は、外部サイトへのコンバージョンや、アプリのインストールといった分野では積極的に活用され、強力なターゲティング機能は他の追随を許さない存在となっています。

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Facebookにおける動画広告は、他のウェブサイトへのコンバージョンやアプリのインストールといったメニューと並列で設けられており、通常の出稿画面から利用することができます。

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すでに広告用に準備した動画がある場合は、その動画をFacebookにアップロードすることで、すぐに出稿を始めることができます。
実際に出稿までの流れは、他の広告メニューと同じで、とても簡単に注文が完了します。

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ではなぜ、非常に強力な広告機能を持つFacebookが、動画広告の配信先としてあまり話題に上がらないのでしょうか。

Facebook内での動画利用の活性化がカギ

動画広告を検討する際に、中々選択肢に上がらない理由は、大きく2つあるのではないかと考えています。

1.Facebook内での動画の存在
まず、Facebook内での動画コンテンツが、日本においてはまだまだ活発ではないという状況があります。
写真やテキストメッセージ、リンクの共有は多いのですが、企業も含め一般ユーザーに至っても動画の投稿は、前述の投稿に比べ、かなり少ないのではないかと思います。

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つまり、ニュースフィード上で動画を見ることがまだまだ一般化していないことから、あまり効果的に動画で訴求を行えないのではないかと言う懸念です。
再生回数の表示やニュースフィードでの自動再生等、動画機能は徐々にアップデートされてきていますので、今後、どれだけFacebook内での動画視聴が“活発”になるかがポイントと言えそうです。

2.YouTubeとの連携
そして、もうひとつ。現在、オンライン動画サービスで最も知名度があるものは、YouTubeであることは間違いありません。

004そのYouTubeとの連携が現在の機能では、かなり希薄な状態です。まず、YouTubeの動画を広告として利用できない点で、YouTubeをしようとするとリンクをシェアする広告の利用を促されます。
YouTube動画をそのまま利用できるようになる、もしくは、自動的に取り込む形で広告利用できるようになると、利便性が向上すると考えられます。また、YouTube動画においては、その再生回数を意識するユーザーが多いことからも、広告における動画再生も回数にカウントされるようになると魅力的なサービスになると思います。

以上のように、ユーザー側の視点に立ってみると、Facebookで動画を見る機会が少ないという点。そして、企業側からすると、YouTubeとの連携と言う点。
この2点が非常に大きいのではないかと感じています。

しかし、常に速いスピードでアップデート繰り返しているオンライン広告分野ですから、こうした課題も気付けば過去のものになっているかもしれません。
しばらく、動画広告分野からは目が離せそうにありません。 

アクトゼロ / 山田