お久しぶりです、デザイナーのスライです。
先日Googleは「Mobile First Index(MFI)」の導入を正式にアナウンスしました。
ページの評価基準をPCページからスマホページに変更する、というものです。
スマホユーザーの増加から、モバイルフレンドリーなサイト構成は必須といえます。
今回はそんなスマホページでよく使われる、アコーディオンUIについて書こうと思います。
怒りのUI第8回目「スマホページのアコーディオンUIを考える」です。
アコーディオンUIのメリット
例えばサンプルのようなページがあるとします。
アコーディオンUIを使用しない場合は、「プランニング」までが見えます。
一方でアコーディオンUIを使用した場合では、「アップデート」までを見ることができます。
このように、見出しのみを表示して本文を隠すことで、ページの全体像が把握し易くなります。
本を想像してみてください。
最初に目次を見て、知りたい情報がありそうなページを開くと思います。
目次が無い状態でページをめくろうとは思わないですよね。
その先に、自分が知りたい情報があるかどうか分からないのに。
WEBページにも同じことが言えます。
目次を作るという目的において、アコーディオンUIは有効と言えます。
アコーディオンUIの課題
スマホページを制作する際に役立つアコーディオンUIですが、課題はあります。
主な課題として、以下の2つが挙げられます。
- 誤って前のページへ戻ってしまう
- 閉じるためにトリガーまで戻らなければならない
誤って前のページへ戻ってしまう
開いたコンテンツを閉じるつもりで、ブラウザの戻るボタンを押してしまうことがあります。
開いたコンテンツをページ遷移と混同してしまっているためです。
閉じるためにトリガーまで戻らなければならない
多くのアコーディオンUIは、コンテンツを開閉させるトリガーは同一です。
つまり、コンテンツを閉じるには、開いたコンテンツ分スクロールさせる必要があります。
課題の解決方法
課題を解決するためには、以下の2つがポイントになります。
- アコーディオンUIがページ遷移でないことを認識させる
- コンテンツを閉じるためにスクロールする手間を省く
解決方法は単純で、閉じるボタンを追加するです。
閉じるボタンの設置例
サンプルの右側は閉じるボタンの設置例です。
閉じるボタンがあることで、閉じるためにトリガーまでスクロールする手間が省けます。
また、このコンテンツがページ遷移でないことを認識することもできます。
//アコーディオンUIの例 $(function(){ $('.accordionTrigger').click(function(){ $(this).next().slideToggle(); }); });
//閉じるボタンの例 $(function(){ $('.accordionClose').click(function(){ $(this).parent().slideUp(); }); });
必要最小限のアコーディオンUIですが、サンプルコードも記載しておきます。
やってみたこと
「誤って前のページへ戻ってしまう」については、トリガーをアンカーリンクにすることを考えました。
結果については、以下の点から問題の解決には繋がりませんでした。
- ページ内遷移では、ブラウザの戻るボタンを押してもページはリロードされない
- ブラウザの戻るボタンからイベントを取得できない
まとめ
GoogleがMFIの導入を正式にアナウンスしたことによって、
モバイルフレンドリーなページ構成はWEBサイト制作で必須となりました。
今回紹介したアコーディオンUIは、スマホサイトでのUIを向上させるために有効なものです。
しかし、それに少しの工夫を施すだけで、更に上質なUIをユーザーに届けることができます。
「もっと便利に」を常に心掛けることで、UIの向上とユーザーの高い満足度を得ることができます。