Instagramネイティブ世代の活用術インタビュー・後編

先週、Instagramにハマっており、独自の活用方法で楽しんでいるヘビーユーザーである弊社の増山へのインタビュー記事を紹介させて頂きました。(Instagramネイティブ世代の活用術インタビュー・前編

今日はその後半をお届けします!

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リアルタイムに「画像」という確実な情報が得られる

◆Twitterでもリアルタイムに情報を得られると思うけど?
Twitterよりも確実な情報が得られるんです。僕の場合、人気のあるアパレルメーカーの服を買うのが好きなので、休みの日によくお店の開店を待って朝から並んだりするんです。300番目だとほぼ買えないことが多いですが、100番目位だと買えるか買えないかが微妙なラインなんです。こうした場合、先頭の方で並んでる人をハッシュタグで検索するんです。洋服好きな人って大概インスタに上げたがるので、店内の様子の写真から在庫量を判断したりして、自分が買いたい商品が自分の番まで残っているかどうかが推測できるんです。

Twitterの文字だけのつぶやきだけだと、その真意がわからない時があるじゃないですか。でも、画像って目は口ほどにモノを言うじゃないですけど、それだけで情報が入ってくるんですよ。情報としての信頼度は高いと思うんですよね。服とか食べ物とかに関わると画像の威力が発揮されると思います。

「ローラ」に影響されてセルフィー写真を公開する女の子達

◆インスタで成功している発信者って?
芸能人だったり、モデルのような、カリスマ的な人の使い方は上手いなと思いますね。単純にファッションが綺麗なだけでなく、上質な生活を送っているというのが分かりやすく演出できている人達は、一般の人が「こんな生活してみたい」という思いのもとにすごくフォローされる傾向にあると思います。

写真の撮り方が上手いっていうのもあるけど、行く場所とか、着てる服とか、食べているものとか、これらがトータル的にコーディネートされている世界観づくりだったり、自分のブランディングがすごくできている人はファンが多いですね。

そうした意味で、インスタで最強レベルなのが「ローラ」なんです。本当に上手いんですよ。フォロワー数が180万人ってレベルがちょっと違う程です。インスタって写真が正方形で、写真と写真の間が1mmくらいなんですけど、ローラは写真アプリで加工して白い線をわざわざつけて公開しているんです。そうすると、写真がフィルムっぽく見えるんです。ローラが始めてからこの撮り方する人、すごく増えました。

20150812_02※写真部分は加工しています

例えばローラの写真の位置情報を見てみるじゃないですか。写真の位置情報は海外に行った時や、日本国内では地方に行った時だけですね。東京では位置情報付きの投稿は一切していなく、徹底しているんです。インスタの鏡になるような運用をしているアカウントだと思います。

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◆こうやってローラのフォロワーを見ていると、自分の顔を出した写真を投稿している女性も増えたよね。
芸能人が自撮り写真を投稿しているのを真似して投稿している女の子が増えています。セルフィー棒が少し前から流行りましたが、それとインスタが流行り始めたのがタイミング的に重なっていたのも原因だと思います。

セルカ棒の流行で、セルフィー写真を撮って公開することに抵抗がなくなってきたと思います。インスタだとある程度加工もできたり、webサービス提供側も自撮りを促進するようにサービスを作っていますしね。インスタなどweb上で自分の写真を投稿することの抵抗が薄くなってきていると思います。

でも、位置情報だったり、投稿している写真の内容からだったりから、その人の生活動線だったり、自宅位置まで推測できてしまうので注意が必要ですよね。何も考えずに使ってるとストーカー被害とか増えるかもしれません。(参照:Instagramに投稿したセルフィーで自宅がばれる?SNSではプライバシー設定が最重要

写真が主体だからこそ趣味的要素が強い

◆いろいろ聞いてきたけど、何でインスタは楽しいんだと思う?
僕の場合、好きなもののジャンルがこのサービスにぴったり合っていたので、インスタをチェックしていると誰よりも早く情報が得られるっていうのがありますし。

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公開する写真次第で、アカウント主はこういう人なんだなっていうブランディングができるのがfacebookよりも要素が強いと思います。facebookはどちらかというとパブリックなイメージがあるから、そういうことを排除して純粋な趣味として楽しめるのがいいですね。

◆なるほど。写真がベースだからこそ、純粋な趣味要素が強いと。
各々が楽しんでる時の写真とか、取り繕った結果のものでいいんですよ。インスタのいいねをもらいたいから、フォローしてもらいたいから、話題のあそこに行って写真を撮るとか、全然それでいいと思っているんです。企業側もそうした意向を汲んで、イベントとかの企画を提供してくる訳だし。

その写真を撮ってみたいとか、おしゃれな生活をしたいから、カフェやパンケーキが流行るわけであって。そこに行ったとか、食べたとか、証明をしないと多分あんなに流行らないですよね。それを発信する場が、もうブログでも、ツイッターでもなく、ぎりぎりfacebookは入るけど、インスタがその特性から合っていたのだと思います。

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よく、「SNSのためにあちこち行って疲れた私」みたいな話があると思いますが、あれはあれでいいと思うんですよ。写真撮って投稿していいねもらったその時々は、結局楽しかったんじゃないのかって。

◆最後に、企業のインスタ活用について思うところは?
広告メニューが始まったとはいえ、広告然していないところがインスタの良い所だと思います。Twitterだと、フォローさせるためのキャンペーンがすごく多いですが、複数のアカウントを作って、懸賞応募用アカウントとかを使っている人も多いと思いますが、このようなアカウントのフォローを集めても意味が無いと思うんです。何故キャンペーンやったんだっけ?と、企業側もなる気がしています。botも多いし、アカウントの純度が全体的に低い気がするんです。

一方、インスタは、自分発の写真が無いと成り立たないサービスだから、純度の低いユーザーが少ないと思います。愚痴だったらTwitterで済むし、人を攻撃したいのであれば2ちゃんねるだったり。

純度の高いユーザーが居るサービスの中で、フォロワーが多い人や、多くいいねをもらうユーザーこそが本当の意味でのインフルエンサーなんじゃないかなって思うんですよ。例えば、旨い!安い!だから食べに来て下さい!のような、広告みたいな情報ばかり発信していたらファンは付かないですよね。

「この人みたいな生活送ってみたいな」「ローラみたいな朝ご飯自分でも作ってみようかな」とか、そういうのに憧れていいねしてフォローするわけですし。人に影響を及ぼすだけの何かがあって、それを表現するのは言葉じゃなくて写真を通して、その人のやり方で会話できる世界だから、インスタは奥が深くて楽しいと思います。

終わりに

以上、2週に渡ってお伝えしてきた、Instagramネイティブ世代の活用術でした。お気づきになった点、何かあったでしょうか?こんなInstagramヘビーユーザーの増山が貴社の企業アカウント運用についてご相談に乗らせて頂きます。どうぞお気軽にご相談下さい!