今年の夏はマイクロビデオで 京都祇園祭×Instagram 企画を終了して振り返る

皆さん、こんにちは。毎週月曜日にコラムを書かせていただいている高寺ですが、今週はちょっとスケジュール変更で金曜日にお届けしています。

過去のコラムでもご紹介させていただきましたが(Instagram動画をFacebookページと連携~アクトゼロは今年の祇園祭でInstagramを活用します!(予告編)ただいま京都の祇園祭をライブレポート中!~Instagram×祇園祭~)、昨日まで京都に滞在し、初夏の京都の風物詩、祇園祭の様子を、実行部隊としてスマートフォンで撮影・情報発信してきました。皆様、ご覧いただけましたでしょうか?

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左:Instagram 右:Facebookページ

15秒の動画を撮影できるInstagram動画ですが、実際にこの数日間、ヘビーユースをしてみて感じたことや気づいたことがいろいろありました。

スマホで動画投稿できる気軽さ

ポケットから取り出したスマホでサクッと動画を撮影し、撮影してコメントを残し、アップロード、SNSと連携して多くの人と共有する。その一連の過程が、数分で行えることは魅力的です。動画は写真やテキストよりも情報量が多いので、より分かりやすく表現したり、その場の空気感を伝えることができる表現手段だといえます。リテラシーが必要だとは思いますが、使いこなせればよりファンとコミュニケーションを深められる媒体だと思います。

ただ、やや難しいのが15秒という時間の限定性。撮影対象の、どこの15秒を切り取るかが、撮影者のセンスが試されるところです。後から編集はできませんが、ボタンを押している間だけ撮影できるので、構成を考えながら、カットを割りつつ15秒の動画を作れます。「構成を考えながら撮影をする」というセンスが必要ですが、こうした工夫で単調にならずに撮影することもできます。

ただ、なぜか「カットを割った動画」のアップロードに失敗することが…。

今回、撮影に際して、スマートフォンを2台用意しました。日常使いしているAndroid機を、最新のXperia SO-04Eに機種変更を行いました。もう一台はサブ機として所有しているiPhone4Sです。

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技術的な話題になってしまいますが、このXperiaで撮影したInstagram動画をアップロードすると、しばしばアップロードに失敗してしまうことがありました。当初、その原因が分からず、相当悩みました。ちなみに、この過程で失敗すると、後から再アップロードをすることができず、撮影した動画は諦めざるを得ません。(涙を飲んで消した動画が何本あったことか…。後からアップロードは写真はできます。撮影した映像を保存する機能(iPhoneはカメラロールに残りますが)と、後から動画アップできる機能は是非付けて頂きたいところです。)

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下の動画は、カットを割りながら撮影した八坂神社の境内の様子の動画。実はこのアップロードの前に2回もアップロードに失敗しています…(その度に、同じような映像を撮影し直していました)。ふと気づき、3回めにiPhone4sで撮影をすると、何の難もなく、アップロードできました。私のAndroidの機種上の問題なのか、Instagramアプリの仕様のせいなのか…?これ以降、カットを割る撮影はiPhoneで、割らない撮影はAndroidで行うことにしました。

カメラとしての表現力の限界を超えるために、外付けレンズを!

スマートフォンをカメラとして捉えた時、その表現力は弱いと言わざるを得ません。通常のカメラであればできる「ズーム」ができないのですから。そこで、事前にいくつかの外付けレンズを準備しました。レンズ用のスマートフォンケースには、スマホのカメラレンズ前にネジが切ってあり、各種レンズを取り付けることができます。

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 iPhone4s用のレンズをXperiaでも共通して使えるように自作!

8倍率になるズームレンズ、1.5倍率になるテレコンレンズ、画角が0.5倍広くなるワイドレンズ、さらに広くなる魚眼レンズの4種類を付け替えたりしながら撮影することで、単調にならない画作りを試みました。

 魚眼レンズを使うと、周りは歪むが、広い範囲を撮影できる

Facebookのファンの反応

では、Facebookのファンの皆さんの反応はどうだったでしょうか?過去、弊社山田が書いた記事(1年のうち特定の時期だけしか発信しないFacebookページは、今どうなっているか?)にありますが、このFacebookページは、1年に一回、この7月の数週間しか更新されません。通常、Facebookページは継続更新・運用がマストと言われています。7/1、1ヶ月に渡る祇園祭が始まる旨を、しれっと一年近く放置しているFacebookページに投稿してみると…

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あっという間に多くのいいね!を頂きました。過去にファンになって頂いた方もすっかりこの存在を忘れていたに違いません。でも、「ああ、今年も始まるんだな…」という、ちょっとした期待感と季節感からか、一年前と変わらないコミュニケーションを展開することができました。ねぎらいのメッセージも頂くことができて、大変嬉しい限りでした。

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弊社ではこれまで数年間に渡り、日頃の企業活動で得たノウハウを最大限活用し、日本の伝統文化・祇園祭を広く情報発信を行い、より多くの皆さまとその価値を共有する活動を続けてきました。文化を継承していくためにも重要な活動ではないかと考えています。これからも、弊社では、その時々において、新しい技術・取り組みを通して情報発信を行なっていきたく考えています。

また、来年の初夏、皆さんにこのような取り組みをご紹介できればと思います。あ、ちなみに、祇園祭は今月いっぱい続きます。まだ、様々な行事や催しがありますので、機会があればぜひ、足をお運び下さい。