1年のうち特定の時期だけしか発信しないFacebookページは、今どうなっているか?

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ゴールデンウィークも終わり一気に仕事モードのみなさま、こんにちは。ソーシャルメディアを企業や団体が活用する際には、定期的な情報発信と、継続的なユーザーとのコミュニケーションが、非常に重要な要素であることは、このソーシャルメディアインサイトでも、何度も取り上げています。

しかし、2011年7月(!!)に書いた、この記事を覚えている方はいらっしゃるでしょうか?「祇園祭であえて挑戦する、ソーシャルメディア活用におけるタブー」という記事を掲載して、間もなく2年が経とうとしています。そこで、継続的な情報発信を行わないスタンスのFacebookページが今どうなっているのか、その現状を見てみるとともに、分かったことをまとめてみました。

「京都祇園祭 (Kyoto Gion Matsuri) LIVE ON USTREAM」

アクトゼロでは、「京都祇園祭 (Kyoto Gion Matsuri) LIVE ON USTREAM」というFacebookページを運営しています。これは、日本三大祭りである京都の祇園祭の情報を発信するページとして開設されました。そもそもは、タイトルの通りUstreamを使った祇園祭の中継を補完する役割を担っていました。しかし、Facebook上でも独自の情報を発信することで、しっかりとした存在感を放っているFacebookページになっています。

冒頭でご紹介した記事に書いている通り、このFacebookページでは、1年にたったひと月ほど、祇園祭のシーズンに限定して情報を発信しています。記事の中では、こうした運用方法は過去に類を見ない取り組みであると述べていますが、その取り組みを経て、現在どうなっているのでしょうか?

まず、このFacebookページの「いいね!」数ですが、2011年の7月には1000程度でした。それが、2012年の7月には1200程度になり、現在は1500を越えるに至っています。情報発信のタイミングで増えていることは、容易に想像できるのですが、インサイトを眺めてみると、少し傾向が異なるようです。

特に情報を発信していない、ここひと月ほどのインサイトを見てみると、平均すると1日一人以上がページに「いいね!」していることが分かりました。多い日には6人もの人が「いいね!」しています。また、そういった「いいね!」等のアクションで、クチコミリーチも生まれ続けており、それが新たなページへの「いいね!」に繋がっていることもありそうです。

また、それだけではなく新規の流入から「いいね!」に繋がっていることも、インサイトで見ることができる外部のリンク元から分かりました。
同じくインサイト情報によると、外部からの流入元としては、Googleがトップでした。実際に「祇園祭」で、検索を掛けてみると2ページ目に結果が表示されました。祇園祭に関するFacebookページでは、トップの検索結果です。

なぜ更新しなくても「いいね!」が増え続けているのか

このFacebookページは、1年間に僅かな期間しか情報発信をしていないのに、なぜ新規流入から「いいね!」を獲得し続けているのでしょうか?その理由として、2つほど挙げられるのではないかと思っています。

①扱っている内容の期間が区切られているから
まず、このFacebookページの主題となっている「祇園祭」が、年間を通して行われているものではなく、期間が区切られたものであったこと。
そういった期間を限定する題材を扱っているという視点から、情報発信がない時期があっても違和感がないと言えます。
また、今年も7月になったら情報が発信されそうだから「いいね!」しておこう、という心理的な作用も働いているかもしれません。

逆に、このFacebookページでの情報発信の始まり=祇園祭の季節の到来、という図式を成り立たせることもできそうです。

②過去に発信した情報が確かなものだったから
もうひとつ、過去に発信した情報が共感を得やすいものであったことも挙げられます。
Facebookページに「いいね!」する際には、タイムライン上で発信される情報を見て、その内容を見て判断するケースは非常に多いです。
例えばインサイト情報の「新規いいね!数」と、「タイムラインのPV数」の推移が、多くのページでシンクロする傾向が出ています。この数字の連動によって、新規いいね!の獲得に、タイムラインの閲覧数が深く結びついていると考えることができます。

このように、特に継続的な運用を行わなくても、新たな集客や「いいね!」を獲得することはできそうです。しかし!当然ながらすべてのページにあてはまるものではなく、上の2つのように特殊な理由が関係しています。あくまでも一つの結果ではありますが・・・。もし、このような条件を満たすFacebookを運用することになった場合、1年に一定期間だけの運用でも済むかもしれません・・・。