ネット生保業界のTwitterコミュニケーションについて各社の違いをまとめました【ソーシャル定点観測】

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ネットマーケティングレポート金曜日です。アクトゼロの黒沼がお送りします。

ソーシャル定点観測第二回は、ネット生保業界(ライフネット生命・アクサダイレクト生命・損保ジャパンDIY生命+ダイレクト部門のあるオリックス生命保険)の公式Twitterアカウントが、どのようなコミュニケーションをフォロワーととっているかについてまとめます。今回も解析ツールはUserlocal社のソーシャルインサイトを使ってお送りします。

各アカウントの概況

chart実数フォロワー数比較グラフ(Social Insight調べ)

合計フォロワー数トップはライフネット生命の約7,500で、以降損保ジャパン約1,100、アクサダイレクト生命(グラフ上は旧社名のネクスティア表記となっています)約800、オリックス生命保険と続きます。ネット上での話題作りに長けたライフネット生命がここでも頭ひとつ抜けた印象があります。↓

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chart (1)フォロワー数性別比率グラフ(Social Insight調べ)

全体的に男性偏重な傾向が見て取れますが、特にネット生保専業の2社では大きく男性にフォロワーが偏っているのがわかります。

chart (2)フォロワーの地域別比率グラフ(Social Insight調べ)

大阪に本社を置くオリックスの影響からか、オリックス生命のフォロワーは近畿圏ユーザーが多く見られます。フォロワーの規模(200名ほど)からすると、オリックス生命関係者のフォロワー数が影響しているのかもしれません。

各公式アカウントの発言数に注目します。

chart (3)各アカウントの発言数グラフ(Social Insight調べ)

日常的にツイートを行っているのは、ライフネット生命、週2~3回の更新があるのはオリックス生命保険、損保ジャパンDIYは週に1度ほど、アクサダイレクト生命は10日に1回ほどでした。各社のコミュニケーション手法について細かく見ていきます。

ライフネット生命は理想的な対面型コミュニケーション

 

自社のプロモーションで積極的に外部ネットサービス都のコラボを行っているライフネット生命ですが、公式アカウントが発信している情報はそのお知らせツイートだけではありません。上記のツイートでは、保険を検討している一般ユーザー(独身女性)のツイートに公式アカウント自ら語りかけ、おすすめの保険構成をアドバイスしています。こういった、オープンで硬すぎないコミュニケーションの様子が「ライフネット生命」のソーシャルメディア上のイメージ向上へとつながっていて、ライフネット生命のタイムライン上は、人間味のある温かい雰囲気がとても特徴的ですフォロワーからの語りかけも多く、公式アカウントが「ひとりの人間」であるかのようにフォロワーから認識されていると言えます。こういった現象は、フォロワーがどれだけそのアカウントを身近に感じているかのひとつの判断材料となります。

オリックス生命保険は役立つ情報発信型ですが…

 

 

 

 オリックス生命保険のアカウントは、フォロワーに対して健康に役立つ情報、偉人の名言、時事ネタなどのツイートを定期的に更新しています。確かにどれもツイッター上で人気のあるコンテンツですが、こういった情報はツイッター上で山ほど存在しているBOTたちが毎日湯水のようにツイートしている情報なため、新鮮にフォロワーに受けとってもらうことは難しそうです。情報の伝え方も人間味を感じさせない【○○○○○○】で始まるツイートなため、ユーザーとの対話は生まれにくいアカウントとなってしまっています。本業の話題に軸足をおきながら、一般ユーザーとの「共通の話題」を探っていくことを検討する必要がありそうです。

 損保ジャパンDIYは社員の日常

 

 

 

 損保ジャパンDIYでは社員ブログを運営しています。内容は、社員の参加しているボランティア活動の報告から、趣味の話題まで幅広い話題を取り扱っているのですが、やはり本業との「距離」は大きく、 損保ジャパンDIYをフォローしたユーザーに取って関連性の低い話題となっているように見えます。

 スタンスは自然だが圧倒的に発言量が少ないアクサダイレクト生命

 

 

コミュニケーションスタイルは自然な印象のアクサダイレクト生命ですが、圧倒的に発言量が少なく感じられるのが残念です。ツイッターユーザーと本気で向き合うためには、それなりにユーザーと向き合う時間が必要なため、なかなか片手間での対応というわけには行かないのが大変なところです…。ちなみに人気アカウント@NHK_PRの更新数はこちらです。

chart (4)

少ない日でも2ツイート(定時ツイートなど)、多い日で40ツイート行われています。人気アカウントだからこその「更新数」と言えますが、この更新数だからこそ「この人気」とも言えます。

まとめ

ネット生保は店舗を持たず、オンラインだけで保険加入が可能な業界です。だからこそネット上の情報発信力やソーシャルメディアなど、ネットの「日常」上での共感がダイレクトにサービスの知名度と結びつきやすい傾向があるといえます。ライフネット生命は、ウェブサービスの「はてな」や人気ウェブメディアとのコラボ企画など、一般ユーザーのネットの「日常」に入り込んでいくプロモーション活動が印象的ですが、Twitter上でもうまくそのキャラクターを生かすことができている印象でした。

保険という、個人の人生と密接な関係性があるサービスだからこそ、一般ユーザーとの距離をうまく狭めていけるかどうかが、鍵なのだと思います。

アクトゼロ/黒沼