電子書籍、amazon Kindle 日本からアメリカの洋書書籍データを購入してみる

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先週、私の記事では楽天koboを使った自炊・電子書籍の話題についてお届けしましたが、今週はKindleについての記事をお届けしようと思います。

amzon Kindle Paperwhite 3Gを入手

明日18日はamazonから7インチタブレットのKindle fireが発売される予定日ですが、先月、先立って発売された電子書籍専用端末の”kindle Paperwhite”は現在も予約待ち状態で、今から注文すると入手できるのは早くても年明けになるほど人気があるようです。私は年内の入手は諦めていたのですが、秋葉原でたまたま入手することができました。

12/7の秋葉原ソフマップ本店。
前夜に3Gモデル・WiFiモデル共に大量入荷があったとのこと。

重さはkobo TOUCHより少し重い222g。大きさもほんの少しだけ大きいですが、持った感じに違和感はなく、片手で軽々長時間読書することも苦になりません。amazonのKindleがkoboと大きく異なるのは、書籍データをローカルだけでなくクラウドにバックアップ保管するという点。そのため、複数デバイスで電子書籍データを共有できるだけでなく、「Whispersync機能」でブックマークを共有できます。同一アカウントでサインインすれば、kindleで読んでいた本の続きをスマホのKindleアプリなどで同じページから読むことができるのです。(勿論、その逆も可能です。)


利用するには端末にamazonアカウントを入力・設定します。
amazon直販の場合、既に設定済みで送られてくるのだとか。

こうした点から考えると、Kindleを本格的に読書に使うのであれば、WiFiスポット以外でも通信することができる3Gモデルの方が良いかもしれません。通信料はWiFiモデルと比較してやや高い端末代に含まれているので、気にする必要がありませんし。

 また、koboでも後継機には装備されたようですが、暗い場所でも快適に読むことができるバックライトは、細かい点ですが非常に便利です。

Kindleで自炊データを読む場合には、自分のkindle専用のメールアドレスにデータを送付するとクラウドに保存でき、端末にダウンロードして読むことができます。クラウドの容量は5GBのため、あまり自炊派には向いていない仕様になっています。逆にいうと、電子書籍コンテンツを買って使わせる仕様であるとも言え、上手いことサービスを設計しているなぁと思います。

ちなみに、amazonで簡単にポチる癖のある人は、多分、電子書籍データも気軽にポチってしまう傾向にあると思うのでどうぞご注意を。

Kindleで何を行うか?

先週の記事でもお伝えした通り、新しい電子デバイスを導入する際に一番重要なポイントは「その機械で何をするのか」目的を明らかにすること。そこで、私の中でKindleを使う目的を以下のように定めました。

1.よく読む本を電子書籍として購入して読む
2.洋書データを購入し、英語のリーディング学習機材として使う

個人的な話ですが、最近、少しづつですが英語の学習を進めています。既に読んだり観たことがあり、内容の知っている物語の英語版を楽しむのが良いとの知人のアドバイスで、リスニング学習として英語版のアニメを観ているうちに、通勤中にリーディング学習として小説版を読むようになりました。ただ、ペーパーバックの本はけっこうかさばる上、電子辞書も持参するとなかなかの荷物になるのです。

kobo自炊もしてみたのですが、縦長のペーパーバック版は
文字が小さく潰れて見づらく、そのままの形では端末に向いていなかったのです。

日本からamazon.comのKindle Storeで電子書籍を購入する

私のように、英語学習を目的に洋書を購入したい人も少なからず居るのではないでしょうか。英語圏発祥のamazonのサービスはこうした人にこそ生きてくるサービスかもしれません。日本のamazonのKindleストア(以下、co.jp)では洋書も大量に準備されているようですが、残念ながらお目当てのものはco.jpではありませんでした。

そこで、co.jpのアカウントのまま、アメリカのamazon Kindle Store(以下.com)に移動して検索してみると、一連のシリーズが販売されていることが分かりました。

早速購入しようとしたのですが、見慣れたショッピングカートのボタンが無く、代わりに”Pricing information not available.”の文字が。

一旦、co.jpのアカウントをサインアウトし、再度購入を試みると、「あなたの現在の国の設定では購入することができません」の文字が。日本からのアクセスでは.comのKindle Storeでは購入ができないようです。

webで調べてみると、私が行おうとすることとは真逆の、海外から日本のKindleストアにアクセスして電子書籍を買っている人はけっこう居るようです。確かに、海外在住の日本人が、日本の書籍を気軽に買えるメリットも大きいですよね。

・Kindleストアで、海外から日本の電子書籍を購入!
・海外からKindle日本の本を購入して、読む方法

これらの情報によると、海外で使っている皆さんは通常使っている.com以外に、co.jpのアカウントを作る必要があるようです。日本から.comの電子書籍を買いたがっている私にとってみれば、co.jp以外に.comアカウントを作れば良いのでは?と仮定。

※以下の方法は、各サービスの利用規定に違反するかもしれません。アカウントの停止や、購入データの消失につながるかもしれませんので、自己責任でお試しください。

1. .comアカウント開設のために、co.jpとは別のメールアドレスを準備する。
もし、co.jpのアカウントまで停止されてしまうと困るのと、管理を分かりやすくするためです。インターネットのアクセスには念のため、米国内からアクセスしてるようにするため、Proxyサーバを介しておいた方が良さそうです。(co.jpと.comで交互に頻繁に購入していると、「最近他の国に引っ越しましたか?」といったメッセージが出て、購入できなくなることもあるようです。)私の場合、co.jpのアカウントに傷付けたくないので、さらに念の為に私の家族の名前でメルアド・.comアカウントを取得していきます。

ちなみに、日本国内からのアクセスだとトップにco.jpへ誘導するバナーが掲出される。
Proxy経由だと当然、掲出されないのでうまく刺さっているかどうか分かりやすい。

2..comで住所をアメリカのものでアカウントを開設

ここで正直に日本の住所を入力してしまうと購入することができません。(実際試してみましたがNGでした…。)

アメリカに在住している体で住所を入力しなければなりませんが、私には友人や親戚の家などのような自由に使える住所は向こうにありません。webで調べてみると、実在さえすれば何でも良いとの情報もありました。(実際、ヤンキー・スタジアムの住所で作っている例も有りましたが…) なので、どこかのホテルの住所を使おうとも思いましたが、実際には個人輸入の転送サービスを利用することにしました。

spearnet
http://www.spearnet-us.com/move/index.html

アメリカ国内のオンラインショップなどで、個人が購入した商品を配送センターが受け取り、そこから更に日本へ転送してくれるサービスです。送料+手数料で代行してくれるため、日本への発送を行なっていないショップのアイテムでも日本に居ながら入手することができます。登録自体は無料なので、早速アカウントを作ると、アメリカ国内の発送センターの住所を知ることができます。


アメリカでものを購入する際には、転送センターの住所に自分名義宛で送り先として設定します。

転送センターの住所をもとに.comのアカウントを設定し、準備完了!早速、このアカウントでサインインして.comの商品画面にアクセスすると購入ボタンが見えています。

クレジットカードで決済すると、すぐに購入完了。これでKindleで読むことができるはずです。


念のため、クレジットカードも普段使いのものとは別のカードで…

試しにPC・Android版のKindleアプリケーションで.comアカウントでログインして見てみると、無事購入したコンテンツが準備されており、読むことができます。co.jpで購入した日本の書籍データを読む時にはアカウントを設定し直さなければならないのが面倒ですが…。

本命のKindle Paperwhiteで読んでみます。こちらはローカルに保存できる仕様のためか、.com/co.jp両方のアカウントで購入したデータを同一の端末で見ることができています。新規に購入した時やクラウドからデータを引っ張ってくる際にはアカウントの再設定が必要のようですが。

Kindleに限ったことではありませんが、英語学習者にとって電子書籍の最大のメリットが辞書機能です。本文中の分からない単語を長押しすることで辞書を参照することができ、非常に手軽なので効率が良くなりました。(辞書⇔本文の切り替えスピードがややもたつくのだけが残念ですが。) これで今後、英語リーディングの学習が捗るってものです。

このようにして、日本に居ながらして、co.jp未発売であり.comだけで販売されている洋書の電子書籍コンテンツを購読することができました。

クラウドを活用したKindleだからこそ実現できたメリットが多くありますが、Kindleを使っていると、”書籍データを購入する”というよりも、”書籍データにアクセスする権利を買う”印象があります。これは、一度アカウントを消されてしまうと購入したデータにアクセスできなくなる可能性があり、一抹の不安が残ります。その点、ローカル上に購入データを保存するKoboの場合、端末さえ壊れなければ読み続けることができて安心です。

クラウドにデータを残す便利さと、手元にデータを有する安心。どちらを選びますか?