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LINEスタンプ作者報奨金の切り下げと、個人の人生がプラットフォームに依存することの危険性

sukinakoto

あけましておめでとうございます!アクトゼロの黒沼です。今年も当ブログをよろしくお願いします。今日はネットにおける個人ユーザーの収益源多様化と、プラットフォーム依存の危険性について話したいと思います。

2015年1月5日LINEは自作スタンプの作者取り分を3割減らすことを発表しました。

yuo_line
LINEはこのほど、ユーザーがLINEのスタンプを制作・販売できる「LINE Creators Market」で、クリエイターへの売り上げ分配額を、50%から35%に変更すると発表した。2月1日以降に審査申請のあったスタンプから適用する。LINEへの分配額の増加分は、スタンプの審査期間の短縮化などに投資する。
「LINE」自作スタンプ、作者の取り分3割減 売り上げの50%→35%に – ITmedia ニュース 

LINEの自作スタンプでは、去年8月の時点で上位10位に入れれば1,000万円以上の収入を得ることが出来たことから、スタンプ製作者が殺到しています。切り下げた報奨金は現在とても時間がかかっているアイコン審査の迅速化などに活かされると発表されています。

また、報奨金の切り下げの話題はLINEに限った話ではなく、他のサービスでも事欠きません。今日の2ちゃんねるまとめサイトでは「YouTuberへの報奨金が減ってきている」のではないかという話題が盛り上がりました。

再生単価が半分以下になった 
0.05円~0.025円まで下がってるらしいで 

【悲報】 youtuber終了wwwwwwwwwwwwwwwwww|ラビット速報 

まとめの中の動画で訴えてるYouTuberに限定で起きていることかもしれませんが、YouTubeからの収益の割合の少なさに不満をもっているYouTuberは彼の他にも世界中に存在しています。動画のサブスクリプション配信サービスHuluの経営陣によってスタートした、YouTubeキラーとして注目を集めている動画サービス「Vessel」はサービスの優位性について以下のように話しています。

Vesselの様な企業が収益を上げるために、YouTubeの著名なスターからのサポートを得ようとしている。そのため、キラールはVesselを利用することによって広告収入で成り立っているYouTubeなどの様なサイトで活動するより20倍ほど稼げると強調する。Vesselの広報によれば、「サービス初期の段階で、クリエイターは1000ビューあたり50ドルの収入を得ることが出来ると見込んでいる」とのことだ。YouTubeの場合、1000ビューあたりの収入は2ドルである。(中略)

YouTubeで活躍するクリエイターたちは、上がった収益のうち、僅か55%だけを手にすることが出来る。ここ数年、vlogger達はYouTubeに取り分を上げるよう頼み込みつつ、他の活動手段が無いかを模索していた。この状況はVesselにとって、YouTubeで活動するクリエイター達のトップ100-200にオファーを出すのに好都合だ。

ASCII.jp:YouTubeキラー気取りの「Vessel」について分かっていること 

少し前には、Amazonのアフィリエイトプログラムの報奨金低下が、参加者の間で大きな話題となりました。実際に、数年前までは売上数が大きいと、売れ筋の本やCDと言った商品でも10%に近い報奨金が得られていましたが、今では2%~3%固定となりAmazon以外の収益源を模索するブログが続々現れています。

人生設計をプラットフォームに依存することの危険性

プラットフォーム側が儲け過ぎ!という話をしたいわけではなくて、プラットフォームもまた社会状況に合わせて変化をしていくのだという話なのです。プラットフォームの収益が落ちれば、当然支払われる金額だって変化するはずです。

東京都港区の会社員、佐々木秀俊さん(33)=仮名=は趣味の料理を通じて、日々の夕食づくりの様子を約3年前から投稿してきた。冷蔵庫の残りもので一汁三菜を作る手早さ、男性でも作れるメニューが人気を得たが、最近は再生回数が伸びずにいる。(中略)佐々木さんは「広告収入が口座に入金されたときは会社を辞め、動画で生計を立てる道も考えた」と話す。ただ、再生回数にとらわれるあまり、動画づくりが苦痛になっていったといい、「自分が表現したいもの、伝えたいものをつくっていかないと、新しい動画が次々投稿される中で視聴者に興味を持たれなくなってしまう」と自戒を込めて振り返る。
「気づいたら会社辞めてた」過熱する投稿動画“YouTuber”の世界 子供も「なりたい」と憧れ (1/4) – ITmedia ニュース 

個人の収入源の多様性があることは良いことだと思いますし、ただでさえ不安定な経済状況の中で少しでもバランスを取りたくなる気持ちは自然なことです。しかし今は良好に思える収益モデルでも、これから10年後まったく同じように存在しているかと聞かれたら、それはないだろうと思います。ネットの変化は激しく、現実世界以上にプラットフォームもまた変化を続けるはずです。

ネット上で収益を得るのであれば、数年おきに乗り換えられるくらいのフットワークで検討するべきです。しかし、もっといってしまうと、そのタイミングで自分の強みが活かせる収益源が存在しているかどうかは誰にもわからないのです。

 [アクトゼロ/黒沼(@torukuronuma)]