【総務省調査】1年で大きく変わったスマホ利用率とソーシャルメディア利用率

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みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

スマートフォンやタブレット端末の急速な普及に伴って、ソーシャルメディアを始めとしたインターネットを利用する時間が、増えてきていると言われています。

そんな中、それを裏付ける最新のデータが、総務省の調査によって発表されました。速報値であるため、さらなる細かなデータが欲しい部分もありますが、現在のトレンドを知る上で非常に興味深い内容となっています。項目も結構な数あるのですが、いくつかポイントとなる部分を抜粋してまとめてみました。

出典元となるデータは、下記のものです。

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平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<速報>
調査対象 : 13歳から69歳を対象とする計1,500サンプル
調査機関 : 2013年11月30日(金)~12月8日(日)

 平日における主要メディアの平均利用時間

まず、気になるのが、主要メディアごとの平均利用時間ではないでしょうか。主要メディアとは、テレビ(リアルタイム)、ネット、新聞、ラジオの4つで、その平均利用時間を各世代ごとに見ることができます。
右側が前年度のデータで、左側が今回の調査結果になります。(クリックで拡大)

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このグラフから読み取れるポイントは…

・全体ではネットを除く3つのメディアの利用時間が減少している。
・10代では全メディアの利用時間が減少。
・20代30代のテレビ利用時間は横ばいのまま、ネットの利用時間が大きく伸びている。
・40代ではテレビ、ネット、新聞が減少し、ラジオが伸びている。
・50代では、テレビが大幅に減少し、ネットが伸びている。

全体的には、ネットの利用時間は伸びている傾向がありますが、各世代ごとに少し傾向が異なっているようです。
40代から50代ではテレビの利用時間が大幅に減少していますが、その減少した時間が他のメディアで消費されていません。そして、その世代の子供達の世代である10代でも、全体的なメディア利用時間が減少していることもあり、家庭内で団欒の過ごし方が変わってきているのかもしれません。

年代別のスマートデバイスの利用率

そして、次に気になる項目が、利用している携帯端末の利用率です。ここでは、スマートフォン、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)、タブレットというそれぞれの利用率を見ることができます。
こちらも右側が前年度で、左側が今回のデータになります。(クリックで拡大)

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・20代のスマートフォン利用率は88%で、30代でも80%近くまで伸びてきている。
・全体平均でスマートフォンがフィーチャーフォンを逆転。
・タブレットは全世代で増加しているものの、スマートフォンほどの伸びはない。

みなさんも感じていらっしゃると思いますが、予想通り、この1年でスマートフォンの利用率が大きく伸びています。特に10代から40代の世代でフィーチャーフォンを逆転し、40代に至っては昨年比で2倍以上の伸びとなっています。また、フィーチャーフォンの減少率が、スマートフォンの伸び率と一致していない世代があることを考えると、単純に機種変更によってスマートフォンの数が伸びただけではなく、スマートフォンとフィーチャーフォンの2台持ちをしていた人が、フィーチャーフォンを止めスマートフォン1台に集約した可能性も考えられます。

 コミュニケーション手段が劇的に変化

また、携帯端末の変化と共に注目すべきなのは、コミュニケーション系メディアの利用時間です。
こちらも右側が前年度で、左側が今回の調査結果です。(クリックで拡大)

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紫と青の棒グラフの変化が一目で見て取れるかと思います。

・全体では、携帯・固定電話での通話時間が減少。
・10~20代では、ソーシャルメディアの利用時間が倍増。
・10代ではメール利用時間が半減。
・30代はメールの利用時間は横ばいだが、ソーシャルメディア利用時間が増加。

10~20代においては、ソーシャルメディアの利用時間が、この1年で倍増しており、中でも10代においてはメールが半減していることからも、コミュニケーションの方法に大きな変化があったと言えます。ただ、20代から30代も大幅にソーシャルメディアの利用時間が伸びているのですが、メールの利用時間に変化がないことを考えると、この世代にとってメールでのコミュニケーションが、まだまだ重要であることが予想できます。一方、40代以上では、劇的な変化は訪れておらず、ソーシャルメディアが主要なコミュニケーションとまではいかない状況です。

 ソーシャルメディア利用率

今度は利用している“時間”ではなく、“利用率”を世代別に見てみましょう。
全世代において、昨年度のデータ(右)と比べると利用している人の割合が高まっていると言えます。特に、昨年は利用率が4割を切っていた40代が、今年は6割以上にまで高まっています。平均的な利用時間に変化はないものの、利用している人の割合は増えているようです。

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また、実際に使っているサービスとしては、全体の4割以上の方が「LINE」利用しており、他を圧倒していることが分かりました。(下記グラフ)
「Facebook」は「LINE」に比べて伸び率は低いものの堅調に増やしており、Facebookページのインサイトなどから分かる通り、40代などの比較的年齢層の高いユーザーの利用率に連動しているものと考えられます。他には、「Twitter」は僅かに伸びているものの、「mixi」、「Mobage」、「GREE」といった国内のサービスが軒並み昨年に比べ減少しています。

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また、昨年はなかった「Google+」がFacebookやTwitterよりも利用されている数値になっていますが、これについてはさまざまな方々によって考察がされているとおり、信ぴょう性の面でかなり怪しいと言わざるを得ません。考察では、高齢者が「Google」と「Google+」を混同して回答している可能性が高いというものがあり、夏ごろ公開される予定の詳細な調査結果では、この点が配慮されるものとみられます。

動画共有・配信サービスの利用率

最後に動画関連の利用率を取り上げたいと思います。

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YouTubeやニコニコ動画などは「オンデマンド型動画共有サービス」という括りで、青いグラフで表されているものです。
この「オンデマンド型動画共有サービス」は40代までのすべての年代で、他の動画サービスを圧倒しており、20代では8割以上が利用しています。
上でご紹介した「年代別のソーシャルメディア利用率」のグラフの分布に近いものとなっており、ソーシャルメディアとネット系動画サービスの利用は密接に関連していることが伺えます。

視聴している動画の共有や、友達からの動画コンテンツのシェアなどが活発なことを考えると、順当な結果と言えるでしょう。

このように、まだまだ速報版とはいえ、スマートフォンの利用率やソーシャルメディア利用率において、この1年で大きく変化してきていることが分かりました。これまでは、若年層が中心だったスマートフォンの利用率とソーシャルメディアの利用率が、高年齢層へ広がり始めています。今後は、より高齢な層に対しても、スマートフォンやソーシャルメディアを活用したアクションを行っていく必要が出てくるはずです。

この調査結果を見て、予想以上に変化のスピードが速いと個人的に感じていますが、みなさんはどのように思われますか?

 アクトゼロ / 山田