「いいね!」欲しさに手抜きをすると、Facebookに怒られるようになりました

アクトゼロの藤村です。火曜日のプランナーズブログをお届けします。

企業規模に関わらずFacebookアカウントの保有が当たり前となりつつある今、世界中の運用担当者を主に悩ませるのは「いいね!」の獲得促進方法と、マンネリになりがちな投稿コンテンツの立案だと思います。
ついついコピペで同じ文章の投稿を繰り返してしまったりはしていませんか?

米国時間の今月10日、「いいね!」を必要以上に要求したり、ユーザーを騙して広告ページに誘導するような投稿があった場合、そのアカウントのエッジランクを大幅に引き下げるペナルティーが課されることを、Facebookが公式に発表しました。

Facebookが発表したペナルティ対象と、ランク付けにおける評価項目

下記画像はこちらより引用した、「Facebookが記事の重要度を判断する5つの評価項目」の図です。

facebook-news-feed-edgerank-algorithm1

 

上記の図を日本語訳して簡単にするとこんな感じ。

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基本的なエッジランクの評価基準です。

Facebookでの投稿は、ページのファン全員のタイムライン上に出現するものではありません。
アルゴリズムが上記判断項目によって算出したランクに応じて、保有するファンの数%~十数%に表示されます。
より多くのファンに情報を届けるためには上記基準を高い水準で満たし続ける必要があり、Facebook運用におけるエッジランクの水準向上、維持は、単純なページへの「いいね!」数よりも、重要な課題となってきます。

では、具体的にどのような投稿がFacebookに嫌われるのでしょうか。

  • テキスト、画像をとわずユーザーに明示的に「いいね!」を要求する投稿は表示ランクを引き下げられる。

  • 同一のコンテンツを繰り返し投稿すると表示ランクを引き下げられる。同じリンクを繰り返し投稿したい場合は説明を変え、写真を変えるなどして別コンテンツとしなければならない。

  • リンク先を偽ってはならない。「写真アルバムを見てね」と書いてあったのにリンク先がショッピングサイトだったり広告だけのページだったりするとFacebookは即座にペナルティーを課す

TECHCRUNCH JAPAN

悪質な虚偽リンクでの誘導は、一般的な企業アカウントではまず例がないかとは思いますが…。
例えば、外部のソーシャルメディアアカウントや自社サイトへの誘導を毎回同じ文面で行っただけでも、ペナルティ対象となる可能性があるということですね。
また、決まり文句のようになんとなく文末に付け加えてしまいがちな「いいねを押してね」系の言い回しもアウトのようです。
そこに悪意がなかったとしても、Facebookのアルゴリズムに嫌われてしまうかも…。

Facebookは無数にあるSNSのなかでも、こういったずさんな運用や「不正」には、非常に厳しいメディアであるとされています。
そして、「ソーシャルのあるべき論」にとても真摯(ある意味とてもかたくな)なサービスだなあと思っています。
コミュニケーションプラットフォーム、対話の場としての存在意義を無視して、一方的に情報を発信し続けるやり方を継続していると、あっという間にランクが暴落し、気づけば誰にもリーチしない状態になっているなんてことにもなりかねません。
さらに、アカウントのエッジランクの位置づけはインサイトでも可視化されていないため、ファン数とリーチ数の比較を恒常的に見比べながら、これまで以上に丁寧に運用していく必要がありそうです。

Facebookの運用に携わる担当者の方々は、くれぐれも上記、ご留意なさってください。
エッジランクが引き下げられてしまうと、どんなに有益な情報を発信してもファンに届かず、なかったことにされてしまいますよ。