世界で主流のスマホメッセージアプリはLINE・WhatsAppどちら?

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※最新記事はこちらです→WhatsAppを買収したFacebookがメッセージアプリ市場を丸呑みに。LINEは生き残れるのか。 

世界で拡張を続けているLINE・WhatsApp

スマートフォンを介して、気軽なメッセージのやりとりをするためのコミュニケーションツールとして、我が国ではすっかり定着したLINE。テキストメッセージの合間に使われる、顔文字よりも大判の”スタンプ”と呼ばれるイラストが人気の一つとなっています。公式ブログの発表によりますと、昨年11月時点で登録ユーザー数が世界で3億人を超えたとあります。この一年でおよそ3倍以上のユーザーを増やしたという結果になります。東アジアを中心に、スペイン語圏やフランス・ドイツ・イタリアなどの西ヨーロッパ、インドやトルコなどでユーザー数を伸ばしたようです。

LINE公式ブログより

日本以外でユーザーが多いのは台湾、タイ、インドネシア、スペイン、インドが挙げられます。世界中のユーザーが1日メッセージやスタンプを送受信する平均回数は約72億回、1人あたり22回の計算になるのだとか。

一方、日本以外の海外では主流と言われてきたスマホ向けメッセージングサービス「WhatsApp」。日本であまり使っている方は少ないかもしれませんが、外国に住む方とメッセージのやりとりをしている人の中には利用している方がいるかもしれません。馴染みの無い方もいらっしゃると思いますので、簡単にWhatsAppについてご紹介しておきます。

ユーザー登録にはLINE同様、電話番号の登録が必要になります。アプリは初年度無料ですが、2年目以降、1年あたり$0.99がかかります。海外ではメッセージングサービスとしてデファクトスタンダードのため、有料でも使い続けるユーザーが多いのだとか。有料サービスである代わりに広告は一切出てきません。また、アプリのインターフェースや機能はシンプルで、デバイスに対して軽く作られています。

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 WhatsAppの画面

このWhatApp、これまで発表されてこなかったユーザー数が先日公表されました。その数、アクティブユーザー数で4億3000万人とか。(techcrunch:2014.1.20 Messaging Giant WhatsApp, Now With 430M Users, Has No Plans For Disappearing Photos

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http://www.whatsapp.com/?l=ja

この数字はアクティブユーザー数なので、実際のユーザー総数はもっと多いと思われます。世界で1日に送受信されるメッセージ数は500億。LINEと比べると大分多い数のように思われます。(LINE・WhatsAppともに、公表している数字の内訳が明確ではないので、単純比較はできませんが…。)

第三者の調査データを基に見てみると…

では調査機関などの、第三者によるメッセージングサービスの世界的な利用状況の調査の結果を見てみましょう。以下の図は、2013年6月に、各国のiPhoneユーザーに対して行った、メッセージングアプリの利用シェアを表した図です。 

(All Things D:2013.8.6 The Quiet Mobile Giant: With 300M Active Users, WhatsApp Adds Voice Messaging

軒並み、WhatsAppが首位の国が多く見られます。LINEはスペイン・ベトナムなどで健闘していますが、首位なのは日本のみという結果になっています。韓国ではKakao Talk、中国ではWeChatが強いのも特徴的ですね。

また、下のスライドシェアは、英国のリサーチ会社による調査の結果で、各国のスマホ向けメッセージングアプリの利用シェアトップ3を表したものです。 

調査対象がアメリカ・ブラジル・南アフリカ・中国・インドネシアの5ヶ国を選んだ理由は気になるところですが、Facebook Messengerも加えて考えると、WhatsAppがそれを上回る利用状況の国もあり、利用率が高いようです。残念ながら、LINEについてはこの5ヶ国のトップ3には出てきていません。 

こうした調査の一方、アジア圏ではLINEが強いという調査結果も出ています。東南アジア地域のスマートフォンアプリのトップ10ランキング(アプリの普及率及び1ヶ月の平均利用時間で計測)で、タイではWhatsAppを抑えてLINEが首位という結果が出ています。

ニールセン ニュースリリース(2013.9.27)より

こうした調査結果を踏まえると、海外ではやはりWhatsAppが強いものの、日本で首位を誇るLINEは健闘している国もあり、世界的な覇権に挑戦している状況といえるのではないでしょうか。今後、この勢力図がどう変化するか注視していきたいと思います。

Photo by Jan Persiel