地震の大きさとツイート数の関係をソーシャルデータ分析で調べてみた。

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みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

普段の生活の中で不安に思うことはなんですか?
個人的に非常に気になるのが、地震…でしょうか。ちょっと小さめの揺れだったとしても、やはりドキッとしてしまいます。

最近では、緊急地震速報などの発報によって直前に分かることも多いのですが、地震のタイプによっては揺れた後に鳴ることも…。
なんだかんだ言っても、日頃から備えておくことが重要だと思っています。

地震を事前に感知することはなかなか難しいとしても、地震発生後のアクションという面では、ツイッターなどのSNSを活用することは有効な手段であると感じています。
直後に状況をツイートすることで、フォロワーに対しての生存連絡や状況の共有になりますし、中身の精査は必要ですが、ツイートを検索することによって被害状況の把握といった情報収集を行うことができます。

そこで実際に、地震の発生とツイート数などの関係性について、ソーシャルメディア分析ツール「Insight Intelligence」を活用して見てみたいと思います。

昨年の地震のデータと照らし合わせてみた

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まず、2013年の「震度5弱」以上の地震をリストアップしてみました。
データは、日本気象協会のホームページにある過去の地震情報を元に集計しています。

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2013年に日本で起きた「震度5弱」以上の地震は計12回で、1年に渡って1~2ヶ月のスパンで発生していることが分かります。
その中でも大きかったのは、淡路島で4月13日の早朝に発生した「震度6弱」の地震で、覚えてらっしゃる方も多いのではないかと思います。

次に、「地震」というキーワードがどれくらいツイートされているのかを、「Insight Intelligence」を使って抽出してみましょう。
期間を地震の情報と合わせて、2013年1月1日~12月31日の1年間で設定しました。

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該当期間内での「地震」に関するツイートは、2,874,169件ありました。1日あたりの平均にすると、7800件/1日にも及びます。
「地震」というフレーズに、平均値は意味はないような気がしますが…。

そして、その1年間のツイートの中から、特にツイートが多かった日を抜き出してみたいと思います。
ある程度、”日”を絞り込むために1日に5万件以上ツイートされている日を抽出してみました。

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該当する日は、7日間。
中でも最も多い日で25万件以上、その次でも16万件以上という、かなり大量にツイートがされている日もありました。

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この7日間を、始めに集計した地震のリストと照らし合わせてみると、7日間のうち4日間が震度5弱以上の地震が発生した日と合致しています。
その他の3日間のうち2日間も震度4の地震が発生した日に該当しており、10月26日の福島県沖での地震は震度は小さいもののマグニチュードは大きめで、11月16日の千葉県での地震は内陸型の地震ということで、特徴的な地震であったということも言えそうです。

ただ、例外な日が1日だけありました。
それは、2番目多くツイートされた8月8日(16万5千件)で、ツイートの内容を見てみて分かったのですが、緊急地震速報の誤報があった日なのです。
ちょうど夕方くらいに緊急地震速報が鳴り、その内容は「奈良で震度7」というものでした。
震度7と言えば、東日本大震災での最大震度だったわけですから、それを目にした人たちに衝撃が走ったであろうことは想像に難くありません。
この地震速報に関しては、誤報のため揺れていないわけで、「奈良だけど揺れてない」であるとか、「緊急地震速報きているのに何もない」といったようなツイートが多く見られました。

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他の実際に地震が発生した際のツイートを見てみると、上記のような「地震で揺れた」ことや「地震でびっくりした」といった感想的なものが多く、地震が発生してすぐにツイートしていることが伺えます。

地震とツイッターのカ・ン・ケ・イ

このように、いくつかのデータを照らし合わせて見えてきたことをまとめてみました。

①地震の大きさにツイート数は比例する
年間のツイート件数の推移が、地震の数や大きさに比例していることからみて、地震のインパクトによってツイッター上での反応は大きく異なる。
もちろん、震度だけではなく特殊な揺れ方など、地震のタイプによっても反応は異なっています。

②地震発生後、すぐに地震の“体感”や“感想”のツイートが行われる
地震の揺れの体感や、その感想を述べるツイートが多いことから、実際の震度を把握する前にツイートがされている。

③普段あまり地震が起きない地域だと反応が高い
近年、地震が頻発している茨城、福島、宮城といったエリア以外の地域で地震が発生した場合には、同じくらいの震度だったとしてもツイートが多くなる傾向があります。
例えば、2月に発生している十勝地方や栃木県北部などで発生している地震がそれで、同規模の福島や宮城などの地震に比べて多くツイートされています。

前提として、発生した地域の人口や時間帯などによって、直接的な関係者(体感者)の数が異なるという条件はありますが、昨年のデータを見る限り、概ねこのような傾向が読み取れました。

今後予想される関東、東海、南海などが実際に発生したとすると、さらに多くの方がツイッターで情報を発信するであろうことは想像に難くありません。
不謹慎な話かもしれませんが、被害が少ない地震では「驚いた!」とか「結構揺れたな」とか、”感想”が多くを占めていたとしても、大きな被害が出るような規模の地震であった場合には、東日本大震災の時のように、状況を伝える逼迫した内容や生死に直結する情報の割合が増えてくることは間違いないでしょう。

そう考えると、地震が発生してすぐにツイッターを開くのは、生存情報の発信と情報収集といった点で、習慣としては悪くないように感じます。緊急災害用のツイッターアカウントも多く存在していますし。
ただ、情報収集の面では、その真偽を見極めなければならないため、ツイッターだけに頼ることは絶対にやめて欲しいと思います。

アクトゼロ / 山田