最近、少し気になっている“tumblr”について考えてみた

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週の真ん中、水曜日のソーシャルメディアインサイト、アクトゼロの山田がお送りします。

みなさんは、ブログに対して、どんなイメージをお持ちですか?
毎日を記録する日記として使う、情報発信に使う、などなど…様々なイメージをお持ちだと思います。

ここ最近、個人的にちょくちょくその名前を聞いているのですが、みんさんは「tumblr」というサービスをご存知ですか?
「tumblr」は、ひとことで言うとブログサービスにはなるのですが、単なるブログに留まらない、可能性を秘めていると感じています。

絶対にtumblrがくる!という確信があるわけではありませんが、個人的に少し気になっていることもあり、tumblrについてちょっと考えてみたいと思います。

tumblrとは?

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tumblrはインターネットをそこそこ使うユーザーであれば、名前自体は結構昔から知っているのではないかと思います。
サービスの開始は2007年まで遡り、日本語を使えるようになったのは2011年ごろからです。

ちなみに、現在は米ヤフーに買収され、その傘下に収まる形になっています。

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冒頭でお伝えした通り、tumblrを簡単に説明するならば、ブログサービスといったところで、自身で記事を作成することは当然のこと、お気に入りのブログをフォローすることで、そのブログのアップデートを受け取ることができます。

また、最大の特徴はリブログと呼ばれる機能で、他人の投稿した記事を、自分のブログ記事として、あたかもその人の記事のように再掲載することができます。
イメージしやすいのは、Twitterのリツイートでしょうか。すでにTwitterに馴染みが深い日本のユーザーにとっては、リツイートを想像すると分かりやすいと思います。

配布されているテーマを使用したカスタマイズ(オリジナルデザインも可)

配布されているテーマを使用したカスタマイズ(オリジナルデザインも可)

そして、もう一つの特徴は、オリジナルのデザインを構築できることです。
一般のブログサービスでもテンプレートや画像の設定を行うことができますが、基本的なページの構成は変えられないものが多いはずです。
しかし、tumblrではページの構成から作り込むことができ、Webの制作をすることができる人であればtumblrを使っていることが分からないほど、独自のページを作成することができます。

Webサイトなんか作ったことないよ・・・という人でも、世界中の人がtumblr用のテンプレートを作成・配布していますので、そういったものを活用してみてもいいかもしれません。
ただ、優れたデザインのテンプレートは有料の場合が多く、無料で導入とはいかないこともしばしば…。

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また、tumblrを利用するもう一つの利点として、運用や更新作業が管理画面から手軽に行えることから、CMSとしての活用ができる点が挙げられるます。
サーバーを準備してCMSを導入するというのは中々手間になる作業で、それがtumblrではアカウントを登録するだけで簡単に利用を開始することができるため、費用などの面では大きなメリットもあると思います。

企業、団体の利用

日本ではまだまだtumblrを活用する企業は多くはありません。ただ、僅かながらいくつかの事例がありますので、いくつかピックアップしてみました。

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■ニコンイメージング
http://nikonimaging.tumblr.com/

特別なコンテンツを用意し、ブランディングに特化した役割を担っています。
ブランドストーリーというテーマを設け、写真家とその作品を紹介、製品自体ではなく、ニコン製品によって捉えられた世界を展開しています。

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■ユニクロ銀座
http://uniqlo-ginza.tumblr.com/

ユニクロの旗艦店である銀座店の公式サイトとして機能していたtumblrページです。
8月にユニクロのWeb直下に移転されるまで、銀座店の公式サイトとして位置づけられていました。

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■earth music&ecology Japan Label
http://emae-jp.tumblr.com/

アパレルショップ(ブランド)のtumblrページです。
ECサイトやFacebook等と並んで紹介されています。公式のコーポレートサイトはなく、Facebook等ではPCサイトとして、このtumblrページがアナウンスされています。

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■福岡市
http://fukuokachannel.tumblr.com/

ちょっと異質と言えるのが、この福岡市です。日本国内の自治体では、初めてのtumblrアカウントです。
内容は、最新情報の発信に留まっており、特にtumblrだけのオリジナルのコンテンツは用意されていません。
ひとまずは、アカウントを開設しましたというレベルと言えそうです。

いくつかご紹介してきましたが、前述の通り、日本の企業や団体のtumblr利用は、ほぼゼロに近いと言えそうです。
ただ、現在のtumblr全体のブログ数は、約1億3千万と公表されており、投稿の総数は600億投稿にも及とのこと。
そうした中、日本語化が対応している状況を考慮すると、ここ日本でも盛り上がる可能性は無きにしも非ずと考えています。

tumblrは、SNS的なコミュニケーションを重視した使い方というよりは、リブログを中心としたシェアされるコンテンツの発信であったり、CMS的な活用方法を重視したWebサイトの構築であったり、いくつかのアプローチができるサービスであると言えます。色々なアイデアを形にできるのがtumblrの魅力。今すぐアクションをしなければならないという状況ではありませんが、その動向をチェックしておいて損はなさそうです。

アクトゼロ / 山田佳祐