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ソーシャル化するYoutube – 「Community」機能とは?

20161128

こんにちは、アクトゼロの山田です。
SNS(ソーシャルメディア)の根本的な役割として、発信者とそれを受け取った受信者(フォロワーや友達)が交流を行うというのが挙げられます。そういった側面から、一般的にはSNSというと、FacebookやTwitterがその代表的なサービスとして認知されていると思われます。

この2つのサービスはすでに多くのユーザーを抱えていることから、すでに交流の土台となる関係が構築されているのが非常に強いと言えます。企業にとっても、フォロワーやページへのいいね!をすでに多く獲得しているため、積極的に活用している状況となっています。そういった意味で、新しいSNSが登場したとしても、新規で取り組むにはそれ相応の理由が必要となります。

例えば、Instagramなどは、写真をメインに据えたSNSということで、既存のサービスと大きく異なり、新たな目的を持って取り組む企業が多いのですが、既存のサービスとその目的が被る場合、新たにやる必要はないや…、というのが企業の本音かもしれません。

そんな状況の中、GoogleがYouTubeに、いわゆるSNS的なコミュニケーションを重視したアップデートを行うことを発表しました。こうした新規の機能について、企業はどうするべきか、そして、YouTubeの狙いとはいったい何なのでしょうか…。

  

新しくリリースする「YouTube Community」とは?

今回新しくリリースされた「YouTube Community」という機能は、簡単に言えば、投稿された動画を主軸に、コミュニケーションを活発にするための仕組みです。その考え方や見た目は、まさにお馴染みのSNSと言えるもので、主に以下の機能が実装されています。

 

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・テキストだけの投稿だけでなく、リンクのシェアや画像の投稿ができる
・寄せられた不適切なコメントに関して、レビューされるまで表示されないようにできる
※不適切なコメントはYouTube側で自動的に判断されるということです。
・寄せられたコメントに投稿者が返信した場合、返信コメントがハイライトされ区別できる
・ハート機能が実装されて「いいね!」のような手軽なリアクションができる

  

この内容だけ見ると、なぜ今さら…と思ってしまうのが正直なところかもしれません。これまでもYouTubeでは、コメント欄のアップデートやGoogle+アカウントと統合されるといったソーシャル化は常に行われていました。今回のこの追加も、その流れにあることは間違いありませんが、非常に目新しさの無い凡庸な印象さえ受けてしまいます。

  

その狙いとはどこにあるのか?

今回のアップデートの狙いについては、Googleにとっては、自社サービス内への滞在時間の増加と、動画の投稿者(Google風に言えばクリエーター)と閲覧者のコミュニケーションが活性化することによるコンテンツの充実が挙げられるのではないかと思われます。

前者の滞在時間の面では、YouTube内で交流が活発に起きることで、他のサービスへ離脱する可能性が低くなりますし、サービス内でユーザー間の交流は完結します。その結果、YouTubeへの滞在時間が必然的に増えることになると考えられます。ユーザーの滞在時間が増えると、当然ながら収益源である広告の配信面も増えるため、直接的な収益にも繋がるのです。

後者のコミュニケーション面では、閲覧者からのフィードバックによって、配信される動画のクオリティアップに繋がり、コンテンツ力の向上に直結することが考えられます。閲覧者のニーズにマッチしたコンテンツの提供はサービスの活性化にとっては不可欠な要素です。こちらも、ユーザーの滞在時間に影響しますし、サービスの収益に直結します。

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ニワトリと卵の話ではないですが、動画の配信者側の視点と、それを見る閲覧者の視点がそれぞれあり、いずれにせよ、サービスとしての活性化と滞在時間の増加を狙っているものと言えます。サービスが活性化することは、そこに多くのユーザーが集うという面で、同時に企業にとってはひとつのマーケティングの機会となるため、しっかりと取り組んでいくことが重要です。

とはいえ、現在すでにYouTubeチャンネルを持っている企業も多い中、新たな仕様で大きく方針を変えるというのは現実的ではないかもしません。幸い(?)この機能は、まだ希望者のみに提供されるものとなっているため、他社の動向を見極めた上で考えるというのでも、遅くはないように思います。まずはここ日本において、このコミュニティ機能が、しっかり根付くのか、そこがひとつのポイントとなるのかもしれません。

  
アクトゼロ / 山田