画像検索機能が凄い!攻めの姿勢の「Pinterest」

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Pinterestはユーザーが自分の写真やイラスト等の画像を発信・共有したり、ネットで発見した気に入った画像などをスクラップブックのように自分のページにコレクションして共有できるサービスです。2010年に米国でリリースされ、楽天が出資のもと2013年に日本法人が設立され、2014年には電通が業務提携契約を締結してサービスを展開しています。

画像を主体とした共有ツールとして鳴り物入りで日本市場に上陸したPinterestですが、Instagramの影に隠れてしまってか、いまいち日本では盛り上がりが少ない印象ですが、世界的に見るとそれなりの普及を見せています。ユーザー数などの公式発表はありませんが、2015年9月時点で世界中におけるアクティブユーザー数が1億人を突破したと発表しており、2016年には米国内でのユーザー数は5000万人を突破する見込みであるとも言われています。(参考

世界のSNSサービス全体と比較したアクティブユーザー数でも、PinterestはInstagramに次ぐ規模を誇っており、Twitterよりも多くのアクティブユーザーを抱えているという報告もあります。(参照

このPinterestは、自分の撮影した画像を発信するというよりも、どちらかと言えば「画像に特化したブックマークサービス」といった印象が強くあります。「いいね」や「リツイート」のように、「ピン」(自分のボード(タイムラインのようなもの)に外部の画像を貼り付ける)、「リピン」(誰かがピンした画像を自分のボードに貼り付けて拡散していく)という行為で共有されます。

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かつて試しに作ってみた私のボード。
https://jp.pinterest.com/shingotakadera/beer-heaven/

弊社でも企業活用が出来ないか模索した時期がありましたが、時流によりその機会は無く時間が過ぎていました。先日、たまたま久々にログインして少しいろいろな画像を見ていたのですが、いつの間にか非常に面白い機能が付いていることに気づきました。

非常に機能の高い、画像からの検索機能

ピンタレスト(Pinterest)が11月10日、新機能「ズームイン検索」をローンチした。ピンの画像の中で発見した気になるアイテムを検索することができる機能。
(中略)
ピンの右上に表示されている虫眼鏡のアイコンをタップし、ピン上にあるアイテムをズームインすることで、そのアイテムに似たモノが表示される。商品名に加え、商品を販売しているショップ情報も得ることが可能。

画像からモノ検索が可能に、ピンタレストが新機能ローンチ
Fashionsnap com News 2015年11月10日)

スマートフォンのアプリから、自分のボードの画像から検索してみました。画像上に配置された虫眼鏡をタップすると、検索領域が現れ、即座に検索が始まります。世界的に有名なビールのロゴを選択すると…
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すぐに、世界中のユーザーがピン・リピンしている、同じロゴが含まれる画像が表示されました。非常に直感的に操作でき、サクサク表示され、快適に検索することができます。ちなみに、国産メーカーのビールのロゴでも試してみましたが、正しい検索結果が出てきませんでした。日本での投稿数が少ないためでしょうか。ちなみに、商品名や商品を販売しているショップ情報も得ることが可能とのことですが、今回の検索結果にそうした表示はありませんでした。20160908_03

更に、2016年6月、投稿からだけではなく、実際に存在するアイテムを写真で撮影するだけでPinterestに投稿された画像から類似した商品情報や画像などを検索することができる新機能を数ヶ月間かけて追加するということが伝えられました。(参考) 私の手元のスマホアプリではその機能はまだ見つけられなかったのですが、今後の対応になるのでしょうか。

進むPinterestによる投資劇

非常に高度な画像検索が可能なPinterest。今後、さらにこの分野、画像検索機能に注力していくようです。昨日、Googleのイメージサーチのヘッドを務めていたエンジニアを、エンジニアリングの新しいリーダーとして迎えたということが報じられました。(参考)また、一部の企業・ユーザーに対し、動画内におけるビジュアルサーチツールの実証実験も進められているようです。いずれ、動画内の商品情報がリアルタイムで検索できるようになるのでしょうか。

また、先月、PinterestがInstapaperを買収したことも伝えられました。(参考

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https://www.instapaper.com/

Instapaperとは、Webページをブックマークしておき、後で読むためのオンラインサービス。保存時に記事を読みやすい形に自動的に変換して保存してくれるのも便利な機能です。好きな画像を収集するPinterestと、好きなサイト記事を収集しておいて後で楽しむInstapaper。同じ方向性のサービス同士、例えば検索機能などの裏の部分の技術などで共通する部分があるはずで、この買収にも納得できるでしょう。

世界規模で見ても、すごく成功しているとは言いがたいwebサービスのPinterest。しかし、手を打てるうちに早めに手をうち、新たな機能やサービスを提供して逆転しようという姿勢が見られるため、今後の動きに期待が持てます。

類似画像をwebで検索するサービスは様々ありますが、ECに直結する展開がしやすいPinterestというプラットフォーム上で、優れた画像検索機能が展開されることは、Pinterest上でのEC連結の動きをより活性化させることに繋がると思います。