訪日インバウンド動向ニュース

ゴールデンウィークの間の営業日、いかがお過ごしでしょうか。お休み中に旅行などに出かけたり、これから出かける予定の方も多いのではないでしょうか。昨日、私も日帰りだったのですが、池袋から西武鉄道の特急に乗って秩父まで出かけてきました。そこで目立つのがやはり外国人観光客の方。アジア系の方を初め、いろいろな国の言語を観光先で耳にするのもすっかりお馴染みの光景となっています。

今日は、インバウンドに関するニュースをまとめてお送りしようと思います。

訪日外客数が単月で200万人を初めて超える(2016年3月)

JNTO(日本政府観光局)の発表によると、2016年3月の訪日外客数が、 前年同月比31.7%増の201万人となり、 単月としては初めて200万人を超えたとのことです。主な要因としては、近年特に人気が高まっている桜シーズンを迎えたことや、昨年は4月だったイースター休暇が今年は3月となり、欧米からの訪日需要が増加したと見られています。香港、フィリピン、米国、カナダ、英国、ドイツが単月として過去最高を記録しています。

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昨年、訪日外国人数が1974万人と、これまでの平成32年目標に掲げていた2000万人が今年、達成する見込みで、目標値を倍増させてことも記憶に新しいところです。順調に数字は今も増え続けているようです。現在、訪日外国人の旅行消費額は3.5兆円ですが、32年には8兆円を目指していますが、今後の日本にとっても重要な収益の柱となっていく点から考えても、今後に注目したいですね。

訪日外国人向けサービス「LIVE JAPAN」がスタート 東京観光に必要な要素をワンストップで提供

ぐるなび、東京急行電鉄、東京地下鉄が中心となり開発を進めていた、訪日外国人向けのワンストップガイドサービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」(以下、LIVE JAPAN)が13日からスタートした。スマートフォンやPCのブラウザからアクセスできる。必要な情報をすべて網羅している点や、観光地・飲食店・ショッピングなどの観光情報がリアルタイムで配信されていく点などが特徴だ。

LIVE JAPANではワンストップガイドサービスを目指す。訪日外国人が本当に必要としている情報やサービスを、このサイトひとつで全て提供しようという試みだ。参画企業は21社局に上った。対応言語は8言語(日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語・マレーシア語・インドネシア語・タイ語)を用意。
(2016/4/14 マイナビニュースより)

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http://livejapan.com/

民間の企業21社が連合することによってサービスを提供する訪日施策の一例です。情報発信・提供を通し、自社の商品やサービスの訴求に繋げることが期待されます。また、新たな広告媒体としても展開されることが予測できます。そして、鉄道事業者が参画することで、無料WiFiなどのインフラ部分の提供も期待されます。サイトもスマホで少し見てみましたが、スマホに完全に対応した見やすいデザインで、観光情報やグルメ情報など、観光に必要そうな情報は十分網羅されているように思えました。今後、東京だけではなく、他の観光エリアごとの展開もされるのではないでしょうか。

熊本地震の影響で100万人超えの九州への訪日外国人観光客が消滅の危機に

最後に残念なニュース。九州・熊本を中心とする地震災害が引き続き予断をゆるさない状況ですが、やはり訪日観光客の減少も深刻な状況のようです。別府温泉のホテルでは1日だけでキャンセルが1500人に上ったり、韓国釜山からのフェリー客も大幅に減少、観光バスもキャンセルが相次いでいるようです。

九州の外国人入国者数は、2012年が115万人(前年比58%増)、13年が126万人(同9%増)、14年が168万人(同33%増)と3年連続で過去最高を更新しきましたが、今年はその数字も大幅減少は必至のようです。いち早く事態が終息し、復旧されて観光客数も元に戻ることを強く期待しています。(2016/4/30 livedoor news

 

いかがだったでしょうか。今後もこのブログでは、海外訪日観光客の爆買い現場のレポートなどを通し、訪日施策を積極的に行っている企業事例などをお伝えしていこうと思います。どうぞご期待下さい。

では、明日からの週末がGW最後のお休みという方が多いと思いますが、存分に楽しんでいきましょう!