写真SNS「Instagram」の企業活用で押さえておくべきポイント

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、金曜日は山田がお届けします。

このブログでも何度も取り上げている通り、近年の企業ソーシャルメディア活用において、Instagramは間違いなく無視できない存在となりました。
昨年末の段階で、月間のアクティブユーザー数が3億人を突破するなど、ツイッターの2億8千万人を抜き、飛ぶ鳥を落とす勢いであると言っても過言ではありません。

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当然その盛り上がりに合わせるかのように企業アカウントも増えており、アパレル業界などのように写真との相性がよい業界では、“インスタ”はもはや定番とも言えるコミュニケーションツールになっています。
もちろん、アパレルに限らず他業種でも続々とアカウントが立ち上げられており、FacebookやTwitterとは異なったアプローチが見受けられます。
そんなInstagramをこれから始めようと思っている企業の担当者の方に、まず押さえておきたいポイントをまとめてみました。

1.何を伝えるのかを明確に

まず明確にしておかなければならないのが、どういったコンセプトでアカウントを運営していくかということ。
写真だったらなんでもいいよね!というのはご法度で、一貫したテーマを設定しましょう。
例えば、YouTubeは、ただの動画置き場として使う企業も多く、自社のWebサイトやSNS等で動画を発信するためにYouTubeに動画を置いておくというのがよくあります。
しかし、Instagramの場合は、写真の置き場として便利なサービスなのではなく、繋がっているフォロワーに“写真”を発信するというSNSの側面が強いのです。
そうなると、一貫したテーマを持ってアカウント運営を組み立てなければ、Instagramを使うそもそもの意義が薄れ、SNS的なコミュニケーションとは程遠い状態となってしまいます。

2.写真は必ずしも“プロ”に頼まなくてもよい

Instagramでは、間違いなく写真の内容が重要になります。写真1枚の印象で全てが決まるとも言えます。

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そう考えるとやはりプロに頼んで…というのが自然の流れなのですが、Instagramはそもそもスマートフォンで撮った写真をそのまま共有するのが本来の使い方。
ですから、ちょっと頑張って、担当者自ら撮影してみてはどうでしょう?敢えてお手製感を演出して、身近な存在をアピールしてみてもいいかもしれません。
標準で使えるフィルターを駆使したり、様々な角度から撮影してみたり、遊び心全開で取り組んでみましょう。必ずしも“上手い”写真だけが、ファンの心に届くというわけではありません。

3.ルールは必ず守りましょう

SNSといった外部サービスを利用する際に絶対的な存在と言えるのが、利用規約やコミュニティガイドラインと言ったサービスごとに定められたルールです。
そのルールをしっかりと理解し、ルール違反を犯さないように気を付けましょう。もし、ルールを破ってしまったらアカウントが停止されてしまったり、投稿した写真が削除されてしまったり、予想しない状況が起こり得るのです。

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Instagaramの場合、いろいろと細かくガイドラインが定められているのですが、中でも大切なのは「自身が権利を持つ写真を投稿する」ということと、「幅広いひとに対し適したもの(写真)を投稿する」ということをしっかりと念頭に置いておくことです。

写真の権利は当然のことながら、“幅広い人に適した”という項目は、少々解釈が厄介かもしれません。
最近少し話題になったのが、「ヌード」やそれに準ずる写真の捉え方です。芸術や表現の自由と言う視点に立つと、どこまでがOKでどこからがNGか、というのが個人によって大きく異なるからです。
そういった論争が過去にあり、現在、Instagramでは「裸」は一切NGというコミュニティガイドラインに変更されています。「裸」意外でも、今後人によって解釈が異なる写真表現が出てきた場合には、同様にガイドラインの変更が起こるというのは、間違いありません。そのため、ガイドラインの定期的なチェックは必須です。

以上3つ、まずはこのポイントを押さえるところから始めてみるのをおススメします。これはInstagramに限らず、他のSNSでも言えることなのですが、ガチガチに自社ルールを決めてからスタートするよりは、始めは少し緩めに運用を始めてみて、そこから徐々に自社の“やり方”を作っていく方が、無理なく長く続けて行けるのではないかと思います。

アクトゼロ / 山田