今さら「Path」でクローズドなSNSを考えてみる

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TwitterやFacebookなど、いつの間にかフォロワーや友達が増えいて驚いた経験はありませんか?
特に仕事で活用されている人も多く、情報交換やコミュニケーションツールとして大きなウェイトを占めていることは間違いなさそうです。

そういった「社会的」な繋がりが増えてくることで、自らの情報発信も慎重にならざるを得ないケースが増えていると感じます。
そんな中、逆にクローズドなSNSの重要度も高まってくるのではないかと思い、今回は「Path」を取り上げて見ようと思います。

パーソナルなSNS「Path」

Pathは2010年にスタートした小規模コミュニティを核としたSNSです。TwitterやFacebookといったオープンで大規模な繋がりをメインにしたものとは対照的に、家族やごく身近な友人と「リアルタイム」に等身大の情報を共有する、極めてパーソナルなソーシャルグラフを持つSNSと言えます。当初から、Pathのサービスコンセプトとして明確に示されています。

分かりやすい例として、承認できる友達の数を見て見ると、5000人までのFacebookに比べPathでは150人までとなっています。(ちなみに、当初はさらに少なく50人でした。)また、デバイスもパーソナルなもの、iPhoneとAndroidそれぞれのアプリからの利用のみサポートされています。

先週、そのPathが大きくバージョンアップされましたので、この機会にクローズドなSNSを考えて見たいと思います。 

基本的には、写真や居場所、近況のアップデートなどいった、いわゆる一般的なSNSと同じ機能を有しています。しかし、特徴的なのは「月」のアイコンです。このアイコンをクリックすると「おはよう」「おやすみ」というボタンが表示されます。

実は、ここに「Path」のコンセプトを強く感じずにはいられません。自分の1日、起床から始まり就寝にいたるまで、リアルタイムに共有する思想がこめられているように思われます。 

「おやすみ」を押すとアプリが就寝モードになり、「起きる」ボタンを押すまで、月と時刻、寝ている時間が表示されるようになっているのです。
これが中々楽しく、ついつい何度も寝たり起きたり…。ちなみに、押すたびにこのアクティビティが共有されますので、注意が必要です。(怠け者っぽく見えてしまいます。)

クローズな繋がりをベースとすることで、体裁を気にする必要もなく、本音や私生活を共有しやすいのは間違いありません。
遠方に住む家族や共働きの夫婦同士の共有ツールとして、また、一人暮らしのご老人の安否確認としても活用できそうな気がします。

使ってみて感じたSNS本来の楽しさ

このPathを使ってみて感じたことは、身近な人との自然な情報共有や裸のコミュニケーションの楽しさです。
当然、FacebookやTwitterとPathのどちらがいいという話ではなく、現実社会で言うところの家の「内」と「外」といった違いのように感じます。

特にFacebookは、フィード購読の機能が実施されたことによって、さらにオープン化が進んだと感じられます。そういったオープン化の流れがあるからこそ、逆にPathの魅力が上がってきたのではないかと思えてきます。

普段着の自然な距離感を身にまとったPath、社交的なFacebookといった感覚。現状、Pathの場合はビジネスでの利用は難しいとは思いますが、先日の「Nike+」との連携のように既存サービスとの連携によって、何かしらチャンスが生まれてくる可能性も考えられます。

こういったソーシャルグラフの多様化は、今後一層進んでいくでしょう。ユーザーとしてはもちろんのこと、企業としてのソーシャルメディア活用においても、サービスごとのソーシャルグラフの傾向をきちんと理解し利用することが、より重要になってくることは間違いないでしょう。