ソーシャルコマースで商品情報をシェアさせるということ

sc2

Rebuy(ビルコム)がサービススタートしました。

ビルコム株式会社より、Facebook用ソーシャルコマースアプリRebuyがリリースされました。今までのソーシャルコマースアプリと比べて、ここいいかもと思えるポイントがあったので、ご紹介します。

ソーシャルコマースって本当にユーザーの気持ち考えてる?

そもそも、多くのソーシャルコマースにまつわる企画が描いているストーリーは「ソーシャルメディア上で、購入者が商品情報をシェアしたり、いいね!したりするから普通のECサイトより広がりがありますよ」と、こんな感じのものが多いです。しかし、いちユーザーとして聞いてみると、さまざまな違和感が浮かびます。

そもそも、ソーシャルメディア上のユーザーが商品の情報をシェアするときは「その商品を取り上げること」自体にメリットがある場合だということです。たとえば…

  • 商品の魅力(もしくはダメなところ)を強烈に誰かに伝えたいとき
  • 商品を取り上げることが、自分語りの材料として使えるとき
  • 商品を取り上げることが、誰かへのメッセージとなっているとき

などなどです。購入者は、勝手に、無条件で、どんな商品についてでも、シェアしてくれるわけではないのです。商品画像の横に「いいね!ボタン」を置くことは、シェアを促しはしますがその効果は極めて限定的です。シェアボタンが押されるか押されないかは、当たり前の話しですが、「その商品の魅力」に大きくよるのです。

では、購入したことが自動でシェアされてしまう仕組みはどうでしょうか?以下の理由から、購入を促すどころか購入をためらわせる事態になってしまうことは、ご理解頂けると思います。

  • 商品を買ったことが、人に知られたくないとき
  • 商品を取り上げることが、自分が望まない形で自分語りの材料となってしまうとき
  • 商品を取り上げることが、自分が望まない形で誰かへのメッセージとなっているとき

つまり「モノを購入すること」と「それを人に知らせる」ことの相性がいい商品は、すごく限定的だということなのです。多くの場合、普通の商品をシェアさせることはユーザーにとって「手間」で理由のいる行為だということを理解しておく必要があります。

チェックインクーポンのスマートさ

その点を軽やかにクリアしたのはFacebookチェックインクーポンのしくみです。日本国内では、まだまだユーザー数が限定的なので、積極的な活用例が少なく必ずしも有効に機能しているわけではないのですが、コンセプトはすごくシンプルでスマートです。

Facebookチェックインクーポンは、「クーポン発行」と「シェア」を同時に行う仕組みにすることで、シェアに至る壁をやすやすと超えていきました。ユーザーにはシェアするだけのメリットが明示され、割引クーポンを得る見返りに商品情報をシェアする行為に至るのです。

Rebuyの「いい!割引」

Facebookアプリ|ソーシャルコマース用ショップ開設

Rebuyのサービス内にちゃんとこの視点があることは、評価すべき点といっていいでしょう。あとはこの割引を運用する店舗側がどれだけ理解して使えるかで、ソーシャルメディアならではの拡散力を持ったコマースサイトになれるかがかかっていると感じます。

今後シェアする側の気持ちにも、しっかり応えることができる仕組みを考えられたサービスが、ソーシャルコマースの分野で勝ち残るのでしょう。ビルコム含む各社の動向に注目です。