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「電王手くん」から「電王手さん」へ。技術力の高さで観客を魅了するDENSOのコンテンツマーケティング

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アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

前回、広告からコンテンツへというテーマで記事を書きました(コンテンツがあふれる時代マーケティングはどう変化するべきか)。これからは、企業とコンテンツホルダーの間でコラボレーションが盛んになるという内容でご紹介したのですが、今回はそういった事例のひとつとして当ブログでも何度も取り上げている、ニコニコ主催・人間対コンピュータの将棋対決企画「電王戦」シリーズに技術協力している、DENSO(デンソー)についてお送りします。

コンピューターソフトの代指しとして活躍するロボット「電王手くん」


コンピューターソフトと人間が打つ対決なので、誰かが人間の打つ現実世界の盤上にコンピューターの指示を伝えなければなりません。第2回電王戦までは人間が代指しを務めていましたが、第3回電王戦からはDENSOの工業用ロボットをベースにした「電王手くん」が開発されました。

電王手くんが登場する以前にも、工場などの現場では工業用ロボットがバリバリ働いていたはずです。しかし、電王戦という舞台でその実力が示されることで初めて、DENSOの技術力に多くの一般ユーザーが衝撃を受けました。

これはコンテンツを通したDENSOのブランディングに大きく寄与するものです。このコラボレーションがなければ、Twitter上で工業用ロボットについて語られることはなかったことでしょう。

電王戦FINALに向けて発表された新機種「電王手さん」


そして、電王戦の最新イベント用に新たに開発された「電王手さん」動画がこちらです。前回の「電王手くん」は工業用ロボットをベースにしていましたが今回はついに、医療用ロボットをベースとし将棋の「成駒」の動きを一手でできるように進化しました。cap

ネットメディア上でも続々取り上げられ、Twitter上でも現在進行形で拡散が進んでいっています。

 

 

B2Bのマーケティング(及びブランディング)では、そもそもターゲットの数が限定的なため効果的なコミュニケーションが取りにくいという難しさがあります。もちろんターゲティングを狭めて直接B2Bの取引相手を狙い撃ちすることも重要なのですが、今回デンソーは、無関係の一般ユーザーをふわっと包みこんで、「社会」と「自社の技術力」の接点を電王戦というイベントの中で表現することを目指しました。結果として、ネットメディアや将棋に関するメディアなどで大きなパブリシティ効果を生み出しています。

多くの視聴者が「愛すべき企業」として認知を得ることで、B2Bのコンペ現場でも採用されやすい空気づくりに貢献する以外にも、単独で3万8千人・連結で14万人弱を抱えるデンソー社員へ向けたロイヤリティ向上効果でも、良い影響を産んでいるのではないかと思います。

[アクトゼロ/黒沼(@torukuronuma)]