ネットと店舗の融合…ショッピングの新たな可能性「Curbside」

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

最近、以前に比べてインターネットで物を買うことが格段に増えてきています。多い時には週に何回か利用することも…。
個人的には何年も前からネットでのショッピングは利用していたわけですが、以前はネットで買わなかったちょっとしたもの、例えば、ボールペンの替え芯や洗剤の詰め替え用パックなど、近所て買ってもいいようなものもネットで買うようになってきています。
無論、急ぎの時には近所のお店に出かけて行って買う方がいいのですが、特に急がない場合はネットで済ましてしまうことが多くなった気がしています。

急いでいる時には、どこのお店に在庫があるのか分からないこともあり、結構大変な思いをした経験から、必要なものを探すことなく近所で買えたら便利なのに…と思うこともしばしば。
そういったニーズに対応すべく、アメリカで新たなショッピングサービスが始まりました。

「Curbside」で変わるショッピング

今回ご紹介するのは「Curbside」という名前で、つい先日サービスが開始されたものになります。
サービスの内容は、ネット(スマホ)で買って店舗で受け取るというシンプルなもので、ネットと店舗というそれぞれの利点を取り入れた内容となっています。

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このサービスは、スマートフォンアプリのみで利用できるようになっており、端末の位置情報と連携して、買い物ができる仕組みとなっています。

ただ、ネットで買って店舗で受け取るというのは、日本でもヨドバシカメラのような大型店舗を中心にサービスがされおり、目新しさはそこまでないかもしれません。
しかし、「Curbside」の特徴は、自分の今いる場所に近いところのお店で在庫があるところから購入して取りに行くというものです。
大型店であれば、自分の今いる場所に関係なく取りに行く必要はありますが、このサービスの場合、自分のいる場所の近くにあってすぐに取りに行ける店舗が対象になるという点が大きく異なっています。

サービスの基本的な利用方法は、大きく3つの流れになっています。

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1. アプリ上で商品を探し購入する
スマートフォンアプリ上で、欲しい商品を探し購入する。

2. お店側が商品を準備
購入が完了するとお店側で受け渡しの準備がされ、準備できると購入者に通知されます。

3. お店に受け取りに行く
購入したユーザーがお店に取りに行く。
この際、車に乗ったまま商品を受け渡してくれるので、クルマを止めて店に入る必要はない!とサイトには書かれています。

日本でのサービス開始は未定、まだまだ課題も

「Curbside」は現在アメリカ国内だけのサービスとなっており、日本でサービスが始まるかどうかも分からない状況です。
ただ、前述のヨドバシカメラなどの一部の小売店舗では、似たようなサービスを行っており、可能性がないわけではないと考えられます。

と同時に、日本で実現するにはいくつかの課題もあると言えます。

①参加する店舗数の確保
まず、ローカルビジネスに特化していることから、参加してくれるお店がなければなりません。
さらに、ユーザーの居住地が日本全国に分布するであろうことを考えると、広いエリアでお店の確保が必要です。

②購入商品の精度とボリューム
当然ながら、欲しいと思った商品がきちんと提供されていなければなりません。
また、ラインナップ含め、常に利用したくなる商品ボリュームを準備する必要があります。

③既存ECに対する優位性
Amazonなども当日配達してくれることを考えると、そういった既存サービスとの差別化や比較した際の優位性が必要です。
購入までのスピードや商品の受け渡しの簡便さなどを、一定以上のクオリティで保てるかがキーになってくると考えられます。

上記項目を鑑みただけだと、実現するのはなかなか難しいと感じてしまいますが、ネットで物を買うことが市民権を得てきていることを考えると、可能性はゼロではないと言えそうです。
ネットとリアルを繋ぐ動きは、色々な分野で急速に進んでいますが、ことショッピングの分野においても例外ではなく、次々と新たなサービスが登場してきそうです。

アクトゼロ / 山田