ロボットが未来のマーケティングを変える!?

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。
一定の年齢以上の世代からすると、未来のイメージと言えば、空飛ぶ車が走っていたり、リニアモーターカーで旅行に行ったり、人間の変わりにアンドロイド(ロボッ
ト)が働いていたり、スペースコロニーで生活する人もいたり。

ニュースなんかを見ていると、リニアモーターカーなんかは、生きているうちに実現しそうですが、どれもこれもまだまだ夢物語のように感じてしまいます。

ですが、ちょっと待てください。アンドロイド(スマートフォンと混同するので、以下ロボット)が溢れる社会が、すぐそこまで来ているのをご存知ですか?
そして、それが企業にとっては新たなメディア、あるいは顧客の接点となる可能性が非常に高いのです。
今回は、そんなロボットに関するお話をしたいと思います。

ペッパーは市民権を得られるか

すでにCMなどで露出しているのでご存知の方が多いと思いますが、ロボット普及のカギを握るのはソフトバンクのペッパーではないかと思っています。

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このペッパーが受け入れられれば、ロボット社会に向かって一気に前進するのでは、と個人的に考えています。
なぜ、このペッパーが注目されていて、カギを握っているのかと言うと、2つの理由によるものです。

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1.ユーザーが独自の開発を行ってカスタマイズできる
例えば、スマートフォンが今日のように普及したひとつの要因として、開発環境をデベロッパーに公開・提供することで、第三者が自由にアプリケーションを作ること
ができ、様々なユーザーのニーズに対応できるアプリがリリースしてきたことが挙げられます。
非公開にして技術的な守りに入るのではなく、オープンにして開発者を取り込むことで“アプリ”として無限の可能性をスマートフォンに持たせることができました。

現に、ソーシャルゲーム等のスマートフォンアプリ市場はすでに巨大なものとなり、既存の業界を脅かしているのは無視できません。
こういった第3者が開発する仕組みが、ペッパーでも提供されているのです。

0032.手の届く価格
このペッパーの価格は、本体価格が約20万円、月額で約1万円ほどと、かなり低価格に抑えられています。
3年間利用する際の金額イメージは約57万円となっており、庶民でも手に届く範囲内だと思われます。やはり多くの人が手にするためには、価格と言うのは間違いなく重要な要素です。
以上のことから、既製品で終わらないカスタマイズ度の高さ、そして、価格的な導入障壁の低さによって、一気に普及すると考えています。

あとは、インターネットに常時接続できることで、人との交流における鮮度を保てる点も、特筆すべきだと言えます。
ペッパーはクラウド化されたデータにを元にアップデートされ、学習能力を高めていくようです。

このペッパーが市民権を得られるかどうか、非常に注目しています。

現実的にはビジネスユーザーか

ただ、庶民に手が届くといいつつも、個人の方でこのタイミングで購入を考える人は、新しいものが好きな人や注目を集めたい人といったような平均的な一般人で
はないはずです。そう考えると、直近では一般ユーザーがたくさん購入するというよりは、ビジネスユーザーが導入する方が現実的であると言えます。

例えば、店頭でのお客様係のような、接客の一次対応であれば、現状のロボットでも十分任せることはできそうです。
さらにネットに繋がっていることを考えると、リアルタイムに情報をアップデートできるので、ひとつの“メディア”となる可能性も秘めています。
会話の中で、最適な情報を対話相手に提供することができれば、既存の“人”の現場オペレーションよりも精度の高い情報提供と交流も十分に期待できます。

実際、今回のペッパーではないものの、東京三菱UFJ銀行は試験的に接客ロボットの導入を行うことを発表しニュースになりました。
簡単な接客からのようですが、複数の言語対応など、均一なサービスの提供と言う面では、ロボットならではの強みと言えます。

ロボットがあふれる社会は未来のものだと思っていたみなさん、その未来はもうそこまで来ているようです。

アクトゼロ / 山田