ついに2億ユーザー!「Instagram」のムービーを「Vine」と一緒にしてはいけないワケ

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みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

最近、Vineの名前を色々なところで耳にするようになりました。
Twitterのタイムラインに、以前に比べ、Vineのムービーが流れてくる頻度がぐっと高まり、日常的にVineのコンテンツを目にするような状況になってきたように思います。
短い動画を共有するサービスとして考えてみると、Vineの注目度が高くなっているだけに、Instagaramの存在感が薄まっているような気がしています。

InstagramはFacebook陣営のサービスではあるのですが、少なくともここ日本では、Twitter陣営のVineに色々な話題を持っていかれている印象を受けます。

そんな、存在感が薄くなったInstagramの現状をまとめながら、Vineにはないその強みを考えてみたいと思います。

全世界のユニークユーザー数は2億人に

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まず、現在のInstagramがどれくらいの規模であるのかを見てみたいと思うのですが、公式にリリースされている情報をまとめると以下の通りです。

月間アクティブユーザー : 2億人
アメリカ合衆国外のユーザー割合 : 65%以上
共有された写真数 : 200億枚
1日の投稿数 : 6000万枚

アクティブユーザー2億人のうち、アメリカ以外の地域が占める割合が65%ということですので、1億3000万人程度が、ヨーロッパ、アジア圏などで占められていると考えることができます。
日本単体でのユーザーの数などは公開されていませんが、1億3000万人に含まれているということになります。

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そもそも、写真(静止画)を共有するというところからスタートし、現在でも圧倒的な存在感をはなっていることは間違いない状況だと言えます。
ニールセンのアメリカ国内での調査によると、2013年のスマートフォンアプリのユニークユーザー数では、7位につけるなどその勢いは衰えていません。
(上位はFacebookやYouTubeやGoogleMapなどの定番アプリ)

しかし、ことムービー(動画)に関しては、動画投稿数などの個別データがオフィシャルにはリリースされていないところを考えると、まだまだアクティブには利用されていない可能性が高いのではないかと予想できます。

 VineにはないInstagramの強み

では、そもそも、マイクロビデオを共有するサービスとしてVineとInstagramを比較した際に、Instagaramの優位点はどこにあるかに焦点を当ててみたいと思います。

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①最大15秒という“尺”の優位性
VineやInstagramの動画共有の面白さは、限られた秒数の中で構成を練り上げ、表現する点にあります。
例えば、Vineで設定される最大6秒という制限は短く、“分かりやすさ”や“一発ネタ”といった瞬間的な破壊力があるものが話題になる傾向が強いように思います。
逆に、ゆったりとした“間”や落ち着いた“空気感”を伝えようとすると6秒はあっという間に使い果たしてしまうため、そういった場面においては、最大15秒と余裕のあるInstagramの方が、表現の選択肢が多くなるのではないでしょうか。
ちなみに、15秒と言えば日本ではテレビCMの長さとしてお馴染みで、多種多様なテレビCMがあることを考えると、かなり色々な表現を実現できそうです。

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②豊富なフィルターによる印象的な“画”作り
そして、なんと言ってもInstagramの最大の強みは、撮ったものを“おしゃれ”に演出する「フィルター」が豊富に揃っている点にあります。
何気なく撮ったものでも、フィルターを掛けることで、特別な表情に変えてしまいます。
難しい編集の知識がなくても、簡単な操作で独特の世界観を持った動画を作ることができるというのは、生々しい印象が強いVineのムービーとは大きく異なります。
15秒の時間と相まって、“間”や“空気感”といった雰囲気を伝えるための仕組みが整っているのです。

 VineとInstagram それぞれの位置づけ

このように同じように見えるVineとInstagramのビデオ機能ですが、FacebookとTwitterが異なるように、その性質もやはり異なっています。
例えば、瞬発力や拡散力といった面では、Twitterと連携したVineは非常に強力で、難しく考えずに簡潔に表現する点においては、一般ユーザーが利用するハードルは比較的低いと感じます。

一方、Instagramは15秒という長さやフィルターの多さから、雰囲気や空気感を伝えるのに力を発揮すると感じます。
例えば、企業のブランドイメージの訴求や、商品のイメージムービーの共有など、“印象的なイメージ”を一定のクオリティを持って発信する面では優位であると言えます。


上質な世界観を伝えるスターバックスのInstagram

スターバックスルイヴィトンといったブランディングを徹底している企業がInstagramのアカウントを活用しているところからも、表現の場として一定の水準にあることは間違いないでしょう。
ほんの小さな機能の差やコンセプトの違いが、サービス全体のイメージにおいて大きな差となっているのが、VineとInstagramを考える時に面白いところです。

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ちなみに、Instagramのユーザーは「Instagramer」と呼ばれ、各国でユーザーグループを形成しています。写真(静止画)時代にできたものですが、非常に大きな繋がりとなっています。
もちろん、日本にもそのグループは存在していて、展示会を開催したり書籍を発行したり、結構アクティブに活動されているようです。
こういったユーザーグループもInstagramの特徴で、趣味のひとつとしてInstagramで表現することを楽しんでいるユーザーが多く、すでにコミュニティーが形成されているのです。

短い動画を使ったコミュニケーションという括りで一緒くたにされがちなVineとInstagramではありますが、それぞれ特徴的な利用がされており、すでに別々の方向に歩きだしています。
これからマイクロビデオの活用を考える際には、こういったサービスの特徴を理解した上で、選択することが重要なのではないでしょうか。

アクトゼロ / 山田