若い世代のスマホ閲覧傾向を読み解くとプロモーションの形が見えてくる

通勤のお供に、電車内でスマートフォンを使っているビジネスマンの姿が、すっかり日常の風景となって久しく経ちます。個人的な話ですが、私は埼玉から東京に通勤しており、地下鉄での移動が1時間近くかかることもあって、移動中の情報収集や暇つぶしにスマートフォンでのネット閲覧を私もよく行なっています。(朝の通勤時はたいてい居眠りして過ごしますが。) スマホを操作しながらの”ながら歩き”を注意するポスターなども目にする機会が多いほど、電車移動中のスマートフォン利用は高くなっています。

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では、若い世代、高校生以下のいわゆる青少年の携帯電話の利用状況はどうでしょうか。統計や数値を基にその姿を浮かばせてみましょう。

余談ですが、私が高校生の頃、女子を中心に流行していたのはポケベルでした。短いメッセージを送るために、休み時間毎に学校にある公衆電話に並ぶ列の姿が懐かしく思い出されます。(偽造テレカの購入・利用をしないように朝礼などで注意喚起されたものです。)初めて携帯電話を手にしたのは大学入学後だったと思います。

今では、学生でも普通に携帯電話を利用しているようです。中学生の半分が携帯電話を所有し、4人に1人がスマートフォンユーザー。高校生はほぼ100%携帯電話を所有し、2人に1人以上はスマートフォンユーザー。携帯電話の中でもとりわけスマートフォンの割合が高くなってきています。

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 平成24年度青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報) (平成25年1月 内閣府) から抽出

携帯電話は、通話出来るだけでなく、ネット閲覧できることが大きな特徴です。携帯電話でインターネットを利用していると回答した青少年をベースに、その利用時間について集計した数字が下のグラフです。3年前と比べると、平均時間で約20分も利用時間が長くなっていることが分かります。平成24年度時点では、携帯電話でインターネットを利用している青少年のうち、3割半ばが2時間以上インターネットを利用しており、平均時間は約100分という数字が現れています。

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 前掲グラフの出典と同じ

このように、携帯電話やスマートフォンの利用率が高くなり、ネット利用時間が長くなった現代の学生は、一体何を閲覧しているのでしょうか。下のグラフがその答えを示しています。メール・調べものに次いで多いのが赤枠で囲った部分。ストリーミング再生かダウンロードかでは分かれますが、結果的に”音楽や動画等の閲覧”にあたる部分です。こちらを総合すると、メールに次いで高い利用状況を示していることが分かります。

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 前掲グラフの出典と同じ

つまり、現代の10代の学生にあたる世代は、携帯電話、とりわけスマートフォンで動画の視聴を行っており、年々その時間は長くなっていることが浮かび上がってきました。

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これまで映像メディアといえば「テレビ」という構図が、若い世代を中心に徐々に崩れはじめています。メディア別の接触時間を集計したのが下のグラフです。男性15-19才、20代、30代、女性15-19才、20代では、インターネット利用時間がテレビ視聴時間を上回っていることが分かります。女性30代でも両者の占める割合はほぼ同一です。

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メディア定点調査(東京)2013 (株)博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所 2013年6月10日

こうしたファクトを基に、弊社では特に10代・20代の若者向けのプロモーションキャンペーンを提案する際に、スマートフォン向けYouTube動画を核とした企画が多くなっています。(参照例:企業とYouTuberコラボの最前線「駅すぱあと×劇団スカッシュ」リリースしました!) 実際、参照例のキャンペーンでは、数万回再生のあったYouTube動画の、アクセス数の7割以上はスマートフォン経由での再生だった結果が出ています。

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 弊社の提案資料から

スマートフォンの利用状況を紐解いてくると、スマートフォンをメインのデバイスとしたYouTube動画を活用したキャンペーン施策が若い世代に対して有効であることが分かります。こうしたキャンペーンの企画につきましてご興味のある方はどうぞお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

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