Vineを活用したキャンペーンが日本でも始まった!オロナインの「知リ100」プロジェクト

金曜日のソーシャルメディアインサイトをお送りします。アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

今日は英語圏では若年層を中心に広く一般的になっている、VineInstagramに代表されるマイクロビデオサービスについてお送りします。

オロナインの「知リ100」プロジェクト

知リ100 Supported by オロナインH軟膏知ったつもりにならないでリアルに体験した方がいい日本の100

マイクロビデオサービスとは、主にスマートフォンアプリで提供されるもので、クリックだけで数秒の短い動画を簡単に編集して撮影・投稿できるサービスです。以前弊社のブログ記事「Vine・Instagram動画によるWebキャンペーン事例 | ACTZERO 」でもご紹介したとおり、海外ではユーザーの中に広く浸透している、Vine・Instagramなどのアプリを使って、動画投稿を促すキャンペーンを張ることで、TwitterやFacebook上での情報の拡散をより強力なものにすることに成功した事例が数多くあります。

しかし残念ながら、日本国内ではまだこのマイクロビデオと言う文化が根付いていません。マイクロビデオ文化の中心であるVineが一般的に広くインストールされているかというとそうではないですし、以前より写真加工アプリとして人気だったInstagramも、インストールされている端末自体は多そうですが、実際に動画撮影のためには使われてはいないように感じます。

今回のオロナインのキャンペーン「知ったつもりにならないでリアルに体験した方がいい日本の100」(長い)では、ユーザーからの投稿を集めるのではなく、CMの世界観の延長で若い女性たちが「なんとなく知っているけど実際にはやったことがないコト」にチャレンジしていきます。いわゆる「作業」的な内容が多いため、怪我しそうで危なっかしかったりするのですが、楽しそうにいろんなチャレンジ動画が投稿されていきます。もちろんその危なっかしい作業が「オロナイン」の存在をふわっと想起させます。


今回のキャンペーンでは、マイクロビデオ投稿サービスとしてVineが、ソーシャルプラットフォームではFacebookが選択されています。

知リ100Facebookページ

VineにはTwitterの資本が入っているため、Twitter上に投稿されたVineのURLはその場で再生することが可能です。逆にInstagramはFacebookによって買収されましたので、Instagramの動画であればFacebook上でそのまま再生できます。なので、今回の組み合わせでは動画を見るためにわざわざVineに飛ばされることになってしまうので、見ているユーザーにとってはチョット不便なきがします。(なにか、どうしてもVine×Facebookでやる必要があったのだとおもいます)

Vineで投稿可能な動画秒数とぴったりなコンテンツ

「知り100」キャンペーンの最も上手い点は、100のやっておきたいことを伝えるに当たってこのマイクロビデオの秒数がとても相性がいいということです。30秒のCMで次々と流れる女性たちが挑戦している様子が、Vineで投稿できる動画秒数とほぼ同じなのです。動画の尺が近いということは、CM経由でこのキャンペーンを知りFacebookをのぞきにきた人たちにとって、これらVine上の動画がとても自然に感じられるはずです。

さらに、プロジェクトの制作側にもメリットが有ります。Vineはあくまでスマートフォンアプリです。プロ用の動画撮影機材でVine用の動画を撮影することはできません。つまり撮影に当たってはスマホひとつあればよく、100の体験を撮影するためにプロ用の機材を使う必要がないのです。さらに、あくまで自然体な動画でなければ意味がなく、登場する女性たちも変に気合が入ってたりしてはいけないので、その作業が楽しめてさえいるようにみえれば、他に特別な演出は必要ないのです。これらは動画制作時のコストを劇的に下げることになります。(ロケ費はかかりそうですが)

日本国内のマイクロビデオ普及状況を見て、ユーザーを巻き込む形ではなく送り手側の制作物のフォーマットをVineにあわせていった今回のチャレンジはとても意欲的なものだと思います。クリエイティブも素敵でこれまでのオロナインの世界観を広げつつ、あくまで作業する人のとなりにいるオロナインをそっと伝える素敵なキャンペーンだと思いました。

 知ったつもりにならないでリアルに体験した方がいい日本の100

アクトゼロ黒沼(@torukuronuma)