TBSテレビ宣伝部のツイートに学ぶ、企業ソーシャルメディアコミュニケーション術

こんにちは、アクトゼロの黒沼です。

金曜日のソーシャルメディアインサイトをお送りします。 今日は、企業ソーシャルメディア担当者にとって悩みのタネの一つである、「ソーシャルメディア内でのアカウントとユーザーの関係性」についてお送りします。
「企業公式アカウントだからといって、堅苦しいニュースリリースのような言葉遣いでは、ユーザーに受け入れられない」ということは皆さんご存知のことかと思います。だからといって、ただくだけた喋り方であればいいのかというと、どうやらそういうわけでも無さそうです。

TBSテレビ宣伝部によるツイッターアカウント「@tbs_pr」

今日はそのあたりのさじ加減が絶妙な、TBSテレビ宣伝部によるツイッターアカウント「@tbs_pr」についてお送りします。

 

今週一つのツイートが大きな話題になりました

年末の視聴率争いに掛ける思いが伝わってくるようですが、普段の番組紹介ツイートとは異なるテンションで「心の声」としてツイートされたこのツイートが、12,000を超えるリツートを招きました。結果として、TBSテレビ宣伝部をフォローしている多くのユーザーからのリプライを集める事に成功し、フォロワー以外の多くのユーザーの目にも触れることとなったのです。

ちなみにTBSテレビ宣伝部の普段のツイートはこんなかんじです。

 

丁寧ではありますが、少し固めの公式発表感のあるツイートです。

なぜ、例のツイートは愛されたのか

ここからが本題ですが、心の声ツイートが愛されたのは、「本音と建前」がうまく演出できたからだと僕は考えています。

普通は誰もが、仕事や社会的役割など「求められる役割としての自分」を演じているのではないでしょうか?その反面、もっと自由奔放な「本当の自分」も存在しているということも僕達は知っているはずです。それが人間=人間くさい存在感なのです。

ほんとうに言いたいことは「とにかく他局じゃなくてTBSみてよ」でありながら、TBS宣伝部の役割としては「TBSにはこんなに面白い番組がありますよ」と各番組情報を伝える機能としての振る舞いに終始しがちな状況で、ポロっと出たのが例のツイートなのです。この瞬間フォロワーは、ツイートをしている本人の「本音(まさに心の声)」を垣間見た気分になり、大きな話題と共感を生んだのです。

最後に、その後のユーザーの反応の一部を取り上げます。

 

 

 

おまけ他の企業アカウントからも追従されています

このへんの身の軽さも見習いたいところですね。