大流行中のSNS画像投稿キャンペーン 企業が行う5つのメリット

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商品やサービスの認知拡大や購買に繋げるために、企業は様々な「キャンペーン」を実施します。Webをプラットフォームとしたキャンペーンも様々な形のものがありますが、TwitterやInstagramといったSNS上で、ユーザーが指定のハッシュタグを付けて画像を投稿し、投稿したユーザーの中から抽選にプレゼントが当たる、といったいわゆる「SNS画像投稿キャンペーン」が現在再び大流行しています。

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Instagramでのキャンペーンの応募方法の一例
(大塚製薬「ポカリ、飲まなきゃ」キャンペーンより)

以前、Twitterが提供していた6秒動画SNS「Vine」が流行った2013~14年頃、ユーザーに動画を作成・投稿させる動画投稿型キャンペーンが注目され以来、しばらく落ち着いていたのですが、画像中心のSNS、Instagramが目覚ましくユーザー数を増やして普及し、「自撮り」のように、自分も含めた被写体を写真を撮影してSNS上に公開する心理的な障壁も低くなったことを背景に、再び、ユーザー参加型の画像投稿キャンペーンが流行しているのです。

2014年と2016年の主要SNSユーザー数を比べると、Facebookは微減、
Twitterは横ばいに対し、Instagramは3倍程度の増加になっている。
MMD研究所「 2016年スマートフォンアプリコンテンツに関する定点調査」(2016.12.15)

特にInstagramは、10代・20代の若い女性層のユーザーが多く、コスメや美容などといった若い女性をターゲットとした商材のキャンペーンで多く使われる傾向があります。そうしたキャンペーンの一例が、COACHの「COACH THE FRAGANCE」キャンペーンです。

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メールアドレスを登録し、COACHのInstagramアカウントをフォローした上で「#COACH THE FRAGANCE」とタグを付けて画像を投稿すると、キャンペーンの応募が終了。キャンペーンサイトに投稿した画像が表示されます。抽選でミニボトルの香水が当たり、当選者にはメールでその旨が伝わります。そのメールを希望の店頭で見せると、ミニボトルがプレゼントされます。実際の店舗への送客も狙った、O2Oも意識したキャンペーンとなっています。

キャンペーンの事例をいろいろ見ていると、投稿する写真のお題は様々です。対象の製品を購入して撮影する必要があったり、商品やサービスのテーマに併せた写真を撮ったり。どちらにせよ、商品・サービスや、その企業・ブランドに対して共感という熱量を持ったユーザーの参加が多いというのが特徴です。勿論、インセンティブ欲しさという動機での応募も多いですが、賞を取りに来ていることから投稿する写真のクォリティーも高い傾向になり、それはそれで、キャンペーン自体の質の向上に繋がるので大切な参加者となります。

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ちなみに、画像投稿キャンペーンのプラットフォームとしてFacebookはあまり使われません。その理由としては、実名登録を原則とするFacebookの場合、ユーザーは自分の投稿の表示範囲を友人だけに限っている傾向が大きく、外部の第三者から投稿が取得ができない例が多いということと、そもそもFacebookにはハッシュタグを付ける文化が薄く、取得するフックとなるものが無いという理由からです。

企業が画像投稿キャンペーンを行う5つのメリット

現在の、画像投稿キャンペーンの大流行。それは、このキャンペーンに対して企業が大きなメリットを感じ、その成果が出ているからといえるでしょう。この夏に向けて実施中の、最新の画像投稿事例を交えて画像投稿キャンペーンの5つのメリットを見てみましょう。

メリット1. SNSでの拡散力が見込める

キャンペーンの実施の際、キャンペーンサイトの企画・制作は勿論ですが、イニシャルのユーザーを呼ぶために、Web広告施策はマストでセットとなります。しかし、多くのフォロワーを持つユーザーが参加するようになれば、そのフォロワーにもキャンペーンの存在を間接的に伝えることができ、よりキャンペーンへの参加者を増やせる可能性があります。そもそも、既に多数のフォロワーを抱えている人気のブランドのアカウントであれば初速から参加数が見込められます。

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LION 休足時間「夏のゲキレイフォトFES!キャンペーン
「休足時間」を使って仲間や家族を「ゲキレイ(激励)」している様子を撮影
Insta・Twにフォローの上「#ゲキレイ」を付けて投稿
抽選で50名に「休足時間」詰め合わせの「ゲキレイキット」をプレゼント

メリット2.途中離脱が少ない

これまでのキャンペーンの場合、当落が決まる前の応募の時点でもリストを取得するために、氏名・年齢・住所・電話番号…など個人情報を入力する必要がありました。しかし、SNSを活用した画像投稿キャンペーンの場合、アカウントをフォローしてハッシュを付けて画像を投稿するだけで完結し、ユーザーにかける手間が少なく、参加への障壁が低いので、応募途中での離脱が少なく、より多くの応募が見込まれます。

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ハワイ州観光局 「#ロコモコチャレンジ
ロコモコの写真やイラストをInsta・Twにフォローの上「#ロコモコチャレンジ」を付けて投稿
プレゼントは投稿数によって豪華に。801投稿でハワイ島往復航空券1組2名にプレゼント

メリット3.フォロワーを増やし、アカウントの成長につながる

キャンペーン当選の通知をダイレクトメッセージで行うことも多いため、通常は公式もしくはキャンペーン用アカウントのフォローが応募の条件とする場合がほとんどです。これは、企業のアカウントのフォロワーを増やすことに繋がり、キャンペーン後の情報拡散力をより強いものに成長させる結果となります。その場限りのキャンペーン参加でフォローを外すユーザーも居るはいますが、キャンペーン前後のフォロワーの数字を見ていると増加しているケースが多くあります。ただのプレゼントキャンペーンを行っておしまいにするよりは意味のある予算の使い方だと言えるでしょう。

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ジェットスターにスパイダーマン現る 見つけて、撮って、Instagramに投稿しちゃおうキャンペーン
スパイダーマンが描かれた飛行機「スパイダージェット」など指定の3種類の被写体写真を
Instaにフォローの上「#スパイダージェット」を付けて投稿
抽選で10人にジェットスター・フライトバウチャー(3,000円分)をプレゼント

メリット4.キャンペーンの賑わい感の演出

前述しましたが、キャンペーンに参加しようとする人は、対象とする商品やサービスに対して、ある程度の思い入れのような熱量があったり、インセンティブ目的であったとしても、クォリティーの高い投稿が期待でき、結果、キャンペーン全体のクォリティー向上に寄与してくれることが期待できます。キャンペーンで何よりも恐れるのは、盛り上がらない施策。対して、画像投稿キャンペーンは、しっかりとプランニング・仕組みづくりを行えば、盛り上がりを演出することが可能です。

20170616_07シュウ ウエムラ「color atelier あなたのお気に入りのカラーはどれ?
イベントの様子・シュウウエムラのアイテム・アイテムを使ったメイク画像のいずれかを
Insta・Twにフォローの上「#shuカラーアトリエ #シュウウエムラ」を付けて投稿
抽選で抽選で1名にメイクアップ アーティストが選んだ豪華なメイクセットをプレゼント

メリット5.宣伝色を薄くPRできる(2次転用も含め)

企業が綺麗に整えて発する広告によるメッセージは、いかにも広告・宣伝であることが分かりやすい傾向にあり、一般のユーザーから敬遠されることに繋がってしまいます。しかし、消費者が撮影した素人っぽい写真が並ぶ、画像投稿キャンペーンでの写真は、一般の消費者目線から表現しているものなので、企業お仕着せで自らアピールするある意味きれいなグラフィックとは異なり、生の説得力があります。また、キャンペーン応募規約には、「投稿画像はキャンペーンサイト以外の、他の媒体等で紹介させて戴くことがあります」の記載がされていることが多く、キャンペーン以外での利用をする可能性と権利を有することを確認しています。企業としては、自然な消費者のメッセージを、キャンペーンを通して、それ以降の宣伝やPRにとって良い素材を得る機会なのでもあるのです。

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ポケットフーズ 30周年記念「#ポケットパーティー」ハッシュタグキャンペーン
仲間とピザを楽しんでいる様子や、ピザを食べている自撮り写真などを
Instaにフォローの上「#ポケットパーティー」を付けて投稿
抽選で抽選で超BIGピザクッション、ギフトカード、お好みソースなどをプレゼント

いつでも写真が撮れてインターネット環境に接続できるスマートフォンと、InstagramなどのようなSNSの普及、そしてその場で自分で撮影した写真を投稿するという行動に慣れたユーザー。こうしたことを背景に、ユーザー・企業ともにメリットがある画像投稿キャンペーンが大流行しているのだと考えられます。夏・秋のキャンペーンに向けて、画像投稿キャンペーンを検討してみてはいかがでしょうか。