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Taco Bell(タコベル)が公式サイト・ソーシャルメディアアカウントを全てシャットダウン。その理由とは?

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みなさまこんにちは、アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

アメリカ全土に6500店を超えるフランチャイズ展開を行い、タコスなどを主力商品とするTexMexファーストフード「Taco Bell (タコベル)」は、10月28日公式サイトのトップページを以下の内容に変更しました。(海外ドラマとか映画とかでたまに出てきますよね。タコベル、美味しそうです)

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 「タコベルにたどり着くための手段はインターネット上にはない。その方法はアプリだけ」トップページからは、ファーストフードの公式サイトによくある、メニュー情報や店舗へのアクセス情報など、その一切のページに辿りつけなくなっています。あるのはアプリダウンロードリンクのみ。また同時に、タコベルが運営していたソーシャルメディアアカウントも更新を全て凍結しています。FacebookTwitterアカウントYouTubeともに、たったひとつの書き込み「モバイルオーダーはこちらから。アプリをダウンロード」以外は全て非公開となっています。

情報の制限がもたらす渇望と集中

異常なまでに徹底した情報の絞り込みは、全て一点「アプリのダウンロード」を促すことに集中されています。通常、アプリのダウンロードを促すのであれば、アプリ紹介用のランディングページを作ったり、公式サイト上にアプリダウンロードリンクを用意したりといった、従来の「自社メディア+アルファ」の形で行われるのが普通です。今回のタコベルはその常識を逆手に取り、通常ユーザーに提供している情報や、SNS上でのコミュニケーションを完全に遮断することで、ユーザーの「情報への渇望」を起こし、アプリダウンロードへつなげるという過激な手段を取りました。タコベルが管理するネット上のチャネルに集まるトラフィックを、全てアプリのダウンロードに流すという、究極のコンバージョン最適化だとも言えます。
また、いつも訪れているサイトやアカウントが、ハッカーに乗っ取られたかのように真っ黒な背景+白文字のコピーだけになるという異様さも相まって、SNS上でも話題を読んでいます。#onlyintheapp – Twitter検索 

appアプリダウンロードページに貼られたリンク(日本からはダウンロードできません)

スマートフォン移行がユーザーの情報収集スタイルを変えた

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タコベルのサイトやSNSのシャットダウンは一時的なものだと思いますが、スマートフォン全盛の時代における「ネイティブアプリ提供」の意味は、より重要なものとなってきています。従来のPC中心のネット利用であれば、ユーザーはブラウザ経由で検索やリンクなどをたどって、目的の情報・機能へアクセスするのが普通でした。ところがスマートフォンでは、このブラウザ経由でのユーザー動線を待つことなく、直接ユーザーに機能提供することが可能です。アプリの利便性やそこでの魅力的な経験を提供することができれば、競合他社と比して強力なユーザーエンゲージメントを獲得することが出来るようになります。

一時的にネット上の全情報を遮断してでも、アプリのダウンロードをユーザーにさせたい。というタコベルのチャレンジの理由がここにあります。

[アクトゼロ/黒沼(@torukuronuma)]