モバイルのデータ転送量の増大で消費者が被る速度制限

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スマートフォンやタブレットPCといったモバイル端末の普及に伴い、世界のデータ転送量は増え続けています。全世界のモバイルデータ トラフィックが2013年には2012年と比べ、81%増加した報告があります。そして2018年には、2013年の全世界のモバイルデータ トラフィックの18倍にまで膨れ上がるという予測がされています。その頃には、全世界のモバイル データ トラフィックの3分の2がビデオになるとも言われています。(2014年2月5日 Cisco Visual Networking Indexより)

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こうした動きは、勿論日本でも同じ傾向にあり、国内のモバイルデータ量は増大の一途を辿っています。各キャリアは、データ料定額と謳いつつも、通信できるデータ量に上限を設け、それを超えると回線の速度を抑制する制限を行っています。一般的には、1ヶ月のうちに総通信料が7GBを超えるとその月内は速度制限され、速度制限を解除するためには2GBあたり2500円程度の料金が必要のようです。

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携帯・スマホ・通信費節約&最新情報より)

かつて、イーモバイル(現Y!モバイル)端末で、ストレステストと称してUstream配信を行い、制限上限を超えるデータ量を消費してその速度を測ってみたことがありました。(2011.12.12 イー・モバイルによるUstream配信の帯域制限ストレステスト

この時は帯域制限を受けることがなかった結果に終わりましたが、現在ではけっこう厳しく帯域制限を受けるのかもしれません。実は私のAndroidスマートフォンが今月、初めて帯域制限を受けているのです。ここ最近、何だかスマホの通信速度が遅いなぁ…と思っていたところ、回線速度を測ってみると、何回計測しても120kbps程度しか出なかったのです。この数字にピンときて、スマホの設定から確認すると、ずいぶん前に7GBを超えており、NTTDocomoに確認すると、やはり速度制限を受けている状況だと説明されました。

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普段の月だと制限に掛かってしまうことは無かったのですが、今月はテザリングをしてPCからネットに繋いだり、出張が多く、その先でSlingBoxを使って、家のHDDレコーダーの動画を視聴する機会が多かったことが原因だと思われます。

制限速度である128kbpsとは、十数年前のISDNにあたる速度になります。モデムを電話回線に接続し、32kbps程度でインターネットを使っていた学生時代を思い出します。(当時からすれば128kbpsは夢の様な速さだった訳ですが…。)光回線で100Mbpsの速度が普通の体感速度となっている現代、128kbpsはかなり遅く感じます。テキスト中心のメールやサイトならなんとか閲覧できますが、少し画像が並んだサイトになると閲覧を諦めざるを得なく感じます。

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サイトの広告バナーも上から少しづつ表示されます。このじれったい感じ、昔を思い出します。

2500円払えば、このストレスはなくなるわけですが、今月はあと3-4日。11月1日には制限が解除されるはずなので、我慢することにしました。

こうならないためには、やはり、データ使用量をマメにチェックする必要があると思います。特に動画を再生させると、継続的に大量のデータが転送されるため注意が必要です。そして、WiFiを使える環境では積極的に接続することも大切だと思います。アプリのアップデートなどは、自宅のWiFiで行うべきでしょう。

ちなみに、キャリアのうちで唯一、帯域制限のないWiMaxを活用するというのも一つの手段です。ただ、このWiMaxも、WiMAX1 が終わる2018年には終わり、7GB制限のあるWiMax2に統合されてしまうという話もあります。(プログラミングとIT技術をコツコツ勉強するブログより)

冒頭でお伝えした通り、モバイル端末のデータ量は増大し、動画の割合も増えています。動画広告の市場規模は、2014年の市場規模311億円が、2017年に880億円に達し、そのうちスマートフォン向けの広告は全体の半数を超えるという予測があります。(2014.10.23 アドタイ 動画広告市場、2017年に880億円に到達—サイバーエージェントが予測

こうした、拡大する市場を支えるモバイルの通信インフラが、この先、どのような展開を遂げるかが重要になってくると思います。

ともかく、皆さんは速度制限を受けないようにスマートフォンを活用して下さい。動画を少し観ただけで、かなりのデータ量を食ってしまいます。かなり不便ですよ、このスピードは。

Photo by Kārlis Dambrāns