ツイッター上で音楽再生!より重要になるコンテンツ戦略

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

ツイッターと言うと、日本での認知度は極めて高いとともに、アクティブなユーザーも多く、様々な情報があふれる時代を象徴するアイコンの一つとなっています。
元々は140文字という短いテキストメッセージに振り切った、とてもシンプルで分かりやすいサービスでしたが、ここ最近は他のSNS(例えばFacebook)を追いかけるような動きが出てきているのが現状です。

そういった動きの中で代表的なものが、タイムラインのアップデートに見られるリッチ化の流れのように思います。
写真の投稿やVineのようなマイクロビデオサービスのリリースなどに加え、ツイッターの聖域とも言えるタイムラインのツイートにも及んでいます。
タイムラインにフォローしているアカウントのツイート以外にも、おすすめのツイートを表示する機能は賛否両論が巻き起こっています。

新たなコンテンツは音楽

今回新しくリリースされたのは、タイムライン上で音楽を聴くことができる機能で、そうした流れの中の一つと言えます。
「音楽」と聞くと、今更な感じさえしてしまいますが、「オーディオカード」と呼ばれるこの新機能は、中々面白い内容になっています。

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音楽と言えば、しっかりと向き合って聞くことはもちろん、“ながら”で聞くことも多いコンテンツジャンルです。
10代のころは勉強をしながら、大人になってからは仕事をしながら、といったスタイルはありふれた日常の風景といえるのではないでしょうか。
つまり何が言いたいかというと、この「オーディオカード」は、タイムラインを眺め“ながら”音楽を聞くことができる機能なのです。

例えば、動画であれば、画面上に表示させ見なければなりませんが、音楽であればバックグラウンドで再生させながら別のツイートを読むことができます。
ここは意外と盲点で、ツイッター(を始めとするSNS)と音楽の相性はとてもいいのではないかと、今回の新機能ではっと気づかされました。

ただ、この機能は音楽ファイルをアップロードするのではなく、対応したサービスと連携させることで使えるようになるものです。

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その連携できるサービスは、「SoundCloud」と「iTunes」の二つで、それぞれのサービス上にある音源を使用してツイートする形になります。
該当するツイートの中にあるリンクをタップすると音楽プレイヤーが立ち上がる再生が始まります。

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再生が始まったら、右上にあるボタンをクリックすることで最小化され、バックグラウンドで再生されたままでタイムラインに戻れるのです。
ユーザーがツイッターを利用するいくつかのシチュエーションの中では、電車などの移動時間が比較的多いと考えれることから、わざわざアプリを切り替えずに音楽を楽しめるこの仕様は、抜群に使い勝手がいい印象です。
この「オーディオカード」を沢山のアカウントが利用すれば、自分の好きなアーティストやレーベル等のアカウントをフォローしておくだけで、ツイッターを離脱することなく、ツイートされた音源を逃さずに聞くことができることになります。

現在は、試験的な機能となっているようで、一部のアーティストやレーベルなどに限られているようですが、近い将来一般にも開放される可能性は高いと言えます。

例えば、上記ツイートはPC等のブラウザで見ると、一見普通の投稿に見えますが、スマートフォンアプリで見ると下のように見え、タップして再生が始まるようになっています。

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より一層高まるコンテンツへの注目

こうしたSNSのタイムライン(ニュースフィード)のリッチ化の動きは、そこでやり取りされるコンテンツの重要度が高まってきたひとつの表れだと考えられます。
動画サイトやSNSに滞在する時間が増えたことで、そこでいかに接触するか、もしくは話題になるか、というのが、企業としては大きな課題となってきています。

もちろん、企業のアカウントを設けて、情報を発信し続けることも重要な取り組みではあるのですが、当然、ユーザー(消費者)視点では、あくまでも企業のアカウントであることから、ひとつフィルターが掛かった状態と言えます。
そのような状況の中、共有したくなるコンテンツを提供、話題性のあるコンテンツと連携することが、もうひとつのアクションとして必要になってきていると考えています。それが、昨今のバイラル動画や企業コラボのように、形になりつつあるのではないでしょうか。

アクトゼロ / 山田