データで裏付ける、動画視聴の王道はPCからモバイル(スマホ・タブレット)へ

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電車内の暇つぶしでやることといえば、スマートフォンを使用することではないでしょうか。通勤時に電車内を見渡すと、スマートフォンを利用している人が多く目につきます。

スマホで何をやっているのか、横から覗くと、最近、動画を視聴している人が多くなってきたように感じます。私も、昨年に自宅のハードディスクレコーダーと接続して、外出先から録画した番組を視聴することができるSlingPlayerを導入してからは、スマホで動画を視聴する機会が増えました。

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現在、YouTubeやニコニコ動画のように、無料のサービスから、定額制で見放題の有料サービスまで、様々な動画サービスが提供されています。かつて、動画の視聴の王道といえば、テレビやPCでしたが、よりプライベートなデバイスであるスマートフォンの普及により、そのデバイスに変化が起きているということは体感的には感じていると思います。今日は、その遷移について、具体的なデータを元に裏付けて行きたく思います。

データで裏付ける、モバイルによる動画視聴の普及

まず、全国1000人の調査によると、スマートフォンの所有率は58.1%に達すると報告されています。特に10代・20代では8割を超えるなど、スマートフォンの普及が進んでいることが分かります。(2014年1月 博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター 「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」)

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また、同調査では、スマートフォンユーザーを対象に、スマートフォンでのオンライン動画(ワンセグ放送を除くインターネット経由の ストリーミング動画)の視聴経験を調査したところ、全体の83.5.%が「視聴したことがある」と回答。視聴頻度は、「週に1日以上」視聴している人は全体の51.2%と、過半数を超え、そのうち「ほぼ毎日」 利用している人は25.0%と4人に1人にのぼることがわかりました。また、10代では「ほぼ毎日」が43.6%と視聴頻度が きわめて高い傾向が見られました。

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視聴しているシーンとしては、「すきま時間」や「移動中」「待ち時間」などのちょっとした時間での視聴が多く、 視聴時間も「10分未満」の比較的短時間の視聴が多い傾向が見られました。また、動画の内容としては、若年層を中心に「音楽、アーティストのPV・ライブ映像」が多く挙げられました。 

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動画配信技術を提供するOoyala(ウーヤラ)によるレポート「Global Video Index」(2014年第2四半期版)によると、2014年6月現在で、世界のオンライン動画再生のうち、モバイル+タブレット再生のシェアが約25%を占めていると報告されています。

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Ooyala社の予測では、2016年初頭までには全オンライン動画視聴の半分以上をモバイル+タブレットによる再生が占めると言われています。タブレット、スマートフォンなどのスマート端末への 急速な移行によって、動画がより視聴しやすくなり、画面の大型化によってさらに映像を楽しめるようになったことや、携帯端末で再生できる動画の数が増加したことがその理由として挙げています。

ちなみに、米Cisco Systemsによる、年次予測「Cisco VNI Service Adoption Forecast, 2013-2018」によると、インターネットのトラフィックの総量の内、2013年に既に全体の57%を占めていたインターネット動画が、2018年には75%に達すると予測しています。

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有料の動画配信サービスに絞って見てみましょう。インプレス総合研究所による「動画配信ビジネス調査報告書2014」(2014年5月)によると、有料の動画配信サービス利用者の50.3%はモバイルで視聴していると報告しています。

有料VOD利用者に対する調査で、視聴環境は「パソコン」が66.8%でトップ、「スマートフォン」(36.5%)と「タブレット」(26.7%)が続きます。モバイルでの視聴しているユーザーは50.3%と半数を超え、2013年の34.7%から大きく増加しています。

また、単一の環境で視聴しているユーザーの比率は減少し、複数の種類のデバイスで視聴しているユーザーの数が増えています。ユーザーが過ごすライフシーンに従って、それに応じたデバイスを選択して視聴するスタイルが普及していると言えるでしょう。

動画視聴の王道はPCからモバイル(スマホ・タブレット)へ 

いかがだったでしょうか。現在、携帯端末による動画視聴のスタイルが拡大し続けている最中であること、将来的にますます動画視聴の大きな割合を占めていくことが予測されることがお分かり頂けたのではないでしょうか。

様々な動画サービスが出現し、コンテンツが充実するに連れ、インターネットでの動画視聴がユーザーの一般的な行動としてしっかり根づいたことと、スマートフォン・タブレットPCといった新たなデバイスが普及してきたことによってこの現象が生じているのだと思います。

今後の遷移も注視しつつ、また最新情報をもとにレポートしていきたいと思います。

Photo by Taichiro Ueki