“ぼっち”のドライブに…空いている助手席に誰かを座らせるソーシャルヒッチハイク

みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

最近は、“スタートアップ”というフレーズを様々な場所で耳にするとおり、新しいビジネスモデルを作りだそうという空気感にあふれています。
特に、インターネット上では絶えず色々なサービスが登場してきており、古臭い言い方をすると正に“戦国時代”の様相を呈してきているといっても過言ではないように思います。

空いてる助手席を誰かに譲る「Lyft」

今回ご紹介する「Lyft」もそんなサービスの一つです。
例えば日常生活の中で自動車を利用している人にとって、全ての座席が埋まっているシチュエーションはそんなに多くないのではないかと思います。
インターネット上では、大きなクルマを持っているのに、一人で利用していることを揶揄されているのを見かけることがあり、。

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そんな“ぼっち”ドライブをしている人向けのサービスとして「Lyft」が生まれています。
簡単に説明すると、助手席が空いている人と、とある場所行きたい人を結びつけるもので、最近日本でもサービスが開始された「Uber」に近いものです。

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違う点はというと、「Uber」が日本では比較的高級路線なのに比べて、「Lyft」は少しカジュアルな路線を打ち出しています。
日本ではサービスされていませんが、低価格路線の「uberX」に競合するサービスと言えそうです。
ただ、サイトを見て分かる通り、全体的に独特の“ノリ”が感じられ、例えば、義務ではないようなのですが、待ち合わせのクルマには「ピンク色の髭」が付けられていて、個性的な演出がされているのです。

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また、サイトで使われている写真がとてもフレンドリーなものばかりであることから、商売感というよりは、ソーシャル的な“繋がり”感があるのも特徴的です。
そういった雰囲気から、日本では知らない他人の車に乗ることに抵抗のある方は多いと思いますが、ヒッチハイクに馴染のある国の方には抵抗感なく受け入れられそうです。

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ちなみに、分かりやすく説明するためにヒッチハイクと言ってしまったため、無料であると誤解を生んでしまいそうですが、「Lyft」も「Uber」と同じく利用にはお金が掛かります。
といっても、その場で現金で支払うのではなく、ダウンロードしたスマホアプリ上で決済する形式をとっています。
ここらへんも、トラブルになりにくいように配慮されていると言えそうです。

ソーシャル時代にこそ成り立つサービス

「Lyft」は、いかにも今っぽい、ソーシャル時代だからこそ受け入れらるサービスではないかと思います。
というのも、まず、オンライン上で個々人が繋がりを持つことが自然にできることが前提になるからです。

今回ご紹介したサービスは、クルマの空いている座席を使ってちょっとしたお小遣い稼ぎをすることを、クルマはないけど移動したいニーズに、うまくマッチングさせる仕組みを取り入れたことによって成り立ったと言えます。

そういった意味で、必要なものを探している人と、それ提供できる人をマッチングするサービスは、ソーシャル時代にはとても相性がサービスになりえると言えます。
タクシーやハイヤーといった昔からある移動手段が、今っぽいビジネスモデルとしてリノベーションされている点を考えると、既存のレガシーなサービスもソーシャルによって生まれ変わる可能性も秘めています。

ソーシャルランチや、ソーシャルリクルーティングといったところから始まった人と人を繋げるソーシャルサービスが、今も続々と誕生しています。
もしかしたら、あなたが働く企業にも、こうした新たなビジネスモデルの“種”があるかもしれません。

アクトゼロ / 山田