Twitter隠しコマンド騒動に拡散のメカニズムを見た

みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

世の男性がワクワクする言葉は色々ありますが、年齢を問わずワクワクを掻き立てるのは「隠しコマンド」というフレーズではないでしょうか。
古くはファミコン時代に遡るわけですが、一定の条件を満たした状態で、オフィシャルには発表されていない操作をすることで、何かしらのイベントが発生する“アレ”です。

最も有名なのが「コナミコマンド」ど呼ばれるもので、多くの方がご存知の隠しコマンドなんではないかと思います。
Wikipediaではこのように書かれています

コナミコマンドとは、コナミ(およびコナミデジタルエンタテインメント)から発売された多数のコンピュータゲームに登場する隠しコマンドの一種である。初出はファミリーコンピュータ版『グラディウス』(1986年)で、ゲーム中にポーズボタンを押して一時停止し、十字キーとABボタンで「上上下下左右左右BA」の順に入力すると自機が強化される。後のコナミのゲームでも類似のコマンドか登場し、中にはプレイヤーの期待を逆手にとり、自機を自爆させるものもあった。コナミコマンドは広く知られており、『ギネス世界記録2012』に「もっともよく知られている隠しコマンド」として掲載されている。

このコナミコマンドがコナミのゲームだけでなく、ツイッターのサービス上で使えることが分かり、ツイッターユーザーの間で話題になっています。
どういった隠しコマンドかと言うと、パソコンからツイッターにアクセス(ブラウザ)して、コナミコマンド「上上下下左右左右BA」と入力すると、あのお馴染みのアイコンの鳥がくるりと一回転するのです。

実際にやってみたところ…


で、できた!右手でキーボードを操作しているのでちょっとブレブレですが…。

そもそもなぜこのコマンドが話題になっているのかというと、ツイッターユーザーのつぶやきが発端だったのです。
とあるユーザーが、ツイッターのJS(JavaScript)のソース内に「konami_watcher」を見つけることから始まっています。

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そして、そのツイートを見たユーザーが実際に試してみたツイートが続きます。

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実際に試したユーザーのツイートはリツイート数は1万6千を超え、あっという間に拡散してしまいます。

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そして、NAVERまとめでもいくつかのまとめが作成されています。この辺りまでが、拡散の既定路線といったところでしょうか。

今回の拡散ポイントは2つ

一連の流れを見ていると、今回の拡散の要因は2つあるのではないかと感じています。

①宝探しのような遊び心
見つけた時に一気にに高まるテンションをそのままSNS上へシェアするモチベーションに繋げという点です。
ただ単に、誰でも目に付くところにあるものよりも、“自分だけが見つけたんだ”という特別感がポイントでしょうか。

②多くの人が理解できる共通の話題
今回のように多くの人か共感できる「上上下下左右左右BA」というったような、共通の話題に上がりやすいものにするという点です。
見つけた際に分からないものでは、シェアへは繋がりにくいと考えられます。

以前から、WebサイトのHTMLソース部分にアスキーアートやメッセージを入れるというのは、Web文化として定着しているのですが、ツイッターなどのSNSで拡散というのが、いかにも今っぽく感じます。
実際に仕込む側からすると、見つけられなかったらお蔵入りになるという、ぎりぎりの遊び心ではありますが、発見されて広がった時にはとても爽快感があるように思います。
あくまでも、遊び心の延長線上の取り組みではありますが、その仕込む内容にもセンスが問われるのは間違いなさそうです。

アクトゼロ / 山田