BtoB企業がソーシャルメディアに担わせる役割とは?

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みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

企業のソーシャルメディア利用が活発になる中、一般の消費者に向けた商品やサービスを扱う企業(BtoC企業)だけでなく、企業間取引を行う企業、いわゆるBtoB企業の利用も徐々に増えてきています。
特にFacebookの利用が多いようで、当然ながらBtoC企業とは少し異なる運用を行っているようです。

そもそも、SNSは“個人”のユーザーの交流によって成り立つサービスであるため、BtoB企業が何を目的として運用しているのかは、企業ごとに大きく異なるはずです。
今回は、いくつかの企業のFacebook事例をご紹介するとともに、BtoB企業がソーシャルメディアに担わせる役割について、探ってみたいと思います。

BtoB企業のFacebookはまだまだ多いとは言えない状況

BtoB企業のFacebook活用が増えてきているとは言っても、まだまだBtoC企業に比べると圧倒的に少ない状況です。その中から、事例として3社ほど取り上げてみたいと思います。

001■島津製作所
まずご紹介するのは、精密機器や医療機器、計測機器などを製造している「島津製作所」のFacebookページで、主にプレスリリースなど公式Webサイトの情報をシェアすることを中心とした運用となっています。タイムラインへもリリースに合わせるように投稿され、公式Webサイトの補完的な役割を担うように運用をされています。
Facebook独自のコンテンツはほとんどなく、あくまでも公式サイトの延長線上に位置づけられ、Facebookの運用にはあまり力を入れていないように感じます。

 

 

 

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■村田製作所
次にご紹介するのは、電子部品の製造を行っている「村田製作所」のFacebookページで、島津製作所のようにプレスリリースなどの公式に発表される情報のシェアに加え、”MURATA AROUND THE WORLD”というシリーズ投稿で、世界にある各支社の紹介を 行っていたり、会社で発行しているカレンダーの写真を紹介していたり、独自のコンテンツを作り出そうという動きが感じられます。ただ、投稿の頻度などなどは、決して高いわけではなく、不定期での運用となっています。

 

 

 

 

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■ローム (ROHM)
3つ目にご紹介する、半導体メーカーの「ローム」のFacebookページは、上記2社と少し異なり、ただ単にリリースなどの公式情報をシェアするのではなく、Facebook用に編集されたであろう記事が投稿されています。
一見すると雑多なタイムラインなのですが、見出しを付けて記事の内容を分かりやすくするなど、多くの情報を分かりやすく伝える工夫が見て取れます。
また、「社内サークル紹介」や「社員食堂の紹介」といったカジュアルな情報によって、社内の雰囲気を感じさせる投稿が多くされており、一般ユーザーに受け入れられやすい内容にしようとする意識が強く感じさせられます。
Facebookという“場”に合わせた運用が意識されていることによって、一般の人にとって普段馴染みのない企業であっても、オープンな印象を与えることができるのではないかと思います。

 

 

 

 

3社から見えてきた、BtoB企業にとってソーシャルメディアが担う役割

運用に関する温度感には、3社それぞれに差があるように感じますが、それは各社Facebookに求める役割が異なるからであると言えます。
ご紹介した事例を基に、その位置づけを3つに分けるとするならば、このようなタイプに分類されるのではないでしょうか。

①Webサイトの延長線上
SNS(Facebook)だから特別なことをするのではなく、Webサイトの延長線上として使うことを目的とした形です。
そのため、記事の投稿などはWebサイトの更新と連動する形で、担当者に負荷が掛からない運用と言えます。
あくまでも情報の出し先としてのひとつと位置づけられているものです。

②情報のリリース+α
情報の出し先としての位置づけは変わらず、リリースする情報に加え、その間を埋める独自の投稿を織り交ぜている形です。
プレスリリースなどに合わせた投稿だけだと、タイムライン上の運用は不定期になってしまったり、間が空いてしまったりということが多くあります。
その合間を埋める投稿を行うことによって、単なる情報発信の窓口として終わるのではなく、ファン(フォロワー)との継続的な関係作りを意識していると言えます。
運用の負荷は大きく掛かりませんが、独自の投稿を用意する手間は掛かります。

③ソーシャルメディアに合わせた運用(コミュニケーション)
ソーシャルメディアを新たな手段(メディア)と位置づけ、コミュニケーション等の役割を担わせる形です。
ただ単に他メディアで出した情報をそのまま使うのではなく、独自の切り口や演出によって提供する必要があります。
また、ソーシャルメディアの文化を理解した上で取り組むことが重要で、上記2つと比べて、継続的に運用することを考えると、担当者の負担それなりにあると言えます。

一般の消費者との関係が希薄であるBtoB企業にとって、ソーシャルメディアの役割や目的をどこに置くのかによって、運用の内容は大きく異なってきます。
そもそも、本当にソーシャルメディアを使う必要があるのか、そこから考える必要があると言えます。BtoB企業だからソーシャルメディアが無意味であるとは、個人的には思いませんが、ただ単に流行っているから…というだけでは、中々うまくいかないのが現実です。そうならないためにも、“目的”をきちんと定めた上で、ソーシャルメディアの“役割”を明確にし、“運用”していくことが重要なアクションであると言えるのではないでしょうか。

アクトゼロ / 山田