みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

ここ数日、世間を騒がしているニュースと言えば、大雪やソチといのもありますが、最も衝撃的だったのはゴーストライターの話題ではないかと思います。
多くの人々を欺いていたという点では非常に悪質なものではありますが、実際に曲を書いていたとされる新垣氏に対しては、“絶対的に悪”とは言い切れない、少し異なる感想を持った方が多かったようです。

それは、会見を見た人たちの率直な感想や、学校で新垣氏から音楽を教わっていたという生徒のみなさんの声が、ネット上、特にツイッター上で多く見受けられたからだと思います。
そこで今回は、「Insight　Intelligence」を使用して、作曲をしたとされる「新垣氏」について、ツイッター上でのどのように受け取られているかを見てみたいと思います。

ポジティブなのか、ネガティブなのか

ツイッター上での傾向を見るために、事件の発覚後から直近10日までのデータを集計しました。
まず、「新垣氏」について話題にしている人の属性から見てみましょう。

一見すると、20代がもちろん多いのですが、30代～40代が、合わせて半数近くを占めています。そもそも、曲自体に関心を持っていた人たちの世代が、そのあたりの世代と言うことが表れているのではないかと思います。
男女比で見てみると、男性が6割程度と、比較的男性が多い傾向にあります。

そして、肝心の「新垣氏」を言及するツイートの内容について、「ネガティブ」が多いのか、「ポジティブ」が多いのかという点なのですが、このような結果になっています。

約6割近くの方がポジティブな発言を行っており、ネガティブな発言は4割を割り込む程度の数に留まっています。
冒頭で述べた「新垣氏」に対する、「絶対的な悪ではない」印象が多いと言うことが、数値的にも裏付けられる結果となりました。

具体的な発言の中身を見てみると、「新垣氏の才能を評価すべき」「曲自体が素晴らしいことは事実」といった類のものが多く、生み出された曲に対して、そしてその曲を作った新垣氏の評価をすべきという空気が漂っています。以下、いくつかランダムにポジティブなツイートをピックアップしました。

新垣氏の才能を評価すべきとのツイート

曲自体の素晴らしさは変わることがないというツイート

新垣氏の作った曲として愛せばいいというツイート

 
また、以下のように「新垣氏」の知人や教え子だった方々の発言も多く、日頃から多くの人に慕われていたことが容易に想像できます。

ご友人のツイート

教え子のツイート

また、「新垣氏」に関するアクションはツイッター上だけに留まりません。

非常勤講師として勤めている「桐朋学園大学」へ“寛大な対処”を求める活動が「change.org」で行われており、すでに1万人を超える賛同者が集まっている状況です。

その一方、当然ながらネガティブな発言もあった訳ですが、その内容は一方的な批判と言うよりは、それぞれの視点から今回の件を捉えて発言しているものが多い印象があります。

佐村河内氏については…

では、今回の首謀者とされる「佐村河内氏」への発言を見てみましょう。こちらは、「新垣氏」とは正反対の結果で、およそ6割の発言がネガティブ、3割5分がポジティブという割合です。

当然ながら、一連の「嘘」に関する厳しい発言が殆どで、作曲を他人に依頼していただけに留まらず、聴覚障害を偽っていた疑惑に憤りを感じている方が非常に多い印象がありました。

また、グラフだけを見てしまうと、ポジティブな発言の割合が思いの外多いと感じるかもしれませんが、下記の発言のように「曲自体は素晴らしいのだから～」といったものが殆どを占めており、「佐村河内氏」に対してのポジティブな発言はないに等しい状況です。

このように「佐村河内氏」、「新垣氏」それぞれに対する、ツイッター上での発言の傾向は、正反対な結果になりました。
世間を欺いていた「佐村河内氏」が厳しい意見にさらされるのは、当然のことではあるのですが、同時に“共犯者である”と自ら会見で語った「新垣氏」に対しては、むしろ擁護の声が多いのです。

“素晴らしい曲を書いた作曲家”、日ごろ付き合いのあった人たちから“慕われる人”、会見での“誠実そうな人”などなど…、共犯者としての“負”のイメージを補って余りあったのかもしれません。
報道などでは一部、かなり厳しく言及されているものもありますが、ツイッター上での多くのみなさんのコメントは、「新垣氏」の人柄を正面から捉え、彼の生み出した曲を評価しようという空気がありました。

みなさんは、ニュースやツイッター上での発言をご覧になって、どのような感想をお持ちになりましたか？

アクトゼロ　/　山田