【たまには思い出してください】新しい広告モデルで、Google+の逆襲が始まりそうな予感

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みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

Google+のこと、忘れていませんか?
ソーシャルメディアの話になると、FacebookやTwitter、そして、最近はLINEの話ばかり・・・。
Googleのサービスを利用すると、右上に「+○○さん」と書かれていたり、Yotubeでコメントしようとすると「Google+」への投稿をチェックさせられたり。
常に目にしている存在ではあるのですが、正直なところ積極的に利用しているという声はあまり聞きません。

ただ、ここにきてGoogle+にまつわる面白い動きが出てきています。
もしかしたら、その動きが今後、企業にとって新たなマーケティング手法となる可能性を秘めているかもしれないのです。

「+Post Ads」が登場 ※ベータテストです。

Google+を利用している方はお気付きだと思いますが、サービス内で広告が表示されたり、有料のメニューがあったりといった収益に繋がる仕組みは導入されていません。
しかし、これからは積極的に収益化していく方向へと舵を切っていくかもしれません。

その取り組みの一つとして考えられるのは、新しくベータ版がリリースされた「+Post Ads」という機能です。
名前を直訳するのであれば、「+(Google+の) Post(投稿を) ads(広告にする)」といった意味でしょうか。

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簡単にこの機能を説明するのであれば、Googleのディスプレイ広告上に、Google+の投稿(ポスト)を表示させるというものです。
米国では、すでにβテストが始まっていて、サービスのページでは米国トヨタの事例が使われ、その内容が紹介されています。
現在はまだベータ版の状態で、参加登録は受け付けていますが、英語ページしか用意されておらず、ひとまずは米国内向けでのテストといった位置づけのようです。

もう少し詳しく理解するために、Googleがアピールするポイントをいくつかピックアップしてみましょう。

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【ディスプレイ広告を入り口にしたコミュニケーション】
ユーザーに表示されたGoogle+の投稿を入り口として、ハングアウトに参加したり、「+1」を付けられたり、企業のソーシャルアカウントの入り口として利用できることで、ただ単にユーザーのクリックを促してコンバージョ
ンに繋げるだけの今までの広告とは異なります。

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【目に留まる】
「+Post Ads」はライトボックスで拡大表示され、コメントや「+1」アクションといった全体像をつかむことができます。
コメントや「+1」などが表示されることで、非常に目に留まるものになります。

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【Web全体をソーシャルストリーム化】
Googleが持つ統計データや投稿に親和性の高いセグメンテーション機能によって、効率的なリーチを行えます。
ターゲットとするユーザー属性によって、適切なユーザーにメッセージを届けることができるようです。
Googleは、Search(検索内容)、Chrome(ブラウザ)、Analytics(解析)など、多くのWeb上のデータを収集しており、そのデータを今回の広告機能で活かせる点は大きな強みと言えます。

サービス外から集客し、アクティブにさせていく

この「+Post ads」で見えてきたのは、Google+が他のSNSと比べ、ユーザーの集客や活性化の考え方が異なるのではないかという点です。

非常に特徴的なのは、「+Post ads」によって、Google+内で発信された投稿が外部に露出し、そこから企業のソーシャルアカウントへ集客しようという点。
FacebookやTwitterは、サービス内での広告(プロモーション)の仕組みを充実させています。
これは、すでに多くのユーザーが各サービスを利用していて、且つアクティブな状況がベースになっているからと考えられます。

つまり、サービス内に滞在する時間が多いため、そのサービス内での露出を増やすことによって、サービス外に離脱することなく、効率的にリーチさせることができます。
多くの企業が、ソーシャルアカウントの宣伝のために一般的なディスプレイ広告を利用していない理由が、ここにあるのではないかと思っています。
どう考えても、フォロワー(いいね!)を増やすためには、すでにアカウントを持っている利用者向けに宣伝した方が効率がいいからです。

そう考えると、Googleの場合は、逆の理論が成り立つのではないかと思います。

月間のアクティブユーザー数は、直近の公表値でFacebookは11億9000万人、Google+は3億人と言われています。
あくまでも“月間”という期間での発表に留まっており、週や日といった単位での詳細なデータが公表されているわけではないので、ここから個人的な見解になりますが…。

FacebookやTwitterと同様だとすると、企業がGoogle+ページ上での存在を広めたいと思った場合、Google+内で露出した方が離脱も少なく効率的なはずです。
しかし、そういう設計となっていないのは、“常時アクティブ”なヘビーユーザーが少ないのではないかという、ひとつの可能性が見えてきます。

そのため、外部に表示したGoogle+ページのストリームからGoogle+への流入を図ることで、Google+のアクティブ率を上げることを狙っているのではないかと思うのです。
アクティブなユーザーが増えることで、サービスの媒体価値が高まり、企業利用を促進することに繋がることになります。
また同時に、アクティブなユーザーの増加によって、サービスに滞在する時間も増えることから、Google+内での広告表示が始まり、新たな収益化の流れが生まれてくることも考えられます。

このように、あくまでも推測の域を出ませんが、「+Post ads」はGoogle+の活性化に向けた、大きな取り組みの始まりを感じさせます。
今年はどちらかというとFacebookやLINEといった他サービスの躍進の陰に隠れていたGoogle+ではありますが、ディスプレイ広告という多くのインターネットユーザーが接する場所に露出する訳ですから、来年はGoogle+に触れる機会が一気に増えるかもしれません。

アクトゼロ / 山田