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インデックス強制捜査と、ペルソナ広報Twitterアカウント運営の奮闘

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金曜日のソーシャルメディアインサイトをお送りします。アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

ゲーム制作のインデックス強制調査 粉飾決算容疑:日本経済新聞

2013/06/12 粉飾決算の疑いで、モバイルコンテンツ制作・ゲーム制作の株式会社インデックスに強制捜査が入りました。今日はその危機の中ゲームファンと公式アカウントの間で行われたツイートをご紹介します。

ゲームブランド「アトラス」の人気ゲームシリーズ「ペルソナ」


ATLASの人気シリーズ「ペルソナ」

ゲーム制作会社「株式会社アトラス」は2006年にインデックスグループ傘下に入り、2010年には同社に吸収合併されました。以降ブランド名として「アトラス」は存在しています。

アトラスを代表する人気ゲームシリーズに「ペルソナ」シリーズがあります。ナンバリングタイトルであるペルソナ3、ペルソナ4に関しては、アニメ化も行われ、同社に取って近年最大のヒット作品となっています。同シリーズのTwitter広報アカウントは、ゲーム内に登場する人気キャラクター「クマ」によって運営されています。こちらの動画をご覧ください。

「クマ」は、ゲーム内でテレビの「中」の世界にいる存在で、ペルソナ4全編を通して登場するマスコット的なキャラクターです。おっちょこちょいで、ドジですが、それ故にピュアなキャラクターとして描かれています。

ペルソナ公式アカウント運営者としての「クマ」

このピュアな「クマ」のキャラクターが、公式アカウント運用においてとても有効に働いているのです。例えばこんな具合です。

「クマ」がアカウント運営のインターフェイスとなっているおかげで、ユーザーからの質問(ツイート)が自然と集まり、その対応にタイムラグが生まれても「まあ、クマだからな…」ということで、大目に見られています。フォロワーの中でキャラクターのバックグラウンドがすでに理解されているため、それを前提としたコミュニケーションをとれるのです。

アカウントで対応しきれない質問にも、角を立てずに別の問い合わせ先へとユーザーを誘導できています。

インデックス強制捜査の日

そして、2013/06/12インデックス強制捜査の日です。「ペルソナ」公式アカウントは、8/13に行われるゲームファンに向けた音楽イベント「PERSONA MUSIC FES 2013 ~in日本武道館」の開催についてのツイートを行います。


Twitter / p_kouhou: こんにちはクマー!8/13の『PERSONA MUSIC F …

イベントの無事開催を喜ぶフォロワーの声が大量に寄せられます。そして、その声ひとつひとつに「クマ」は丁寧に返答していきます。

インデックスにかけられた疑いは「粉飾決算」という、事実であれば企業存続に関わるクリティカルなものです。その企業の「公式アカウント」だと考えれば、本来は「キャラクターで返答してる場合ではない」のかもしれません。しかし、作品のファンにとっては運営会社であるインデックスと、「アトラス」というブランドは間違いなく切り離された存在なのです。この状況で「クマ」は、その作品を愛するファンたちと同様「大人の事情」とは別の次元で、全力でファンとの会話を続けています。

苦境を迎えているインデックスのなかで、ひとり気を吐く「アトラス」ブランドですが、その最大の価値は作品を愛するファンの中にこそあります。そしてそのファンと同じ目線で共感をつないでいるのは、いまや、この「クマ」のアカウントなのです。

アクトゼロ/黒沼透(@torukuronuma)