古いサービスが「ソーシャル」と「スマートフォン」で生まれ変わる!?

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みなさんは、健康器具だったり、ダイエット用品を買ったことがありますか?例えば、ぶら下がるだけで身長が伸びる器械だったり、超音波振動で脂肪を燃焼させる器械だったり…。実際の効果はさておき、健康やダイエットといったものに対しては、多く人が興味があるのは間違いないのではないでしょうか。
また、走った距離や歩いた距離を記録して、ダイエットに役立てるという原始的なものもあります。

最近、そういった原始的な方法がソーシャルメディアやスマートフォンといったデバイスによって、新しい時代に突入したようなのです。今回は、ソーシャルメディアやスマートフォンによって生まれ変わった“古い”アイデアについて、考えてみたいと思います。

記録を付けるという原始的なアクティビティが…

人が日常生活を送る中で生じる、歩いた距離や睡眠時間といった基本的な活動を記録するいろいろなサービスやデバイスを、最近目にするようになりました。純粋に記録するという点では、アナログ全盛の時代からノートに書き残すという形で存在しており、非常に原始的な方法です。しかし、デジタル機器を携帯することによって、新たな価値観を伴うものに変化しているようです。

例えば、スポーツ用品メーカーの「ナイキ」が、「nike+」という製品(サービス)で、自身のランニングした距離や時間を記録して、オンラインで共有する
サービスがあります。時計型のデバイスやiPhone等のスマートフォンで自動的にログを記録して、オンライン上に同期するものです。

こういったナイキのサービスのように、日々の活動を記録するという点では、どちらかといと今まではランニングといったスポーツ要素が強いイメージがありました。しかし、スポーツ要素から発展して、一般の生活者に向いた商品も多く登場してきています。

専用機になりますが、オムロンが「睡眠計」という商品を発売し、「眠り」の状態を監視、記録しオンラインで管理するサービスを始めています。
自分では分かりづらい寝ているときの状況を客観的に記録。それをオンラインで管理し、きちんと眠れるようにしていくためのものになります。

さらに最近注目を浴びているのが、「fitbit」というデバイスです。これは、小さな「fitbit」というデバイスを身に着けて普通に生活するだけで、日常の行動ログを取ることができます。例えば、どれくらい歩いてどれくらいのカロリーを消費したのか。そして、睡眠サイクルについても記録され、自身の生活における活動量などを客観的に見ることができます。このデバイスに蓄積されたデータは、自動的にiPhoneやiPadと連携され簡単に確認できます。

そして、特徴的なのがFacebookアカウントや登録しているメールアドレスと連携して、友達と情報共有をしたり、活動量を競ったりという要素がある点です。
これまで、自分ひとりで目標を立て、黙々とこなしていたウォーキングやランニングといった活動が、オンラインで共有するというソーシャル要素を付加することで、活動のモチベーションに繋がる新たな価値観が生まれています。

デバイス・サービス・ソーシャルの3つの連携

上でご紹介したナイキやfitbitのサービスは、記録を残していくという点では、非常に使い古されたアイデアであると言えます。しかし、2つの要素を結びつけることで、非常に面白くて“新しい”サービスのように生まれ変わりました。

まず一つ目の要素は、スマートフォンのような一人一台のデバイスの普及です。
fitbitのようなサービスであれば、当然、記録する内容は非常に個人的なものになります。ですから、あまり人と共有するものには記録しておきたくない…と
いうのが人情だと思います。自分の体重を居間の壁に貼っておくようなものですから…。
もちろん、PCでも利用することはできますが、公式サイト等ではスマートフォンでの利用を前面に押し出しています。

そうして、もうひとつの要素はソーシャルです。
今まで、一人で淡々と記録を付けていたものをSNSアカウントと連携させたり、サービスが提供しているコミュニティ場で共有することで、「記録を付けて達
成する」ことの必然性が生まれたと思っています。これまでは、達成したかどうかは自分だけの問題でしたが、情報を共有することで、達成することの意味合
いが変わってきました。

Facebook上に「○○キロ走った」という投稿を行うとしたら、前回よりもいいタイムで走ったり、より長い距離を走ったりして、よく見せたくなる意識が働きます。これが大きく左右し、今までとは違う、目標達成のための新しいモチベーションになっているように思います。

スマートフォンと連携することで、情報の共有を簡単に、どこでも行えるようになり、ソーシャルの側面が大きく後押しされているようにも感じます。

このように、歩数を記録したり、睡眠時間を記録したり、アイデア自体は昔からあるものですが、デバイスやSNSとの連携で、新たな存在感を持ち始めています。ですから、なんとなく昔からあるサービスだったり、今はもうなくなってしまったサービスだったり、スマートフォンやSNSという“今”の要素をうまく取り入れることで、息を吹き返す可能性は十分にありえると言えそうです。

たまには、過去の遺産に目を向けてみてもいいかもしれません。