Twitterの新広告メニューは「広告代理店要らず」になるのか!?

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世界的には苦戦を強いられているものの、日本国内では根強い人気を誇る、Twitter。アクティブユーザー数は2017年10月の段階で約4500万人(約1年前の2016年9月時点では4000万人)、月間アクティブユーザー率は7割を超えるとも言われており、Twitteの日本での広告売上高は、2017年7~9月期決算では、全世界の広告売上高のおよそ15%を占め、日本は非常に重要な市場となっています。弊社でも、SNS広告のプロモーション提案の際に、Facebook・Instagramに並んでTwitter広告の提案はほぼ必須となっています。

そんなTwitter広告で、月額定額制の広告メニュー「オートプロモート」が日本でも展開されました。

オートプロモートは、これまでの広告の概念を変える、運用のいらない定額制のTwitter広告です。通常のTwitter広告も含めたこれまでのオンライン広告は、キャンペーンの詳細な設定や入稿作業、配信中の継続的な運用管理が必要でした。しかしこれらの運用には時間と手間、ある程度の予算を要し、企業やマーケターの環境によっては十分に効果を発揮できないことがあります。オートプロモートは、そのような悩みを解消し、もっと多くの方々に「楽しく」「簡単に」「お得に」利用いただけるように開発された新しいTwitter広告です。

「オートプロモート」の大きな特徴は2点。

出稿が簡単で運用が不要

スマートフォンでターゲット設定などの基本的な情報を登録したらあとは普段通りツイートするだけで、その日つぶやいたツイートを順番に1日10ツイートまで自動的に広告になって配信されるので、工数がかからずTwitter広告を配信できます。広告にしたくないツイートは一時停止することもできます。広告の対象となるのはツイートのみで、リツイート・引用リツイート・リプライは広告の対象になりません。

試しに出稿直前まで体験してみました。オートプロモートの登録ページで、大きく2ステップで終了します。まずは、国とタイムゾーンを設定します。現段階では、米・英・日のみで展開されているようです。続いて、ターゲットを選択します。選べるのは「興味関心」か「地域」の2種類のうち、どちらか一方を5件まで選択可能です。地域の方は、基本的には都道府県毎ですが、大都圏に関しては、もう少し狭いエリア(東京23区)の選択も可能でした。

 

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2ステップを経た後、クレジットカード決済の画面でカード情報を登録すれば開始されます。確かにスマホで簡単に広告プロモーションを開始することができそうです。

これまでのTwitter広告と同様に、ツイート内容は広告として配信される前に審査され、NGな内容のものは広告配信されません。ポリシーに沿った内容かどうかの確認が必要でしょう。

配信先はTwitter社のAI技術によって自動で広告の配信数やターゲットなどを調整し、最適化された配信が行われます。広告主側は、細かい配信設定を都度行う必要がありません。

月額固定9,900円と低額

金額的にも低額で、個人事業主・中小企業・個人商店等がメインターゲットとしたメニューではありますが、例えば、チェーン店のように、複数店舗を運営している大企業で、各店舗ごとにTwitter運用の裁量権を与えている場合、このメニューが有効的に使えるかもしれません。チェーン展開の全体的なプロモーションは本部で、各店舗のマネージャーはそのエリアに向けたプロモーションを運営することが考えられます。

他にも、広告のレポート画面もスマホから簡単に確認することができ、広告効果を可視化することができたりするようです。

「広告代理店要らず」になるのか!?

弊社のような広告代理業は、Web広告の場合、クライアントの要望をヒアリングし、適した媒体などの施策を提案し、実際に広告運用を行うことで、媒体料とは別に、運用手数料(出稿費に対する◯%といった設定の場合が多いです)や、広告成果のレポーティングのコンサルティング費用をクライアントから頂くことで収益を上げています。広告運用には、テクニックや細かな調整が必要で、そのノウハウがあるからこそ手数料などを頂けるのですが、「オートプロモート」ではその手間がかからないメニューのため、私達の存在が不要になってしまうのでは、と当初感じていました。

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ですが、実際には、上記の通り、誰でも簡単にTwitter広告を始められるために工程を大分簡素化しており、ターゲット設定が「地域」か「興味関心」のどちらかを選んで設定できるのみで、細かく調整することができない仕様になっています。ツイート毎の広告費用の重点配分などもできませんし、AIで自動的に配信されるため、運用中の調整がユーザー側で調整することができません。

自分たちで運用したい場合はまず「オートプロモート」で開始し、それに物足りなくなったら、細かな設定に詳しい専門家に依頼するといった”住み分け”がされていくのではないでしょうか。オートプロモートは、「ずっとTwitter広告に興味はあったが運用が難しそうだから諦めてしまった…」「まずはテストでTwitter広告を試しに始めてみたい…」といったユーザーには適しているでしょう。

ちなみに、オートプロモートの設定で注意すべき点として、対象とする地域が「日本」以外を選ばない、Twitterアカウント作成時の設定が日本であることを確認した方が良いようです。これらの設定を途中で変更しても、最初の国にリーチしてしまい、無駄な広告が配信されてしまうようです。