Facebookの新アルゴリズムが影響するのはソーシャルメディア運用だけに留まらない!?

20170809

こんにちは、アクトゼロの山田です。
定期的にこのブログでは、ソーシャルメディア運用のアレコレについて書いていますが、企業がソーシャルメディアを活用する理由として、沢山のユーザーに企業の情報を届ける=「拡散」や、企業イメージの向上=「ブランディング」を目的としていることが挙げられます。そういった拡散やブランディングの先には、商品やサービスの購入に繋げるであったり、既存顧客をリピーターに育成していく狙いがあったりします。

これまでのPDCAはSNS内で簡潔

当然の事ながら、企業のSNS活用においては、段階的な評価指標を見ていくことが不可欠です。まず、どれくらい投稿が見られたのかという面で、投稿のリーチ数(インプレッション数)が一番始めに見るべき指標となります。そして、そのリーチしたユーザーの中で、反応がどれくらいあったのかという点を把握する必要があります。これは、ソーシャルメディアマーケティングを語る際に最重要とも言える「エンゲージメント」と呼ばれるものです。反応の数は「エンゲージメント数」、反応のあった割合は「エンゲージメント率」と呼ばれます。このリーチとエンゲージメントは、相互関係の上に成り立っており、沢山のリーチがあればエンゲージメントに繋がる可能性が高くなりますし、エンゲージメントが多いことでリーチが増えていくという側面もあります。
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そのため、企業としては、いかにユーザーのエンゲージメントを獲得する投稿を行うか、というのが最優先事項として認知されていました。しかし、ここにきてとある要素がリーチやエンゲージメントを左右することになったのです。

その要素とは、自社のWebサイトです。

Facebookが導入する新しいフィードアルゴリズム

その自社のWebサイトが大きく影響する新しいアルゴリズムを導入したのはFacebookです。中でも、非常に影響が大きと考えられる個人のニュースフィードの表示に関するアルゴリズムのアップデートとなっています。

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今回のアルゴリズムの変更で新たに考慮されるようになったのは、タイムライン上でシェアするWebサイト(URL)の読み込み速度という項目です。アルゴリズムのアップデートを簡単にまとめると、投稿内でシェアしたURLのサイトの読み込みが遅い場合、ニュースフィード上に表示する優先順位を下げるというものです。これまでは、いいね!数やシェア数、もしくは投稿を行ったFacebookページのエッジランクといったFacebook内の評価による優先順位の決定でした。しかし、今回のアップデートでは、ついにFacebookの外までその評価軸が及んだことになります。

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そうなると、前述の投稿のリーチ数やエンゲージメント数に影響を及ぼすのは、投稿の質だけではなく、それに関連するWebサイトの品質も含まれることになります。つまり、SNSアカウントの運用はSNSだけで完結しなくなり、複合的な視点が求められることになり、デジタルマーケティングとして全体戦略を立てていく必要が生まれてきたのです。

 

ユーザーにとっていかに快適であるか

こうした背景として、現在のインターネットを閲覧する環境として、モバイルがかなりの割合を占めてきていることが考えられます。スマートフォンの普及により、通信環境が万全な家庭やオフィスだけに留まらず、移動中の交通機関の中や通信環境が良好ではない屋外といった様々なシチュエーションでインターネットに接続しています。

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そうなると、ユーザーにとって閲覧環境に依存しない、ストレスのないコンテンツを優先することはWebサービスを提供する会社としては必然とも言え、Facebookとしてもユーザーがサービスから離脱してしまう可能性のあるコンテンツの優先順位を下げるというのは、当たり前の流れなのかもしれません。

このページの読み込み速度の改善は、何もFacebookで高評価を受けるためだけに必要というわけでありません。例えば、検索エンジンの視点で考えてみても、Googleの検索エンジンは、モバイル対応している非対応サイトよりも高く評価していますし、最近では今回のFacebookと同様に、読み込み速度も重要視されてきています。その読み込み速度のスピードアップのための代表的な仕組みとして「AMP」があり、予めWebサイトをGoogle上にキャッシュさせておくことで、サイト表示の高速化を図り、ユーザーのサイト閲覧のストレスを軽減することができます。

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企業のWebサイトにおいては、こうした様々なサービスの仕様変更に対し、事細かくアップデートしていくことは現実的ではないかもしれません。しかし、その仕様変更の意図をしっかりと捉え、次に対応すべきことは何なのかを明確にすることは、とても重要なアクションといえます。

ここ最近のFacebookやGoogleの動きを見ていると、今取り組むべきなのは、モバイルユーザーに対し快適なWebサイトを提供するということで間違いなさそうです。モバイルファーストというフレーズが一般化して、それなりの時間が立っちました。それはただ単にデザインやインターフェイスだけがモバイルに対応しているということだけでなく、ストレスのないページの読み込み速度やリンクをタップした際のページ間移動といった感覚的なものまで、しっかりと練り込まれたものが求められるようになってきています。まずは、今一度、自社のWebサイトが、今の時代に求められている要件を満たしているかどうか、その確認から始めてみてはいかがでしょうか。

アクトゼロ / 山田