データから見る、女性のSNS利用傾向

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デジタルマーケティング施策は、購買に結びつけたい商材やサービスに対するターゲットに絞って情報を発信できる点が、マスメディアによるコミュニケーションと異なる最大の点です。

そのターゲットとは、ユーザーの居住地域・興味関心・年齢など、様々なセグメントが考えられますが、その一つとしてよく注目されるのが「性別」。特に、美容・コスメ・健康食品(ダイエット)などといった、女性向け商材のデジタルマーケティング施策のご相談も当社には多く寄せられています。

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女性向けののデジタルマーケティング施策は、どのように行うことが有効なのでしょうか。今回の記事では、統計・調査結果などの客観的な各種データを比較しながら、(勿論、人それぞれなので一括りにはできませんが)女性のSNSの利用傾向について考察してみましょう。

主要SNSのユーザーの男女比について

2017年1月に、ニールセンが発表した、”「SNSやコミュニケーションアプリ」の利用状況”では、利用者数トップの3アプリと、写真・動画の共有が中心とのSNS、”Instagram”と”SNOW”の、合計5アプリのユーザーの世代と性別について比較しています。

その結果、LINE・Facebook・Twitterでは、男女比はほぼ均等である一方、Instagram・SNOWにおいては、女性の比率が高い結果となっていました。特に18-34歳女性はその傾向が高く、最も高い割合となっています。特にSNOWは、ユーザーの8割が女性、半数以上が18-34歳女性で占められていることが分かります。

ちなみに、2年前の2015年1月の調査結果では、Instagramの利用者数479万人中、34歳以下女性の割合が49%と、現在のSNOWと利用者の規模・属性の割合は非常に似ていたのだとか。

また、株式会社アスカネットが、7月11日に発表した、別の最新調査データ(「SNSのプロフィール画像」に関する調査アンケート)によると、調査対象の約80%が何らかしらのSNSを利用しており、各SNSの男女での利用率を比較すると、Twitter・Facebookではほぼ均等、LINEは女性が多め、Instagramの女性ユーザーは男性の倍の割合を示しています。

上記の2データともほぼ同じような傾向を示し、Facebook・Twitterは男女半々程度、LINEが女性ユーザーが多め、これまで一般的に女性ユーザーが多いと言われているInstagramはやはりその定説を証明する結果となっています。

そんなInstagram、女性ユーザーの中心となる年齢層は若年層であるということも定説のひとつですが、その一方で裾野が広がり、上の世代の女性も楽しんでいるデータがあります。株式会社ADDIXが6月22日に発表した、「SNSと女性についての意識調査2017」を見てみましょう。

「最も使っていて楽しいSNSは?」の設問に対し、Instagramが18~29歳・30代で1位、40代以上ではFacebookと同率2位にランクインしています。ここで注目すべきはInstagramの40代以上の割合で、昨年同調査では6.6%と低い割合だったのです。この1年でその割合が3.6倍程度上昇しており、40代以上の女性Instagramユーザーが急増していることが分かります。

別の、ニールセンの発表したデータによると、2016年4月時点でのInstagramアプリのユーザー数は、国内で1092万人と1000万人を突破、女性35歳以上のユーザーはそのうち459万人という結果が出ています。2017年は、着実に40代以上のユーザー数も増えていることが期待できます。

 

SNSが購買に果たす役割

消費者庁が6月9日に発表した、「平成29年版 消費者白書」によると、SNSのクチコミが消費者に対して及ぼす影響についてレポートしています。

「SNSで情報を見たことがきっかけで商品購入・サービス利用をした」経験についての質問では、10歳代後半の女性を中心に、20歳代までの若年層において、その経験があるという回答の割合が高 くなっています。

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「友達がアップやシェアをした情報」や「芸能人や有名人がアップやシェアをした情報」をきっかけとして商品購入・サービス利用をしたことがあるユーザーは、10歳代後半と20歳代で「友達」が約3割、「芸能人や有名人」が約2割となり、それぞれの全体平均(友達:14.3%・芸能人や有名人:8.9%)を大きく上回る結果となっています。

特に、10代後半女性の「友達」では約4割に上る影響力が見られ、特に女性若年層は、商品購入やサービス利用に対し、友達や芸能人、有名人のSNSから得る情報が動機づけとなっているようです。

ちなみに、同調査ではオンラインとオフラインを問わず、「商品やサービスを検討するときにクチコミを参考にする」と回答した割合は、20代では7割以上を占めています。

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「SNSは見る専門」の女性も多い

本来は、情報発信を行うことで、フォロワーとのコミュニケーションを行うことが目的のSNSですが、受動的に情報を受け取るリソースとして活用している女性が多いようです。

トレンダーズが6月13日に発表した、20~30代女性1000 名を対象に実施した調査では、そうしたSNSの使い方をしているユーザーの割合がレポートされています。

主要3SNSにおいて、半数から8割近くの割合で、SNSを情報受信のためのプラットフォームとして捉える、「見る専クラスタ」の多さが明らかとなっています。

ちなみに、こうしたユーザーが発信頻度を抑えている理由として挙げているのが、「不特定多数が見るかもしれないSNSでプライベートな情報を発信することに抵抗があるから」(44%)、「発信する情報が特にないから」(40%)、「情報発信をするのが面倒だから」(29%)となっています。

誰しもがアクティブに情報発信、情報の拡散を行うという訳ではないことが分かります。

まとめ

以上の、各種データを比較し、女性のSNS利用傾向をまとめてみましょう。

やはりInstagram強し

若年層女性がユーザーの中心という定説は引き続きあるものの、その人気が幅広い年代層の女性に広がりつつあり、使って楽しいSNSとして今後ますますユーザーを増やしていく気配が伺えます。経年によって、当然人間は歳を取るもの。裾野の広がりは今後も続いていくでしょう。

SNSでの情報発信は消費に繋がる

特に若年層や女性の間で、SNSで受ける情報を基に、購買する商品やサービスを選定している傾向があります。SNSのクチコミが消費者に対して及ぼす影響の強さは一目を置かざるを得ません。

発信せず、情報収集ツールとしてSNSを利用する層も

受動的にSNSで情報を受けるユーザーも多く存在します。誰もがSNSのキャンペーンに参加・応募したがる訳ではありません。また、こうしたユーザーが能動的に情報を求める際に、サーチエンジンで検索ではなく、SNSのハッシュタグで検索するという行動も多く見られています。

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SNSを活用したデジタルマーケティング施策では、ターゲットに対して的確に響く情報を発信することが重要です。友達経由でシェアさせたり、フォロワー数を多く抱えるインフルエンサーに情報発信させるなど、いかにユーザーに情報が届くかを設計する必要があります。適切に設計されたSNS施策は消費活動に寄与することが強く期待できます。