時代に合せることで大きなメリット!押さえておくべき企業サイトのトレンド

こんにちは、アクトゼロの山田です。
企業の顔となる自社サイトをコンスタントにリニューアルしているという会社は極めて稀ではありますが、数年に一度、せっかく気合をいれてリニューアルするのであれば、なるべくその時々の最新トレンドに合わせたものにしたいというのが、サイト担当者の本音ではないでしょうか。今回は、そろそろWebサイトをリニューアルをしようかなと思っている方向けに、今抑えておくべきポイントをご紹介します。

ポイント1:複数カラムの導入

Webサイトの構造の中で、主に縦軸でのまとまり(塊)を“カラム”と呼びます。少し前まではどちらかというと、縦にコンテンツを一列に連ねていく1カラムのサイトがトレンドでした。しかし、最近では、複数のカラム、特に2カラムや3カラムの構造を導入する企業が増えてきています。

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例えば、トヨタ自動車の企業サイトスターバックスのWebサイトは、左側にメニューがあり、その右側にメインの表示エリアがレイアウトされています。スターバックスに関しては、さらに2つのカラム追加されているという合計4カラムの構造になっており最も真ん中右側のカラムでは詳細な情報が表示されるようになっています。

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この複数カラムを導入するメリットはいくつかあり、中でも最も有力なポイントなのが、ビジュアルイメージと伝えたい情報を1画面で両立できるという点です。ビジュアル部分でインパクトのあるイメージを全面に出しつつ、別のカラム上では細かな情報を掲載できるため、イメージ訴求と情報訴求を同時に行うことができるのです。

また、その他のメリットとしては、左右の余白部分を排除して複数のカラムを画面の表示領域いっぱいにレイアウトするため、無駄な領域が発生しないという点も挙げられます。

一方、デメリットも存在しており、複数のカラムが一度に表示されてしまうことによって、初めてきた来訪者にとっては、まずどこから見ればいいのかを迷ってしまうことが考えられます。また、そもそもWebサイト上に掲載する情報があまりないという企業にとっては、ビジュアル的に間延びしてしまいデザインとして成立しないことも懸念されます。

とはいえ、掲載する情報が多い企業にとっては、イメージでの訴求と細かな情報訴求が同時にできる点から、複数カラムの導入はまさに合理的な手法と言っても問題ないかもしれません。

 

ポイント2:Webフォント

そして、もう1つ、押さえておきたいポイントは、Webフォントの導入です。Webフォントとは、インターネットを介して配信されるフォントを自社のWebサイトで表示させる仕組みの事です。

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これまで、Webサイトでプレーンなテキストを利用する場合、デバイスやブラウザで設定されていフォントを表示するというのが普通で、必ずしも企業側が意図した見え方はがそのまま表示されるわけではありませんでした。しかし、Webフォントを導入することによって、デザイン性の高いフォントを選び、そのフォントを使用してサイトを表示できるようになるのです。上のVOGUE JAPANのサイトでもWebフォントが使われており、プレーンなテキストを用いながらもしっかりと世界観を保っています。

Webフォントのメリットは大きく下記の3つが挙げられます。

・意図したとおりに表示ができる
ブランドや製品のイメージを伝える重要な要素を、ユーザーの閲覧環境(デバイス)に依存することなく、狙った通りに表示可能。

・SEO対策に有効
画像ではなく文字データとなるため、SEO(検索エンジン最適化)に効果があります。
ヒットさせたいキーワードをしっかりと文字情報にすることで、検索上位を狙います。

・更新が容易
ちょっとした情報を更新する場合、文字情報が画像データになっていると、その都度、画像を修正する手間が掛かってしまいます。しかし、Webフォントの場合は、該当のソース部分の文字情報を更新するだけで最新のものにアップデート可能です。

もちろんメリットだけではなくデメリットもあり、フォントの読み込みに若干の時間が掛かってしまう事と、キレイなフォントを利用しようとすると、どうしても有料のものになってしまうことが挙げられます。

ただ、最近では、それらのデメリットが解消されつつあり、メリットの方が大きくなってきています。こうしたデメリットが徐々に解消していることも相まって、かなり以前から技術としては存在していたWebフォントが、ここ最近急激に注目を浴びているのです。

 

ポイントを抑えて時代に乗り遅れないサイトに

実は先日弊社のサイトでご紹介した塩事業センター様のサイトリニューアルでは、これらのポイントをしっかりと押さえています。情報が多いサイトであることに加え、ビジュアルイメージも重視するという点、さらにユーザーの様々な閲覧環境に対応するという点から、これらの2つのポイントを抑えています。

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今すぐ自社サイトのリニューアルに取り掛かろう!というフットワークの軽い企業はそこまで多くはないと思いますが、数年に一度のリニューアルだからこそ、その時々のトレンドをしっかり捉えて取り入れていくことはとても重要です。今ならこの2つのポイントを自社のWebサイトに取り込むことで、多様化するユーザーの閲覧環境に対応するとともに、企業として伝えたいことを意図したままに表現することが可能です。

そして、時々のトレンドを掴むためにも、旬な企業がどのようなWebサイトを作っているのか、定期的にベンチマークしてみるのもいいかもしれません。
アクトゼロ / 山田