Google化するFacebook – プレイスグラフで位置情報も開放へ

20170424

こんにちは、アクトゼロの山田です。
個人的な話ではあるのですが…新しい店に訪れる際は、以前であれば事前に場所を確認したり、地図を印刷したりするなど、あらかじめ情報を手元に携えて出向くことが殆どでした。しかし、ここ数年、おおよその所在地を頭に入れておいて、近くまで来てからスマートフォンで詳細情報を得るようになり、全くと言ってもいい程、事前の準備をしなくなりました。

手元でさまざまな情報を取り出せるようになったのがやはり大きく、おまかな情報さえ知っておけばなんとかなってしまうという現実があります。そういった点では、オンラインにおける場所に連動する位置情報というのは無くてはならない存在になっていると言えます。今のところ地図や位置情報と言うとGoogleマップを使っている方が多いと思いますが、今後は、Facebookの新たな技術の公開により単なる位置情報だけでなく、そこに紐付くプラスαの情報も価値を持つようになるのではないかと考えられます。

プレイスグラフと言う位置情報のAPI

001Facebookが先日開催した開発者向けカンファレンスの中で、少々地味かもしれませんが、非常に興味深い内容が発表されました。その内容とは「プレイスグラフ」という、位置情報に関連するAPIの公開についてです。

Search for places, enabling place discovery, location sharing, and geo-tagging. Add location awareness to your app. Understand people’s current place, and access information about it, including photos and ratings.

開発者向けのページでは上記のように記載されており、簡単に言うならば、「場所の検索や共有、タグ付けを可能にするとともに、関連する写真や評価を取得することができるようになる」といった内容になっています。開発者向けに開示されている仕様等の詳細情報は英語でのドキュメントとなっていますが、上記イメージのように、一応、日本語での説明サイトも準備されていることから、幅広い国ですでに利用な可能な状況となっているようです。そのページでは大きくできることが2つ挙げられています。
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検索
スポットの検索では、スポットの発見や位置情報のシェア、ジオタグの付加が可能

Current Place
利用者の現在地を把握し、写真やレビューなど、そのスポットについての情報にアクセス

上記のように、「検索」と「Current Place」という2つのポイントが載っており、Facebook内のスポットの検索とユーザーに関連する情報を取得できることが分かります。こうした機能を考えると、当然ながらFacebook内で完結するものではなく、主に外部で提供している第三者サービスと連携させることで、その真価を発揮するものになると考えられます。Facebookの公式なアナウンスによると全世界で保有する位置情報は、現在1億4000万件にも上るとのことで、その情報を外部のユーザーが、無料で利用することができるというのはかなりインパクトがあるのではないかと感じています。

個人と紐付く位置情報がFacebookの強み

このFacebookのプレイスグラフというAPIは、地図そのものを提供するサービスではないため、既存のGoogleマップなどに対して、すぐに直接的な影響が出るとはあまり考えられません。ただ、様々な企業が自社のサービスに位置情報が欠かせなくなってきている現状を考えると、その連携する情報に加え、付加価値が重要にになってくることが予想されます。

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そういった点では、友達のチェックインといったソーシャルグラフやそのスポットに関連する写真といったFacebookが持つ膨大な情報が、Google等の競合と比較した際の大きなアドバンテージと思っています。そうなると、ただ単に、座標的な地図を提供する時代が終わり、個々人に最適な位置情報が提供される時代が、そう遠くない将来やってくるかもしれません。

ここ日本でも、「Retty」がこのプレイスグラフのローンチパートナーに選ばれており、その成否によって他のサービスも大きく動く可能性もあります。特に飲食店等の場所と口コミが連動するサービスにとっては検討の価値はあると思いますし、Rettyのプレスリリースにあるように、まだまだ自社内に情報がない海外に向けたサービスの拡大を考える際にも有効かもしれません。

アクトゼロ / 山田